出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.13, no.9, pp.51-53, 2004-10

「お客様を犠牲にしてまで、社内の効率化を進めるのは恥ずかしいこと。いまは品質向上に全力を挙げている」 自動車部品や電子部品を製造するスタンレー電気の金田末夫常務は、反省の弁をこう述べる。 スタンレーは1997年から経営トップ主導で、トヨタグループを模範とする企業改革に積極的に取り組み、現場の改善活動を進めてきた。
著者
小倉 仁志
出版者
日経BP社 ; 1992-
雑誌
日経情報ストラテジー (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.23, no.6, pp.86-88, 2014-07

1カ月前にシステム開発部のリーダーに昇格したばかりのヤスシさんがうなだれて戻ってきた。「プログラムの修正が提出期限までに間に合わなかったことで、ソレデ課長にしぼられたよ」。すぐさまカズオさんが平謝り。
著者
堀埜 一成
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.18-22, 2010-04

既存店売上高が前年同期比110%を上回るなど、この不況下で外食業界の「勝ち組」と目されるファミリーレストランチェーンのサイゼリヤ。好調の一因である低価格路線の背景には、生産性向上への徹底した取り組みがある。生産現場の手法を導入し、原理・原則に立ち返って業務を根本から見直している。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
no.73, pp.80-86, 1998-05

米国の三菱重工業と言われる名門企業,ユナイテッド・テクノロジーズ(UTC)はいま,ナレッジ・マネジメントによる企業再生に挑戦している。90年代前半の業績悪化から立ち直るために,社内外に存在する様々な知識や情報を活用し,企業競争力の強化に直結するナレッジ・マネジメント・システムを構築した。この戦略システムの活用で名門復活と,さらなる業績向上を狙う。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.8, no.5, pp.174-180, 1999-06

運輸省の統計によると、主要旅行業者(50社)の総取扱額は、1997年11月から98年12月まで13カ月連続で前年実績を下回った。出国者数や海外旅行での消費金額といった指標も、この業界の落ち込みぶりをハッキリと示している。 特に中堅・中小業者に吹く風は厳しい。ジェットツアーや四季の旅社といった名前の通った代理店であっても倒産に追い込まれたことは、記憶に新しいところだ。
著者
小倉 仁志
出版者
日経BP社 ; 1992-
雑誌
日経情報ストラテジー (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.108-110, 2014-02

昼下がりのナゼナゼ社の休憩コーナー。「やっと商品番号を入力し終えたわ」。システム開発部のミカさんが、缶コーヒーを買おうとしている同期のカズオさんに声をかけた。とそのとき、カズオさんが額に手を当てて叫んだ。「しまった。間違えた!」。
著者
藤原 秀次郎
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.11, no.10, pp.24-27, 2002-11

●——しまむら単体は34期連続の増収で、しかも連結売上高はここ数年、2ケタ成長の好業績を続けています。その秘けつは何ですか。藤原——私たちは生活に密着した堅調な商売ということで地味な会社ですから、普通に伸びているつもりなんですよ。周りの環境がこうなっていますから、そう言っていただくとありがたいですね。 ただし、結構いろいろなことをやっていますよ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.12, no.5, pp.156-159, 2003-06

今から3年ほど前の"ユニクロブーム"を覚えているだろうか。フリースの上着が1900円という驚くべき低価格に、顧客がこぞって飛びついた。 衣料品専門店や総合スーパーは、奪われた顧客を取り戻そうと、大幅な値下げに踏み切った。しかし、場当たり的な価格政策が収益を圧迫した企業は少なくなかった。
著者
平野 勝巳
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.13, no.4, pp.208-211, 2004-05

会議でも酒席でも、事あるごとに体制批判をする社員がいる。理想論をぶつ改革派もいる。こうした手合いは、威勢もいいし、言っていることも正論っぽいのだが、その声はやがて主流の守旧・現実派から排除され、圧殺されていく。そして、批判も理想も語られない社内は百年一日のごとき沈滞ムード一色に…。 どこにでもある会社の風景である。
出版者
日経BP社 ; 1992-
雑誌
日経情報ストラテジー = Nikkei information strategy (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.24, no.5, pp.96-99, 2015-06

油圧ショベルや巨大なダンプカーといった建設機械を手掛ける日立建機。同社は2013年4月、開発中の建設機械を"仮想現実"でレビューできるシステムを導入した。試作することなく製品を体感できるようになり、レビュー中の議論も活発になった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.12, no.7, pp.62-66, 2003-08

