著者
佐藤 真一
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.9, pp.885, 2019-08-15

説明できる人工知能(Explainable Artificial Intelligence)の研究が盛んにおこなわれているが,現在成功を収めている人工知能技術は,そもそも説明をあきらめて入力と出力だけを学習データとして与えてシステムに学習させることにより実現されているため,その動作の説明はきわめて難しい.画像認識を例にとり,この問題について考えてみる.
著者
大向一輝
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.47, no.11, pp.1214-1221, 2006-11-15
著者
重安 哲也 松野 浩嗣 森永 規彦
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.45, no.8, pp.793-800, 2004-08-15

IEEE802.11bを始めとする無線LAN(Local Area Network)技術は,高度情報通信社会環境を構築する上でも欠かすことのできない社会基盤技術の1つとして位置づけられているそこで,本稿ではすでに普及段階にあるものから,標準化作業中のものを含めた無線LAN各規格を概観するとともに,各規格中で規定されているプロトコルに関する簡単な解説を行う.なお,無線LAN技術標準の中にはIEEE802.11のようにIEEE802委員会が標準化を行っているものや,欧州のETSI-BRAINが策定するHIPERLAN/2や,ARIB STD-T70として標準化されたHiSWANa (High Speed Wireless Access Network a)などさまざまなものがあるが,今回はIEEE各規格に限定して概観する. "
著者
石黒 慎
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.59, no.11, pp.983-984, 2018-10-15

リアルタイム人口情報から,タクシーの移動需要を予測するシステムを開発した.提案システムでは,Stacked denoising Autoencodersを用いることで,エリアや時間帯によって相関の仕方の異なるタクシー乗車数と人口,雨量,時間情報などの関係を学習し,将来の乗車数の予測を行う.Stacked denoising Autoencoderによる予測では,特に乗車の多い時間帯・エリアにおいて,人口を用いることでタクシー乗車需要の推定精度が向上することを紹介する.
著者
森口 繁一
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, 1999-03-15
著者
欅 惇志
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.9, pp.855-858, 2019-08-15

本稿では,情報処理学会新生代企画委員会発の会誌企画「先生,質問です!」立ち上げの経緯や会誌掲載までの流れ,SNSを通じた質問受付・情報発信,第81回情報処理学会全国大会にて開催された公開「先生,質問です!」,今後の展望などについて述べる.
著者
中山 泰一 Yasuichi NAKAYAMA
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.60, no.9, pp.897-899, 2019-08-15

本会では,現在,12種類の論文誌(2つの基幹論文誌「ジャーナル」,「JIP」と,10種類の「トランザクション」)が刊行されている.本稿では,本会の論文誌の概要,最近の論文誌の投稿件数や採択率,「ジャーナル」と「JIP」の編集体制,編集にあたっての課題を述べる.
著者
中山 泰一 Yasuichi NAKAYAMA
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.60, no.9, pp.895-896, 2019-08-15

本会の論文誌に投稿される論文が増え,優れた研究成果がさらに多く掲載されていくことは,本会の発展にとってとても大切なことである.本稿では,中高生を含むジュニア会員の皆さんに,論文とは何かを,そして,論文を投稿してから論文誌に採録されるまでの手続きを紹介する.
著者
谷口 倫一郎
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.9, pp.894, 2019-08-15

本連載では,2019年3月の第81回全国大会で開催した企画セッション「論文必勝法」での議論をベースに,論文を採録に導くには,どのような点に注意すべきかについて,論文誌ジャーナル/JIP編集委員会の編集委員長,ならびに各グループの主査が解説する.良い論文を執筆するための基本的な作法,論文を出す前のチェック事項,査読結果への対応方法(論文修正時の注意点や査読結果への回答文の書き方)などが主なポイントである.それらに加えて,査読を依頼される立場にもなった場合の,査読の行い方についても解説する.
著者
中山 泰一 Yasuichi NAKAYAMA
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.60, no.7, pp.660-662, 2019-06-15

本会では,第81回全国大会から,中高生ポスターセッションを始めた(同時に,「中高生情報学研究コンテスト」を始めた).本稿では,まず,中高生ポスターセッションを企画した経緯を述べる.情報の分野で優れた探究活動を行う中高生がおり,本会がその発表の場を提供することは重要である.また,2022年度からの高等学校情報科では「情報I」と「情報II」が設けられるが,「情報II」の内容に「情報と情報技術を活用した問題発見・解決の探究」が含められるため,本会はその探究活動を発表する場を準備しておく必要がある.さらに,本稿では,中高生ポスターセッションの実施にあたっての取組み,表彰制度などについても述べる.
著者
中山 泰一
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.9, pp.897-899, 2019-08-15

