著者
有田 隆也
出版者
一般社団法人 CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.34-39, 2011-12-01 (Released:2014-09-01)

ドイツでは毎年数百ものボードゲームが新たに発売されている。ゲームのテーマは極めて多様であり,我々の生活におけるあらゆる社会的なインタラクションを含んでいる。ボードゲームは,思考することや社会的インタラクションの喜びを与えつつ,思考の基盤のトレーニングになるという意味で,とても教育的である。このような考えに基づいて行っている,名古屋大学の初年次教育へのボードゲーム導入の試みを具体的に紹介した上で,評価の高さを表すいくつかのデータを示す。さらに,ボードゲームの現代的意義についても指摘する。
著者
佐田 吉隆
出版者
一般社団法人 CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.61-66, 2017-12-01 (Released:2018-06-01)

本研究では,ローマ字教育とローマ字入力の関係に注目した。150名の大学生が,漢字変換なしのローマ字テキスト入力において,どのようにローマ字入力を行うか,ローマ字入力の速度で比較した。その結果,ローマ字入力は,小学校で学ぶ「訓令式」が基礎になっていることがうかがえた。その結果,打鍵数の多くなる綴りを選択していたり,動かしにくい指を使った綴りを選択する傾向がみられた。また,拗音に関する綴りの知識が欠落している可能性が高く,入力速度の劣る学生は,ローマ字の理解も不十分であることがうかがえた。
著者
内海 淳
出版者
一般社団法人 CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.34-39, 2005-06-01 (Released:2014-12-01)

漢文のデジタル・アーカイヴズはこれまで漢文の出力形式に関して限られた選択肢しか持っていなかったため,非専門家を排除する形になっていた。本稿では,XML(eXtensible Markup Languge)の技術を漢文に適用し,XML技術に基づいたシステムを使用することにより,単一の漢文ソースから,5段階の読みやすさのレベルに対応した,5つの出力形式へと変換できることを示す。このシステムを用いることにより,様々な非専門家の利用者が容易に漢文を利用することができるデジタル・アーカイヴズを構築することが可能になる。
著者
有田 隆也
出版者
CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.34-39, 2011

ドイツでは毎年数百ものボードゲームが新たに発売されている。ゲームのテーマは極めて多様であり,我々の生活におけるあらゆる社会的なインタラクションを含んでいる。ボードゲームは,思考することや社会的インタラクションの喜びを与えつつ,思考の基盤のトレーニングになるという意味で,とても教育的である。このような考えに基づいて行っている,名古屋大学の初年次教育へのボードゲーム導入の試みを具体的に紹介した上で,評価の高さを表すいくつかのデータを示す。さらに,ボードゲームの現代的意義についても指摘する。
著者
久保田 賢一
出版者
一般社団法人 CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.12-18, 2003-12-01 (Released:2014-12-01)
被引用文献数
1

情報通信技術の発展に伴い、構成主義に基づく教育理論が注目を集めるようになった。実証主義と構成主義の知識観の比較を通して、構成主義に基づく教え方・学び方はどのようなものか検討を加える。構成主義に基づく教育は、教え方・学び方だけでなく、評価方法、研究方法論、さらには学習を取り巻くシステムにも変容を迫る。
著者
天野 徹
出版者
一般社団法人 CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.85-90, 2016-06-01 (Released:2016-12-01)

ビッグデータ時代・リスク社会の時代を迎えて,統計学教育は,以前にもまして,重要なものになってきている。社会経済活動の現場における確率・統計の最も重要な意味は,検定モデルの理解と意思決定におけるリスク管理にあるといえるが,文系理系の別なく全ての人材が,これらの技術を使いこなせるようにするには,標本抽出と統計量の意味および,母集団と標本の関係についての推測に基づく危険率の管理に関する教育と,可視化を通した活用した検定モデルについての正しい理解の実現が必要である。
著者
福島 健介 小原 格 須原 慎太郎 生田 茂
出版者
一般社団法人 CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.112-120, 2005-06-01 (Released:2014-12-01)