深夜の東京・丸の内。接待で遅くなったA氏は携帯電話を取り出し、iモードに接続してパスワードを入力した。間もなく画面に、周辺を走行中のタクシーの識別番号がいくつか表示された。最も近くにいるタクシーの番号を選ぶと、乗務員が電話に出た。 「A様ですね。いつもありがとうございます。
著者
豊田 丈輔
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.16-19, 2007-03

住友林業は2007年3月期に連結売上高8910億円、経常利益170億円を見込んでいる。売上高は5年で38%増、経常利益は4.5倍だ。横ばいの住宅市場において力強い成長を見せている。 背景には数年がかりで挑んだIT(情報技術)をテコにした業務改革があった。製鉄業から飛び込んで20年目の豊田丈輔執行役員 情報システム部長(56歳)に話を聞いた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.11, no.6, pp.217-219, 2002-07

航空会社と旅行業界との確執は、昨日や今日始まったことではない。だが航空各社は3月、旅行業者に対して支払っている5%の航空券販売手数料を廃止したいと申し出て、業界を驚かせた。口火を切ったのはデルタ航空で、アメリカン、コンチネンタル、ノースウェスト、ユナイテッド、USエアウェイズがそれに追随した。
出版者
日経BP社 ; 1992-
雑誌
日経情報ストラテジー (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.32-36, 2015-02

JR佐倉駅から車で約5分。前面に巨大な駐車場を備えた「ベイシア佐倉店」(千葉県佐倉市)が見えてくる。幹線道路沿いにあり、店内は水曜日の午前中にもかかわらず、主婦らであふれていた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.13, no.7, pp.58-65, 2004-08

「TSUTAYAの店舗は、『10分商圏』を意識して出店している。かなり前から消費者のニーズにリアルタイムで応えることを意識してきた」(ツタヤ オンラインの服部達也社長) がまんできない消費者への対応が進んでいる企業の代表例は、店舗を多数持つことに加え、ショッピングサイトの認知度や売り上げが高いところだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.31-33, 2003-02

成績優秀な営業担当者の行動パターンや提案方法は、他の営業担当者に多くのヒントを与えてくれる。企業が営業の成功事例を全社で共有しようとする動きの背景にも、こうした考えがある。 ところが、単に提案書やプレゼン資料をそのままデータベースに入れて、「成功事例の共有」と錯覚しているケースが実に多い。これでは、しばらくの間は効果が上がっても、長続きはしない。
出版者
日経BP社 ; 1992-
雑誌
日経情報ストラテジー (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.21, no.12, pp.56-59, 2013-01

音楽ソフトウエア販売チェーン大手のタワーレコードは、顧客の購買行動を基に販売促進策の効果を分析する新たな顧客管理システムを2012年9月に導入した。購入額の多い優良顧客を対象に販促キャンペーンのメールを試験的に送ったところ、実に5人のうち1人の顧客から音楽CD発売前の予約を含む受注を獲得する成果を上げている。
著者
中村 英彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.20, no.6, pp.8-11, 2011-07

インターネット専業のソニー銀行は2011年6月にサービス開始から10年を迎える。この間、約86万人の顧客を獲得し、開業から5年目には黒字転換を果たした。「日経金融機関ランキング」では直近4年間連続で、顧客満足度が総合第1位になるなど高評価を集めてきた。金融商品の品ぞろえや、店舗レイアウトに相当する画面の操作性を絶えず強化してきたことが評価の要因だ。
著者
シュルツ ハワード
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジー (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.18-22, 2012-02

世界経済が失速するなかで、米国と日本でそれぞれ最高益を達成した。接客業の温もりと、自動支払いや新聞の無料入手ができるIT(情報技術)を組み合わせて店舗の魅力を高める。2008年にCEO(最高経営責任者)に復帰し、改めて人材を磨く経営手法を強めた。「利益だけ追う企業では成長できない」と断言する。
著者
樋口 晴彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.116-119, 2009-03

2007年12月21日、茨城県神栖市所在の三菱化学鹿島事業所において火災が発生し、協力会社の社員4人が死亡した。本件事故に起因する減産や代替品の調達などにより、同社には2008年3月期に112億円、2009年3月期に75億円の計187億円の損失が発生し、損害保険金140億円の受け取りを控除しても、47億円の減益要因になる見込みである。今回は、この事故を引き起こした原因を分析する。