著者
仁科 慧 岡田 将吾 新田 克己
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

多様な性質の意見や引用を含んだ複雑な議論の、論理構造に関する分析を行う。この目的のため、モジュールベース議論フレームワークによる、議論の形式化を行い、この構造における性質や、それの議論分析への貢献についての考察を述べる。さらに、モジュールベース議論フレームワークに対応した議論解析ツールの展望を述べる。
著者
鈴木 惇
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.2E204, 2018

<p>本研究は、主に Web 上で投稿されている、台本形式小説 (SS: ショートストーリーもしくはサイドストーリーの略とされる) を自動生成することを目的とする。 本研究は既存のニューラル対話モデルを各話者の特徴を考慮して拡張する。提案モデルである three-step unified LSTM interlocution producer (TULIP) は発話符号化LSTM, 文脈更新 LSTM 発話復号化 LSTM の三つのLSTMの結合によりなっている。本研究では提案モデルに Web 上 の台本形式小説を学習させ、直接既存の小説を加工することなく一から小説を生成した。本研究では、質的、量的の双方の観点から出力した小説を評価し、提案するLSTMベースの手法が自然な日本語列を生成することを確認した。さらに、既存の定量評価手法の問題点についても指摘した。</p>
著者
滑川 静海 手塚 太郎
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.3Pin134, 2018

<p>ゲームを作成することはAI研究の進歩に大きく貢献している。これは実世界における問題と共通するものが多く存在しているからである。つまりそれらに取り組むことで、AIは現実での問題に応用することができる。AIがチェスや囲碁などの高度な戦略が必要とされるボードゲームで人間を上回った今、次の目標の一つはビデオゲームをプレイするためのトレーニングが挙げられる。この論文では、シューティングゲームに焦点を当て、敵機が展開した弾幕を避けるためのプログラムを最適化する。遺伝的アルゴリズムを使用して、AIプレイヤーは敵の攻撃に被弾することなく動き回るように最適化された。実験には多くの時間を必要とするものの、学習に成功することを示した。</p>
著者
髙嶺 潮 遠藤 聡志 Kolodziejczyk Jakub 西銘 大喜
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.4I2J204, 2019

<p>機械が現実世界の空間情報を獲得するための重要な手段の一つが単眼深度推定である。人間は深度推定に使用できる情報の種類を増やし、問題領域を分割することで精度の高い深度推定を実現している。これを受け、深度以外の情報をRGB画像から獲得することによって単眼深度推定を改善しようとする試みが幾つか存在する。Semanticラベルを用いた実験では、解釈可能な意味の種類が多いラベルが入力画像の幅を制限することがわかり、人間の主観によって定義された情報の欠点を浮き彫りにした。対して、深度勾配を扱った実験は、推定結果の外れ値の削減に大きく貢献している。これらの結果は、数値的に定義可能なオブジェクト情報が、人間が深度推定を行う際に獲得する冗長性の再現に繋がることを示唆している。本研究は、物体の前後関係情報の推定を行うことで深度推定を分類問題の分野に落とし込み、単眼深度推定の精度向上を狙うものである。Multi-Scale Modelを用いた対照実験により、重なり情報の有効性が証明された。</p>
著者
笹原 和俊 Ciampaglia Giovanni Luca Flammini Alessandro Menczer Filippo
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.4N1OS01a1, 2017

<p>多様な情報と人々を結びつけるはずのソーシャルメディアがむしろ社会的分離と情報同質化を助長するエコーチェンバーの問題が近年深刻化している. 本研究では, ソーシャルメディアを模した情報伝搬と社会的接続のメカニズムを導入した意見形成モデルのシミュレーションを行った. その結果, アンフォローによる社会的切断がエコーチェンバー化を駆動すること,フォローの仕方によってダイアドの形成が異なることがわかった.</p>
著者
上田 路人 西谷 雄 金子 幸広 辻村 歩
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

強誘電体をゲート酸化膜に配したトランジスタである強誘電体メモリスタ(FeMEM)は、印加した電圧パルスの大きさでその抵抗値をアナログ的に変化し保持できる。FeMEMをシナプスとし、アナログ積分器をニューロンとすることで、Hopfield Networkをアナログ回路で構築した。結果、2つのパターンを記憶させた後、ランダムなパターン入力に対し距離が近い方の記憶パターンを想起させることに成功した。

2 0 0 0 OA 志向姿勢再考

著者
寺田 和憲 伊藤 昭
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

人工知能やロボティクスの進歩によって人工システムは人間に近づきつつあるが,はたしてユーザはそのようなシステムを人間と同等の存在として捉えているのであろうか.本稿ではこれまでに我々が行ってきた実験結果を踏まえながらDennettの提案した志向姿勢について再考する.
著者
高市 暁広 大澤 幸生 古田 一雄 定木 淳 青山 和浩
出版者
社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.8, pp.58-58, 2008

