著者
小西 鉄馬 北村 尊義 泉 朋子 仲谷 善雄
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.141-142, 2018-03-13

近年、交通事故や交通違反が頻繁に発生している。特に、交通違反の取り締まり状況として最も多いのが最高速度違反である。そこで速度抑制を目的として、速度計で表示される速度の一部分を、ある一定の速度を超えた時に見せなくすることで、視覚的に速度に対する不安感を生じさせ、自然に速度を自分自身で落とさせる方法を提案する。プロトタイプシステムを作成し、オートバイを用いた試走実験を実施し、速度計の一部分を見せないことが運転者に対して具体的にどのような効果があるのかを検証した。
著者
宮川 祐輔 楊 夢龍 長尾 確
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.263-264, 2018-03-13

VRを用いることで災害等の様々なシミュレーションが可能となる。しかし、多くのVRコンテンツは単独での体験が多く、災害時の避難に関するシミュレーション等の複数人の動きが必要なものに関してシミュレーションを行うことは困難である。本研究では、Photonを用いた位置共有をすることにより、マルチユーザでのVRシミュレーションを可能にし、Viveトラッカーを使用した膝の位置のトラッキングを行うことで、より正確な下半身の動きを表現する。また、同一プレイエリア内でのマルチユーザーシミュレーションを想定するため、RGB-D画像を使用したディープラーニングによる回帰により姿勢推定を行い、プレイエリアの拡張を行う。
著者
渡邊 幸樹 稲村 浩 中村 嘉隆
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.379-380, 2018-03-13

近年,BLEビーコンによる屋内の人流把握が注目され,特に滞留行動の把握は様々な効果が期待される.本稿では,試作したセンシングデバイスにて周囲の移動端末に搭載されたBLEの挙動を検知し,人流から滞留者の検知と働きかけの対象となる潜在顧客の判別を試みる.取得したRSSI値の変動に対してDTWを用いたテンプレートマッチングにて潜在顧客の行動特徴を示した滞留者の判別を行った.このセンシングデバイスは環境発電による間欠動作を想定している.しかし,人流のように連続的な計測が必要な場合には間欠動作では判別精度の低下が懸念される.ハードウェア最適化を考慮した上で判別に適切な動作間隔についても議論する.
著者
柳沢 進也 高橋 和司 安田 昂樹 田邉 一寿 種岡 優幸 細谷 竜平 小芝 力太 齋藤 祐太 野田 隆文 齋藤 孝道
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.473-474, 2018-03-13

WebサーバがWebブラウザから,端末の特定に繋がる情報(以降,特徴点と呼ぶ)を採取するBrowser Fingerprintingという手法がある. Browser Fingerprintingはユーザの許可を得ずに行うことが可能であるので,対策ツールを用いて特徴点の偽装を行うユーザもいる.しかし,多くの対策ツールで有効性は示されていない.そこで本論文では,Firefox,Chromeそれぞれで特徴点の偽装を行うアドオンを対象に,特徴点がどの程度偽装できるのかを調査した.その結果,特徴点の一部を偽装できるアドオンと,全く偽装ができていないアドオンが明らかになった.
著者
横山 悠貴 安田 宗樹
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.285-286, 2018-03-13

ニューラルネットワークにおいて、隠れ変数を多くして複雑な構造を持たせると表現能力が高くなるが過学習を引き起こしやすくなる。そのため、過学習を引き起こしにくくするためには適切な構造を持たせなければならないがそれは経験と勘により設計しなければならないのが現状である。本講演では統計的機械学習モデルのひとつである制限ボルツマンマシンの隠れ変数に対してスパース正則化を行うことで有効な隠れ変数の数を自動調整し、汎化誤差が低減されているすることを報告する。また、制限ボルツマンマシン学習でよく使われる近似計算であるContrastive Divergence法の他, 厳密計算においてもスパース正則化により汎化誤差が低減することを示す。
著者
功刀 剛 小倉 加奈代 ベッド バハトゥール・ビスタ 高田 豊雄
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.191-192, 2018-03-13

