著者
古川 賢信
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, 1998-03-15
著者
定兼 邦彦
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.48, no.8, pp.899-902, 2007-08-15

データ列に対して検索効率などを効率化するため,索引を付加することがある.演算を効率化するために,データに対して特定の情報を付加したものを,ここではデータ構造と呼ぶこととする.本稿ではこのようなデータ構造のうち,もとのデータの長さnに対してo(n)程度の付加情報のみを与える,簡潔データ構造と呼ばれる分野について解説する.特に,最も基本的かつ応用範囲の広いビットベクトルに関する簡潔データ構造に焦点を当てる.ビットベクトルBに対して,先頭からi番目までのビット中の1の数を与えるrank1(B i)と,i番目の1の位置を与える select1(B i)という演算は,基本的かつ重要な演算である.これらの演算が定数時間で可能な簡潔データ構造について,具体的なデータ構造とアルゴリズムを紹介し,次に付加するデータサイズの下界についての結果を示し,最後に今後の展望について述べる.
著者
高木 浩光
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.46, no.6, pp.636-642, 2005-06-15

インターネットを利用した通信販売や金融取引、行政機関への電子申請などのシステムがWebアプリケーションとして構築されることが多くなってきた。Webアプリケーションにはさまざまな種類の脆弱性があり、社会で実運用に供されているものにも数多く存在すると考えられている。本稿では、そのような状況が生じている背景、およびその対策が近年特に重要とされるに至った理由について整理した後、主にログイン機能に関する脆弱性についてその類型を示す。
著者
山名 早人 近藤 秀和
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.42, no.8, pp.775-780, 2001-08-15

Googleは,世界最大の情報を持つサーチエンジンとして有名である.Googleは,スタンフォード大学コンピュータサイエンス学科の研究プロジェクトとしてスタートした後,シリコンバレーの2大ベンチャーキャピタルから総額2 500万ドルの投資を受け,博士課程の学生であった当時25歳のLarry(Lawrence)Pageと Sergey Brinの2人が1998年9月に会社として起業した.
著者
小原 格 中野 由章
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.8, pp.865-869, 2020-07-15

今までの大会や研究会においても初等中等教育機関の教員が発表することはあったが,平日に休むことや,公立学校教員の身分上の制約などが障害になっていた.そこで,情報処理学会第82回全国大会において,土曜日,および,午後に行われる「中高生情報学研究コンテスト」に先立つ形で「初等中等教員研究発表セッション」を企画し,8名の研究発表が予定されていた.しかしながらコロナ禍により中止となり,このままこれらの研究成果が埋もれてしまうことは,本会や初等中等教育にとって大きな損失になってしまうという危機感の下,本稿では,発表予定者の発表内容を簡単にまとめて記録に残すとともに,知識や実践の共有を図ることとした.
著者
須藤 祥代
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.8, pp.862-864, 2020-07-15

教科「情報」の「情報の科学」と「総合的な探究の時間」の授業を連携し,「情報の科学」で学習した知識・技術・態度を,総合的な探究の時間で活用できる知識・技術・態度にしていくようなカリキュラムマネジメントを行った.「情報の科学」では,年間を通じて問題解決学習を行っており,その一例としてPBL(課題解決学習)形式でのアンケート実習をグループで行っている.「総合的な探究の時間」では,個人で卒業研究を行い,調査研究等について専門家や第3者からのフィードバックを得て研究を深めるための1つの方法として,中高生情報学コンテストに応募した.今回は,これらの一連の活動や学びのデザインについて考察を行った.
著者
高岡 詠子
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.8, pp.852-857, 2020-07-15

第82回全国大会は2020年3月5日〜7日,金沢工業大学で開催予定であったが,新型コロナウイルス感染症への対策として,現地開催が中止となった.2020年3月7日,第82回全国大会のイベント企画で行われるはずであった「中高生情報学研究コンテストポスターセッション」の当日の様子をレポートすることになっていたが,現地開催が中止となり,急遽オンライン審査に切り替えた「中高生情報学研究コンテストポスターセッション」について,経緯や状況を交えて報告する.
著者
栗原 聡 鳥海 不二夫 平 博和 須川 賢洋 長倉 克枝 江間 有沙
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.7, pp.700-705, 2020-06-15

