著者
大知 正直 関 喜文 川上 登福 小野木 大二 野村 眞平 吉永 恵一 松尾 豊
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

家や車を購買する場合,さまざな商品を比較し検討をするだろう.本研究はこうした購買行動を考慮した推薦手法を提案する.不動産情報サイトの行動履歴を元に実験した結果,従来手法と比較し最大1.14倍将来的なCV率が上昇することがわかった.また,推薦ページへの遷移確率が0.4以上の場合効果があった.本研究は購買したい商品イメージがあいまいなユーザに対しても効果的な推薦を可能にする.
著者
村田 悠也 山本 学 寺野 隆雄
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

大規模エージェントシステムのベンチマークとして適切なものは知られていない.本研究では,移動目標探索を拡張し障害物が動的に変化する環境での実時間探索問題をエージェントシステム上に実現し,ベンチマークとして有用であるか考察する.移動目標探索では,探索側の速度が大きく,問題空間が有限で,目標までの経路が存在すれば,必ず目標に到達する.しかし,動的環境ではある時間において到達経路が存在するとは限らない.
著者
和嶋 雄一郎 足利 純 鷲田 祐一 植田 一博
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

近年最も身近な人工物となったインターネットを利用してアイデア生成のための情報収集を行った場合,どのような情報収集傾向が見られるのか,またその情報収集傾向が生成されるアイデアの質にどのような影響を与えるのかを検討した.インターネットを利用して情報を収集させた後,アイデア生成を行わせたところ,多くの実験参加者が技術的な情報を収集する傾向があり,独自性の低いアイデアが生成されることが明らかになった.
著者
松崎 拓也 岩根 秀直 穴井 宏和 相澤 彰子 新井 紀子
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトにおける数学問題への取り組みについて報告する。開発中の解答システムは、問題文の論理表現を接点として、統語・意味理論に基づく言語解析と数式処理システムによる推論とを直接結合したものである。本稿では、システムの概要および実際の試験問題を用いた実験について述べるとともに、さらに多様な解答システムの開発へ向けた基礎資源となる数学問題対訳コーパスについて紹介する。
著者
白川 真澄 中山 浩太郎 原 隆浩 西尾 章治郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

文書をあらかじめ設定したカテゴリに分類するタスクは,情報検索の分野において重要な課題である.文書分類の一般的なアプローチとしてナイーブベイズが挙げられるが,教師データを用意するためのコストが問題であった.そこで本研究では,Wikipediaのカテゴリ構造を解析することで,ナイーブベイズに必要な教師データ,すなわち,ある語句が出現したときのカテゴリの事後確率を自動的に計算する手法を提案する.
著者
村上 明子 鈴木 秀幸
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

SNSなどのソーシャルメディアで,ある発言がどのくらい拡散されるかを発言の初期の段階で知ることは,マーケティングなどにおいて有用である.ソーシャルメディアではTwitterにおけるRetweetのような情報の再投稿により情報が拡散することが知られている.そのため,本研究では発言の再拡散のされやすさとして,情報そのものの新奇性と情報と再拡散する人との親和性を利用し,最終的な情報拡散の予測を行う.
著者
伊藤 惇貴 有沢 怜士那 加納 政芳 中村 剛士 小松 孝徳
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

人型ロボットの動作編集は,自由度が多く容易ではない.そこで,物体の音の響きや状態を感覚的に表すオノマトペを用いて人型ロボットを直感的に操作する手法を提案する.具体的には,オノマトペが付与された既知の動作を用いてニューラルネットワークを恒等写像学習させることで人型ロボットの操作平面を作成する.この平面を用いることで,モーション編集に馴染みのない人でも直感的にモーションを変化させることができる.
著者
森山 徹 右田 正夫
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

ダンゴムシをT字路に連続して遭遇させると、左右交互に転向を続ける(交替性転向)。我々はT字路を搭載した2台の回転盤を操作し、個体を140回連続してT字路に遭遇させ、歩行軌跡を平面展開し、空間的パターンを得た。交替性転向の発現率が高い個体ではパターンは直線的だったが、片方への転向や引き返しを頻繁に生じた個体では、より複雑で平面的だった。これらのパターンの生成過程に意思決定の片鱗を探る試みを紹介する。
著者
水田 孝信 和泉 潔 八木 勲 吉村 忍
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

人工市場を用いて大規模誤発注が価格変動に与える影響の分析を分析した.大量の誤発注が短時間に集中する場合と,少量の誤発注が長期にわたる場合を比較すると,総誤発注株数が同一であるならば,両者は同程度の価格下落を導くことが分かった.また,誤発注時の値幅制限の効果を分析した結果,誤発注が続く期間と同一程度の期間の騰落率を制限する値幅制限が有効であることが分かった.
著者
蔵本 貴久 和泉 潔 吉村 忍 石田 智也 中嶋 啓浩 松井 藤五郎 吉田 稔 中川 裕志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本研究は、金融実務家から要望が高い、数週間以上の長期的で広範な市場分析を、テキスト情報から安定的に行うための手法を開発した。業種別平均株価および市場全体の平均株価について外挿予測テストを行った。その結果、1ヶ月後の騰落予測について、過去10年間の長期間を通じて約60%以上の精度を4割近くの市場で、55%以上の精度は7割以上の市場で達成することができた。
著者
関野 雅則 木村 俊一 越 裕
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