既存技術を説明したカード群を基に、プレイヤーが自分のアイデアを記した新カードも混ぜながら、カードを組み合わせた新たなビジネスプランの価値を競い合うゲームを開発した。時間と共にアイデアの発言が増加し、ゲームは株式市場と類似した場へと進化した。
著者
小田 淳一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

「三回化」はプロップ的な機能論における単一機能の反復を示すが,アプリオリに主要な要素とされる機能以外にも「三回化」として解釈可能な要素は物語内に数多く見られる.本報告は,或る述部が「機能」と見做されるか否かは問わず,限定された時空間で明示的に三回反復された同一の,或いは類似した,さらには対照的な述部集合を,主辞や目的語の辞項レベルで比較することによって「三回化」をより広い視座で捉えることを試みる.
著者
瀬戸口 幸寿 成見 哲
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

従来の人工生命は、開発者により設計されたプログラムに従って駆動するものが殆どである。予測不能な生物らしい動きを生成するためには、これらのプログラム自体も環境によって変化することが望ましいと考えられる。そこで本研究では、仮想物理世界内に機械式論理回路を実装することによって、仮想世界内に閉じた人工生命を作ることを目指している。ゲームエンジンUnityを用いて論理回路を実装しその動作速度を検証した。
著者
岩澤 有祐 矢入 郁子 松尾 豊
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

ドメイン不変な特徴の学習はユーザや環境などの入力ドメインの違いに依存しないモデル構築の方策の1つである.本稿では敵対的訓練を利用したドメイン不変な特徴の学習法を提案する.提案手法では特徴空間からドメインを分類する敵対的分類器を考慮し,敵対的分類器を騙すように訓練することで特徴量がドメインに独立になるように明示的に制約を加える.本発表では公開されたデータセットでの提案手法の有効性について報告する.
著者
松下 光範 今岡 夏海
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

近年、ディジタル端末の発展・普及により電子化されたコミックを読む人が増加している。従来の紙媒体のコミックと異なり、ディジタル媒体では動的な表現が可能である。しかし電子書籍のこのような特徴を生かした表現方法や生成方法については十分な検討が進んでいない。そこで本研究では、ディジタルコミックのための新たな表現方法の確立を目指し、コミックのオノマトペにユーザが動きを付与できるツールを提案する。
著者
大塚 裕子 諏訪 正樹 山口 健吾
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

本研究では、感じ方や表現方法の個人差を重視した言語化プロセスについて研究することを目的に、複雑で多様な日本酒の味わいを対象とした言語使用のデータを作成する。作成にあたり、個人が直感的に創作したオノマトペで味わいを表現し、その後、その言語音の創作理由を弁別的に分析し、言語化する。創作オノマトペと分析的用語の対応により、従来の味覚表現を超えた、個人差の反映された味わい表現リストを作成する。
著者
森 純一郎 榊 剛史 梶川 裕矢 坂田 一郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

本論文では、萌芽研究領域特定のための大規模論文情報を用いた引用予測に関する研究を行う。
著者
坪内 孝太 下坂 正倫 小西 達也 丸山 三喜也 山下 達雄
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

スマートフォンの普及により大量に収集されるようになってきた位置履歴データを用いて人口異常を検知する既存研究は多いが、数日前の時点から人口異常を「予測」する研究はなされていない。 本研究はユーザの路線検索結果に着目することでユーザの予定情報を考慮しつつ、異常時の人口予測を可能にする手法を構築した.大規模なイヘントであれば 1 週間前の時点からでも異常を予測できることを実験により確認した。
著者
藤田 正典 青木 健 井ノ上 寛人 寺野 隆雄
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

本研究では,生命科学分野を事例として,科学技術振興機構(JST)が提供する学術文献データから構成される共著ネットワークを分析することで将来有望と思われる研究者を探索する手法を提案する.共著ネットワークにおける中心性の高い研究者を優秀な研究者と定義し,中心性の時間の推移による研究者の成長過程を分析することにより,有望な研究者を探索するとともに,有望な研究者の特性を明らかにすることを目指す.
著者
杉村 博 松本 一教
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

本論文では複数の時系列データから特徴的な形を抽出するシステムについて提案する. 時系列データは金融,医療,工業センサなどで幅広く登場し,1つのデータベースに複数の 類似した時系列データが各観測者や各対象物に対して計測されて蓄積される. 提案するシステムではこのような複数の時系列データからそれぞれの特徴的なパタンを抽出する. 本論文では提案する手法の概要と実験結果について報告する.