Web上から適切なサイトを探し出し目的の情報を素早く的確に探し出す能力(情報検索能力と定義する)は,図書の適切な利用とともに,現在の高度通信情報社会において,子ども達に身に付けさせたい能力の一つとなっている。しかしながら,現状では,系統的な指導がなされないままに,学習者は経験に基づく自己流の検索技術を用いている。そのため,情報検索能力には個人差が大きく,それが学習者の学習能力や学習効率に影響を与えている。本研究では,効果的な検索能力の体得に向けて必要な教授内容についての知見を得るために,情報検索能力に及ぼす要因をあきらかにすることを目的とした。高校生と大学生に同一の検索テストと情報環境に関するアンケートを実施した。また,高校生においては,情報の探索過程の詳細な解析を行った。その結果,男女間で情報検索能力に差があること,大学生の方が高校生より情報検索能力に優れていること,高校生と大学生では情報検索能力に及ぼす要因が異なること,高校生ではPC環境や利用状況・検索実行頻度とともに「言語に関わる知識・理解」が情報検索能力に及ぼす重要な要因となっていることがあきらかとなった。
著者
辻 元
出版者
一般社団法人 CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.30-35, 2014-06-01 (Released:2014-12-01)

デジタル教科書の特性は情報量の多さにあるが,情報量の多さは必ずしも教育効果の向上につながらない。むしろ,情報量を切り詰めた方が,教育効果は高い。
著者
森本 康彦
出版者
一般社団法人 CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.18-27, 2015-06-01 (Released:2015-12-01)

高等教育機関を中心に,教育の質保証・質向上の実現のためにeポートフォリオが急速に導入され,初等中等教育においても,学びの過程で生成される児童生徒の学習記録をICT機器を用いて蓄積し,いわゆるeポートフォリオとして学習指導や学習評価に活かそうとする取り組みが始まっている。一方,学習行動ログやICTの操作ログなどの学習履歴データを分析・可視化するラーニングアナリティクスが注目を集めている。しかし,ラーニングアナリティクスにおいて,どんな意味のある有用なデータをeポートフォリオとして蓄積・分析し,学習者にどのように提示すべきかなどの教育的観点からの議論は十分にされていない。そこで,本論文では,eポートフォリオを活用した学習におけるラーニングアナリティクスについて明らかにする。さらに,教育ビッグデータのあり方について言及するとともに,教育ビッグデータに対応した新時代のeポートフォリオシステムのコンセプトである「eポートフォリオ2.0」について説明する。
著者
面川 怜花 松浦 執
出版者
一般社団法人 CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.41-47, 2018-12-01 (Released:2019-06-01)

小学校2年生の4ヶ月にわたる道徳の授業で,教室にコミュニケーション・ロボットを交え,命とは何か,ロボットに命はあるのかについて児童が話し合い学習を重ねた。本研究の第1の目的は,道徳教育として,自他の命を認識し命のかけがえなさを理解することである。第2の目的は,知能機械との共生の観点で,自らの命のかけがえなさに立脚してロボットに生命性を見出し共感できるかを明らかにすることである。授業実践では次のような児童の変容が見られた。児童はロボットのコミュニケーション機能に着目するようになり,会話プログラミングの体験などを通じ,人の自律的な意識に着目できた。ロボットに命はあるのかという討論を通じて,生命の自己認知性と自己決定性への気づきが生まれた。さらに本実践を通じて,児童は,自らの生活感情に共感するロボットのあり方を描き出した。
著者
長澤 直子
出版者
一般社団法人 CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.67-72, 2017-12-01 (Released:2018-06-01)