ブロードバンド環境の普及により,大容量高品質データの送受信が容易となった.一方で,映画やゲームソフトなどのデジタルコンテンツが違法にダウンロード(以下DL)されるようになり大きな問題となっている.フランスでは対策としてP2Pによる違法DLを検知するシステムを運用し,違法者に警告や罰金を科している.しかし,実際に減少しているのは監視が可能なP2Pでの違法DLのみで,HTTP通信でのDLは増えていることが報告されている.本研究では前述の問題を解決するために,インターネット上にある違法ファイルを監視して検知を行うシステムを提案する.検知方法には文書検索で使われるシグネチャ検索法を用いて行う.
著者
山田 涼介 由井薗 隆也
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.55-56, 2018-03-13

近年,テレビ会議が様々な組織で活用されている。しかしながら,視線の不一致や不明瞭な表情により会議に対するモチベーションが低下することも知られている.これを解決するために,対面環境に近い状況を支援するアプローチとして,インタフェース技術や画像変換技術を用いた視線の一致を支援する方法が提案されてきている. 本研究では,異なるアプローチとして,対人心理効果を考慮した顔映像の演出によって会議を活性化させる支援機能を提案する.特に,顔映像の演出として,顔映像の大小や撮影角度,及び使用するテレビ画面環境(大きさ,解像度)の影響などを検討する.
著者
岩崎 未来 斎藤 隆文
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.301-302, 2018-03-13

本研究では,動画像の自然な長尺化方法を提案し,ミュージックビデオについて長尺化処理を行う.長時間の動画像をシーン毎に分割し,適切な長尺化方法を適用して長時間の動画像を作成する.継ぎ目にフェード等の処理を施したループ動画の生成や,逆再生を繋げた動画の生成を行うことによって自然な長尺化処理を行う.
著者
草野 有沙 西 由佳梨 北原 鉄朗
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.187-188, 2018-03-13

社会問題として若者の活字離れが問題視されている。一方で、スマートフォンやタブレットといったスマートデバイスの普及率が増加現象にあり、中でも若者はスマートデバイスを用いてゲームを頻繁に行っている。そこで我々は読書を習慣としない若者に対して読書を促進する音楽付き読書アプリを提案する。本システムでは、アニメーションや音楽を用いてゲームのような感覚で本を読むことができる。
著者
遠野 大輔 横山 真男 植木 一也
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.143-144, 2018-03-13

本研究では、GoogleのライブラリであるMagentaを使い、ドラマのカテゴリ別に分けられている楽曲から自動生成を行い、機械学習で生成された楽曲の音楽らしさを評価した。着目した点は、「学習回数の違いによる音楽らしさ」「対数尤度の違いによる音楽らしさ」「サビのメロディーに着目したジャンルごとの音楽らしさ」「イントロのメロディーに着目したジャンルごとの音楽らしさ」の4点に着目して評価及び分析を行った。
著者
高橋 裕也 菅谷 みどり
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.943-944, 2018-03-13

近年,感情推定ではニューロマーケティングなど多くの応用が検討され,重要な研究領域になっている.中でも生体信号を用いた方法は,安定的な結果により期待されている.しかし,池田らの研究[1]では感情推定に1チャネルの脳波計と脈拍を使用している.脳には機能局在があり1チャネルだと感情の脳活動の他に認知の脳活動など関係のない脳活動まで検出されてしまうと考える.また心拍センサーも併用しており脳波計との時間分解能のズレやpNN50の信憑性の低さも感情推定の精度に問題があると考えている.そこで本研究では,簡易脳波計と光トポグラフィ装置を使い脳の機能局在を考慮した感情推定の検討を目的とする.
著者
土筆 勇都 福原 知宏 山田 剛一 増田 英孝
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.209-210, 2018-03-13

若い女性を中心に,SNSで共有することを目的とした写真撮影が流行している.「インスタ映え」という新語もでき,SNS上で話題となっている人気の場所を調べ,そこへ行って見栄えのよい写真を撮影するSNS利用者も多い.しかし,SNS上で見つけた写真の場所を探す場合,写真からその撮影場所を特定することは容易でない.本研究では,Twitterから収集した画像付きツイートを用いて.テーマパーク来場者の楽しみ方を分析し,それを用いてお薦めスポットを推薦することを目的としている.手始めに,テーマパーク内の場所やキャラクタを対象とし,CNNを用いた画像の自動分類を行った.
著者
津谷 和紀 小倉 加奈代 ビスタ ベッドバハドゥール 高田 豊雄
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.499-500, 2018-03-13