本会では,現在,12種類の論文誌(2つの基幹論文誌「ジャーナル」,「JIP」と,10種類の「トランザクション」)が刊行されている.本稿では,本会の論文誌の概要,最近の論文誌の投稿件数や採択率,「ジャーナル」と「JIP」の編集体制,編集にあたっての課題を述べる.
著者
西尾 章治郎
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.9, pp.843-844, 2019-08-15

学会は研究者コミュニティによる学術研究の向上発達を使命とするものと捉えられてきた.一方,昨今注目されるAIやデータテクノロジーにおいて,そのメリットを享受し,最新のテクノロジーを社会の多様な現場に適用するためにはITリテラシーが必要であり,我が国において,その教育は若年層の段階から強化されつつある.こうした背景から,情報処理学会では,社会的アウトリーチ,特に若い世代の育成を優先事項の1つと捉え,小学生から大学学部3年生までを対象とする「ジュニア会員制度」を設置して若年層向けのさまざまな施策を実施している.「ジュニア会員制度」は学会の捉え方に大きな変革をもたらし,学会活動を新たなステージへと導き始めた.
著者
喜連川 優
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.9, pp.840-842, 2019-08-15

本稿では,情報処理学会においてジュニア会員制度が発足する経緯について紹介する.ジュニア会員の前の施策である学生無料トライアル会員制度によって,本会は長らく会員減が続いていた中で,わずかではあるが有料会員が初めて増加に転じたことも述べ,それがジュニア会員制度を構想する過程で重要な役割を果たした.又,若者への正しい情報発信は本会にとってきわめて重要な役割の1つと考えており,その意義について合わせて紹介する.
著者
阿部 百合
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.9, pp.900-906, 2019-08-15

今日,データサイエンス教育や統計教育の必要性が高まっている一方,高等学校教科情報の中には問題解決学習が含まれている.本解説では,この両者を組み合わせ,問題解決において統計を取り入れる授業を設計し実施していることについて報告している.授業でのデータ処理にはPython言語を用いている.これは,生徒に計算はさまざまな道具を使ってできるものであることに気付かせるためである.本解説ではPythonを使用するための環境設定や進め方の工夫についても紹介している.生徒の反応についても好意的であった.
著者
欅 惇志
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.8, pp.778-779, 2019-07-15

本稿では,著者の大好きな作品である山田胡瓜先生の「AIの遺電子」を紹介する.物語の舞台は,AIやヒューマノイド(外見や思考において人間を模倣したロボットであり,人間と同等の権利を持つ)関連技術が高度に発達して社会に溶け込んでいる近未来である.本記事の前半では,作品の魅力や,物語の中でAIがどのように運用され,どのように捉えられているのかについて紹介します.本記事の後半では,人間らしいロボット・心を持つロボットを実現する上での課題と現在の技術について議論する.
著者
村上 祐子
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.354-355, 2017-04-15

アラン・チューリングは計算機科学の創設者の一人であることはいうまでもないが,理論生物学における形態形成の先駆者でもある.さらに,技術者倫理と軍事研究者の規範との衝突や,性嗜好による差別といった現代にもつながる倫理上の問題の当事者としても今後その存在は重要な参照先になるだろう.
著者
松山 泰男
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.194, 2016-01-15

オペレーティングシステム(OS)の講義では,並行処理についての説明が行われるが,低学年の受講生はこれを並列処理と誤解することがある.そこで,並列処理では複数のプロセッサがあり,同時に複数個のプロセスが走りうると説明している.このとき,プロセッサを優れた研究者とみなして,科学技術における大発見が同時に起こりうるということを,ジェイプサイ中間子の発見と公開鍵暗号の発明を例にして説明している.そして,このような同時性の悲喜劇を説明した後,話を再びOSに戻す.筆者もそうだったが,むしろこういう逸話の方が学生の脳裏には長く残るようである.
著者
畑村 洋太郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.365-366, 2004-04-15
参考文献数
2
被引用文献数
1

みずほ銀行のシステムトラブルが起きてから約2年になる.あれだけの大きなシステムトラブルをやったのだから「せっかくやった失敗だ,しゃぶり尽くさなければもったいない」と考えて,このトラブルから学ぶべきことを筆者の提唱する失敗学の立場から瞥見してみよう