大学生がスマートフォンで文字入力をする際,日本語入力では90%以上がフリック入力・トグル入力を利用し,外国語入力ではフリック入力・トグル入力とQWERTY配列での入力がほぼ50%ずつであることがアンケート調査によって明らかになった。そして,PCでのタッチタイピング習熟度とスマートフォンでの外国語入力にQWERTY配列を利用する人との間には有意な関連が見られた。日本の大学生がPCよりもスマートフォンを好む理由のひとつには,日本語入力に五十音との親和性が高く入力技能習得が容易なフリック入力が使えることが考えられる。
著者
櫻田 武嗣 三島 和宏 萩原 洋一 辻澤 隆彦
出版者
一般社団法人 CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.12-18, 2017-06-01 (Released:2017-12-01)

近年各自の機器を持ち込んで利用するBYOD(Bring Your Own Device)の流れが進んでいる。しかしながらBYODによって持ち込まれる機器は多種多様である。そこで我々は仮想端末室を構築することで,各自の機器上からWebブラウザにて同一の仮想デスクトップを利用できる環境を実現した。本稿では仮想端末室特有の問題点とそれを解決するための設計とその提供について述べる。
著者
山川 修
出版者
一般社団法人 CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.55-61, 2015-06-01 (Released:2015-12-01)
被引用文献数
2

Learning Analytics(LA)は,現在,教室サイズのデータを対象に実施されている。これらのデータを,組織を超えて統合して教育ビッグデータとすることは可能であろうか。これが本稿の基本的な問いである。この問いに答える上で学習者の学習行動をミクロに可視化するLAだけでなく,学習者全体の学習行動をマクロにとらえる教学IRも同時に検討すべきと考えている。本稿では,教学IRを,組織を越えて実施している福井県の高等教育機関の連携プロジェクト(Fレックス)を例に取りながら,LAと教学IRに於いて,組織を越えるデータの収集や分析は,何が可能で,何が難しいかを解説する。さらに,将来に向けて,組織を越えたLAにつながる,可視化した仮説を統一的に説明するモデル構築の方法論を提案する。
著者
浜田 良樹 谷内 毅 杉八合 勲 金谷 吉成
出版者
CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.154-158, 2004

東北大生協ではパソコン講座における著作権等の情報倫理教育の本格的導入に踏み切った。これらは,パソコンやインターネットの「使い方」に関するノウハウとは異質の内容であってティーチングアシスタント(TA)による教育が困難であるため,有志教員,生協職員,TAのディスカッションによってカリキュラムとテキストを新たに作り,知的財産権,オープンソース,電子商取引,個人情報,プライバシー,サイバー犯罪などについてわかりやすい講義を行い,受講者のセキュリティ意識のかん養に貢献し,大学生協にとっても事業として持続可能なカリキュラムを完成させた。
著者
相澤 崇
出版者
CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.81-86, 2009

インターネット上にあるプロフランキングサイトから3サイトを抽出し,登録されている中学生のプロフの実態調査を行った。調査内容は,プロフに記載されている個人情報とプロフ作成者がプロフ以外に所有しているサイトである。その結果,全体で平均4.9の個人情報に関する項目について公開しており,「肖像(プロフ作成者)」,「本名」,「生年月日」,「所属(学年)」,「住所(区市町村や町字)」の順で記載率が高かった。プロフ以外に全体で平均3.4サイトを所有しており,「ゲストボックス」,「リアル」,「メールボックス」,「アルバム」,「ホームページ」の順で所有率が高いことがわかった。
著者
岩崎 公弥子 大橋 陽
出版者
一般社団法人 CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.98-103, 2015-12-01 (Released:2016-06-01)

専門知識の教授だけでなく汎用的能力を育成するために,高等教育機関では様々な教育手法を取り入れ,試行錯誤を行っている。そのひとつが,アクティブラーニングである。筆者らは,反転授業(Flipped Classroom)を導入し,知識習得の部分を宿題(予習動画)にすることで,専門知識に基づくアクティブラーニングを実施した。本研究では,中規模クラスにおいて反転授業を導入し,1)質の高いグループアクティビティの実施,2)予習動画を閲覧させる工夫,3)予習動画のナレーション(人の声,合成音声)の違いについて検証し,より深い学びや動機付けがなされたか,国際情報概論(1年生必修)のなかで考察した。