畳み込みニューラルネットワーク(CNN)は、特徴抽出ユニットのフィルタ係数をニューラルネットワークの枠組みで学習する方式であり、画像の識別で高い識別性能が知られているが、その特徴抽出ユニットの構成にはさまざまなバリエーションがある。本稿では、最適な特徴抽出ユニットの構成を探るため、特徴抽出ユニットの正規化層およびプーリング層を変更した複数のCNNを、手書き数字データベースMNISTで評価した。
著者
寺田 和憲 伊藤 昭
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本発表では、人間とロボットの違いの本質を定型性と逸脱性に基づいて議論する。人間は機械の振舞いに対しては定型性を期待し、人間の振舞いに対しては逸脱性を期待する。我々は、定型性に対する逸脱性こそが機械と人間をカテゴリー分類する上での決定的要因だと考える。実験結果を交えてこの論理を展開する。
著者
廣瀬 通孝
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

Based on the rapid progress of digital technology, life-log technology has become popular and realistic. Currently, huge amount of data can be captured, stored and reutilized in the digital media. In this paper, experimental future estimation system as one of the most promising applications of the life-log technology is introduced. This application will be extended into the latest system called “diary of the future”.
著者
佐野 博之 白松 俊 大囿 忠親 新谷 虎松
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

本稿では確率モデルを用いてWebブロックの役割推定手法について述べる.Webページ中に存在する閲覧者にとって意味的にまとまりのある単位を,本研究ではWebブロックと呼ぶ.Webブロックには様々な役割が存在する.Webページから主要部分を抽出するためには,そのWebページ中に存在するWebブロックの役割を推定する必要がある.ベイズ分類器を作成し,Webブロックが持つ役割の推定を試みる.
著者
水田 孝信 和泉 潔 吉村 忍
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

人工市場においてエージェントの学習プロセスが存在しなくてもstylized factsを再現するモデルが存在する.このモデルは妥当であると評価されているが,行動ファイナンスなどの研究では学習プロセスが非常に重要であることを示している.本研究では,先行研究の学習のないモデルと,それに最小限の学習プロセスを付け加えたモデルを比較し,調査対象に応じて学習プロセスの必要性について議論する.
著者
神嶌 敏弘 赤穂 昭太郎 麻生 英樹 佐久間 淳
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

推薦システムは,大量の情報の中から関心のある情報を抽出するための手段として普及している.しかし,関心がないものとしてフィルタリングされてしまい,多様な情報に触れる機会を奪っているとするフィルタバブル問題が指摘されている.この問題に対し,ある観点・情報について中立性を保証する推薦システムを提案する.
著者
武田 英明 嘉村 哲郎 加藤 文彦 大向 一輝 高橋 徹 上田 洋
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

本発表ではLinked Dataをいかに日本で普及させていくかについて課題を述べると共に著者の活動を紹介する。著者らはLODAC Projectという日本のデータをLinked Dataとして公開する活動を行っている。その一つとして現在取り組んでいる芸術情報のLinked Dataについて紹介する。
著者
芹澤 翠 小林 一郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

現在,ニュース記事などの時系列データを対象とした様々なトピック追跡手法が提案されている.本研究では,単一の記事中に複数のトピックが存在することを想定し,潜在的ディリクレ配分法をトピック抽出に用いたトピック追跡手法を提案する.ある時間枠において抽出したトピックを類似度により統合し,さらに,隣接する時間枠のトピック類似度を測ることでトピックを関連付けた追跡を行う.
著者
石畠 正和 亀谷 由隆 佐藤 泰介
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

規則性と不確実性が入り交る世界をモデル化するため,論理の記述力と確率モデルの モデリング力を組み合わせる研究が行われている.本研究では任意の命題論理式上の ベイズ推定を提案する.ここでは事前知識のうち,決定的なものは論理式として,確率的 なものは事前分布として表現される.これにより我々の知識をより柔軟にモデルに取り入 れることが可能となる.更に本研究では提案法を代謝経路に関する仮説の評価に適用する.
著者
関 喜史 松尾 豊
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

論文の評価指標として論文被引用数は重要である。以前から書誌計量学の分野では書誌情報と論文被引用数の相関を求める研究が数多く行われているが将来的な予測にまでは踏み込んでいない。本研究では論文の書誌情報に加えて論文の引用情報から特徴量を生成し、その論文が将来獲得する被引用数の予測を試み、論文被引用数の予測システムの可能性について考察する。