アルゴリズムやフェイクニュースが"兵器"として使われる事例が相次ぐ中,技術者は何に気をつけ,どうしていけばよいのか.情報系研究者,メディア研究者,法学者といったさまざまな立場の専門家に語っていただいた.
著者
秦泉寺 久美
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.6, pp.620-626, 2020-05-15

ディジタルディスラプションの時代に老舗企業が収益構造の変革を求められている.アジャイル開発は手段として有用なはずだか,なぜか老舗企業に積極的に採用される機運にはない.その理由は旧来型の契約制度運用にあった.ソフトウェアが継続的にデリバリされ,フィードバックによって要件が進化するアジャイル開発を安心・安全に遂行するためには準委任契約をベースに,税制,下請法,労働者派遣法などの法制度を確実に遵守できる定常運用設計が必要である.こういった制度運用を整備した結果,1年半のトライアル期間に27件の準委任契約が締結され,アジャイル開発の促進が確認できた.
著者
坊農 真弓
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.72-74, 2018-12-15

本記事では,『Language』という言語研究の雑誌に掲載された会話分析の有名論文のうち,SJS1977と呼ばれる修復の連鎖に関する論文を紹介する.SJS1977は,工学者からの注目をそれほど浴びてこなかった.しかしながら近年,心理言語学をベースとするマックスプランク心理言語学研究所のチームなどはこのSJS1977の論文で扱われる問題をさまざまな側面から解釈し,心理実験や大規模調査に利用している.SJS1977は端的に言うと,対話・会話における自分の理解と相手の理解の問題を扱った論文で,会話のエンジンとなる自分と相手の心内に描かれる情報の一致度を探り合う行動について詳細に議論したものである.本記事内では,一般的な事例を通し,SJS1977が提案した概念とその面白さについて解説する.
著者
佐藤 泰介
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.22, no.11, pp.p1024-1036, 1981-11-15
著者
林 達也
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.14, no.9, pp.652-660, 1973-09-15

Asystem design language, DEAPLAN, is described. This language is designed so as to be suitable for use instructured top-down design of the whole operating systems. Some major features that seem to be necessary in such design languages are as follows:(1) ability to define and use any module and/or module type whose logical level is higher than that of a procedure appearing in conventional programming languages, (2) ability to define and use any module whose internal structure is undefined, (3) ability to define and use any data and/or data type whose internal structure is undefined, (4) ability to provide appropriate means for highly efficient structured design, (5) ability to describe storage allocation and interface between modules, Using such a language, it is hoped that we can take a step toward the computer aided design of operating systems.
著者
三好和憲
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.49, no.7, pp.855-856, 2008-07-15
著者
辻井 重男
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.45, no.11, pp.1106-1110, 2004-11-15
著者
中山 泰一 Yasuichi NAKAYAMA
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.61, no.7, pp.735, 2020-06-15

本年(2020年)3月7日,本会第82回全国大会にて,第2回中高生情報学研究コンテストを実施した.新型コロナウィルス対策で第82回全国大会の現地開催が中止になったが,中高生情報学研究コンテストは,参加チームにポスターPDFと400字の説明テキストの提出を求め,それらをWebページに掲載する方式で開催した.第2回中高生情報学研究コンテストについての詳細は次号の特集号を参考されたい.
著者
渡辺 茂
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, 1961-05-25
著者
結城 大輔
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.247-252, 2014-02-15

大学に関連するソーシャルメディアの法的リスクについては,①学生関係(悪ふざけ等による炎上等),②教職員(就労環境に対する不満やハラスメント等),③その他(危機時のソーシャルメディア対応)等の独特の論点がある.大学ならではのソーシャルメディアガイドラインの策定(米国の例のように,教師と生徒の間での私的なやりとりを規制することも考えられる.)や,それに基づく研修の実践,内部告発や危機への対応等,必要な対策をとることが重要である.ソーシャルメディアが教育の現場で強力なツールと成り得ることに鑑みると,これらのリスクを正確に把握し,必要な対策をとりつつ,大学における積極的利用が推進されることが望まれる.