著者
井川 一樹 福原 知宏 藤井 秀樹 武田 英明
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

電子番組表(EPG)の普及に伴い、テレビ番組のデータを計算機上で処理できるようになった。テレビ番組のEPGと視聴履歴のデータを組み合わせることで、利用者の嗜好に応じた番組推薦が可能となる。 テレビ視聴者の選局行動については以前より研究がなされているが、本研究ではテレビ番組のEPGと視聴履歴を用いた番組推薦システムを構築し、実際の視聴者に対して番組推薦実験を行ったので、その結果を報告する。
著者
三宅 陽一郎
出版者
The Japanese Society for Artificial Intelligence
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
pp.2O5E305, 2019 (Released:2019-06-01)

ステートマシンとビヘイビアツリーにいる新しい意思決定システムを開発し、それを実際のゲームタイトルに導入した。これをAI Graph と呼び、ノードの定義を工夫することで、2つの意思決定アルゴリズムをハイブリッドでかつ連結して使用することを可能とした。また開発時の工夫として、一度使ったグラフを何度も再利用できるようにし、エージェントの意思決定を深く作り込むことを可能とした。
著者
青柳 志織 川合 康央
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.2E4OS901, 2019

<p>インターネットコミュニケーションは情報化社会において日々進化している.これらのコミュニケーションの中で,「ネットスラング」と呼ばれるインターネット独自の俗語がしばしば使用されている.本研究では「(笑)」や「w」等,4種類の笑いを表現するネットスラングに着目し,それらの意味用法が同じかどうかを明らかにすることを目的とした.笑いを表現するネットスラングを比較することによって,笑いの種類と笑いの対象が各スラングで異なる傾向があることがわかった.</p>
著者
石川 詔三 河田 諭志 本村 陽一 西田 佳史 原 一之
出版者
社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.8, pp.384-384, 2008

現在,室内の各種センサデータから大量情報を取得することが可能になっている.しかし,そのデータと行動の意味を結びつけることはなお容易ではなく,人間の日常生活行動の理解を進めるためにはまず人が解釈可能な行動ラベルを大量のセンサデータに対応づけることが必要である.そのために,動画像から行動ラベルを自動的に付与することを考える.<BR>本研究では室内における子供の日常生活行動を観測し,観測情報に内在する行動と状況の確率的因果構造を学習し,これを事前分布としたベイズ推定を行う.学習により得られたモデルを使用して動画像から子供の行動を推定し,認識精度を評価する.
著者
須永 剛司
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.2A1OS151, 2011

<p>学際共同研究であるCRESTプロジェクトから私たちが見出したのは拡張の必要である。社会の営みに埋め込まれるシステム開発のために、技術やデザインの視野を、システムから道具へ、道具から人々のリアルな活動へ拡張すること。ここでは、生きた活動をデザインの対象問題として認識するために、「こと」という概念を提示する。「こと」は人々に経験される事態であり、私のまわりに、そのとき立ち現れる生成的な出来事である</p>
著者
石川 孝
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

本発表は,オンラインソーシャルネットワークにおけるバーストや情報共鳴などの特異な現象を説明するための情報伝播モデルを提案する.このモデルはソーシャルネットワークのダイナミクスを説明する同質原理に基づいており,Twitterなどのソーシャルメディアの特徴を仮定したシミュレーションにおいて情報共鳴現象が見られる.
著者
木脇 太一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

バッチ正規化(BN)と呼ばれる最適化手法はNeural Networkの学習効率を劇的に向上させるため大きく着目されている.定性的な議論および実験的な観測から,BNは自然勾配法(NG)との関係性が指摘されているが,厳密な数理的原理は不明である.本研究ではNatual Neural Networkと呼ばれるNGの実現方法とBNの類似性に着目し,BNがどの様にNGを近似しているのかを数理的に議論する.
著者
河野 圭祐 小出 智士 今村 千絵 田所 幸浩
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

タンパク質の立体構造の局所構造である二次構造を予測する研究が多数行われている.中でもLSTM による予測は高精度であるが,LSTMの内部はブラックボックスになっており,どのような判断基準で予測しているかを理解することは難しい.学習された予測モデルの妥当性を評価するために,本論では,LSTMによるタンパク質二次構造予測モデルをSaliency Mapによって可視化し,生物学な知見と比較する.
著者
板東 勇樹 呉 双 林 友超 宇津呂 武仁
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

本論文では,ウェブ上の人狼ゲーム「人狼BBS」のプレーログを情報源として, 狼役職のプレーヤーを絞り込むためのセオリーをマイニングする手法を提案する. 具体的には,(1) 複数の矛盾する占い結果を利用して狼役職のプレーヤーを絞り 込むためのセオリー,および,(2) 狼に襲撃されたプレーヤーの発言を利用して 狼役職のプレーヤーを絞り込むためのセオリーをマイニングする手法を提案する.
著者
藤田 博
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

対称性等の選好的制約を探索制御のために用いることを特徴とするSATソルバー SCSat3を開発した。これを用いて、ラムゼーグラフの探索を行った。 その結果、ラムゼー数R(4,11)の下界を98から101に更新することに成功した。
著者
渡辺 美紀 小川 浩平 石黒 浩 濱口 秀司
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

対話において、人の想像力を引き出すことは親密な関係性を築く上で重要である。人の想像力に関して、自由意思を担保することが人を想像的にするもっとも良い方法であると知られてきた。一方で、人は自由な発想を許されたとしても、人は自分の経験の範囲内でしか想像できないことが示されている。本研究では、人の発話に制約を与える選択式対話システムを開発し、対話における制約が人の想像力に与える影響について検証した。
著者
矢野 憲 伊藤 薫 若宮 翔子 荒牧 英治
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

医療テキストには,非文法的かつ断片化した表現が多く含まれるため利活用が進んで行われてこなかった.本研究では,文字ベースBi-LSTM-CRFにより,医療テキストから病名,症状名を抽出する事象認識器を提案し,その性能評価を行った.提案手法は事象認識(ER)と事実性判定(P/N分類)を同時に処理することで,医療テキストに記述される陽性,陰性の所見を独立した事象として抽出を行う.
著者
小川 亮 坪井 一晃 栗原 聡
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

重大な社会問題である交通渋滞において,渋滞解消のための効果的な信号制御手法の確立が切望されている.信号制御に関する研究は多数あるが,交通量に関する情報の潤沢な利用を前提とするものも多い.しかし,現実では多くの交差点で交通量を取得できないといった制限がある.そこで,群知能手法の一種であるフェロモンコミュニケーション法を用い,取得できない情報を補完し,効果的に信号機制御を行う手法を提案する.
著者
藤野 紗耶 畑中 太一 森 直樹 松本 啓之亮
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

アニメにおける絵コンテは,最終生成物であるアニメとコミックの中間的生成物であり,その理解はコミック工学において重要な課題でありながらこれまでほとんど研究がなされてこなかった.そこで本研究では実際のアニメで用いられた絵コンテを対象として,絵コンテ識別のための深層畳み込みニューラルネットワークを進化型計算に基づき構築する.また,数値実験としてタイトルと絵コンテ担当者に基づく識別結果も示す.