近年,スマートフォンの普及やPC端末の小型化が進み,電車など人目につく場所でログインをする機会が増え,それに伴い肩腰から入力中の認証情報を盗み見るショルダーハックと呼ばれる攻撃により認証情報が読み取られる危険性が増大している.この攻撃に対し,ユーザは複雑で,推測困難な認証情報を利用する対策が有効であるが,認証情報を忘れやすいという問題がある. 本稿では,ショルダーハックに耐性があり,ユーザの認証情報に対する想起性を有する類似画像を用いた認証手法を提案し,記憶保持性と安全性を評価する.
著者
折本 伸之 渥美 雅保
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.289-290, 2018-03-13

近年急速に普及し,注目を集めている代表的なSNS(Social Networking Service)にTwitter がある.Twitter では,ユーザはフォローと呼ばれる仕組みにより興味をもったユーザの最新のツイートを常に受け取ることが可能である.ツイートには様々な情報が含まれており,これらの情報を抽出,活用することを目的とした研究は数多く行われている.本研究では,ニュースサイトのフォローを対象として,それらのニュースサイトから投稿されるニュースツイートに対するユーザのアクションに基づいて,ツイートのリンク先のニュースを収集しLDAを用いたトピックモデリングによりユーザの興味を学習する方法に関して述べる.
著者
浦上 浩希 西出 俊 康 シン 任 福継
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.399-400, 2018-03-13

人間とロボットの自然な対話において,感情情報を活用することは必要不可欠である.従来の感情認識・生成システムでは,あらかじめ設計された離散的な感情状態間を遷移するものが多いため,中間的な感情を表すことが困難であった.本研究では,感情状態を連続的な空間上で表現するモデルを提案する.本モデルはラッセルの円環感情モデルの各感情に対して座標を設定し,ロボットの感情状態を座標で表現する.人間とロボットの対話によって感情状態を表現する座標が変化するシステムを提案する.本手法を柔軟な表情表現が可能なアクトロイドに実装し,有効性を検証した.
著者
柴崎 大地 酒井 充 丸山 博
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.165-166, 2018-03-13

本稿では,音楽ゲームの譜面を自動生成する方法を提案する.音楽ゲームとは,リズムや音楽に合わせて画面に表示される指示に従って,プレイヤーがボタンを押したりすることで,得点を獲得するゲームである.音楽ゲームにはプレイヤーに指示するアクション等の情報(ノート)を記述した譜面が使用される.譜面を自動生成するプログラムはすでに開発されているが,生成された譜面に対するプレイヤーの評価は良いとは言えず,現状ではほとんど人間が作った譜面がプレイに使用されている.本研究では,人間が作った譜面と楽曲の波形をもとにニューラルネットワークの学習を行い,その結果を用いて譜面を生成する方法を提案し,有効性の検討を行う.
著者
藤池 遼 藤川 真樹 安部 芳絵
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.625-626, 2018-03-13

スマートフォンの普及により,SNSの利用率が小中学生の間で急上昇している.彼らは,SNSがもつ機能を享受しているが,SNSがもつ危険性を十分に理解していないことが多い.本研究では,スマートフォンを持ち始める年代である小学校高学年をターゲットとし,SNSの適切な使用を教育するゲーム型学習コンテンツを開発する.当該コンテンツは,児童が興味を持ちやすいゲームの1つであり,ゲームの主人公を育成することができるRPGをベースとする.信頼度というパラメータを主人公に持たせることでSNS上での適切な振る舞いの重要さを習得させるとともに,心理学的な効果を取り入れることで学習意欲の維持向上を図る.
著者
何 婉瑩 藤田 和成 浅沼 爽汰 王 美琦 郭 秀景 中島 浩平 町田 翔 延澤 志保
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.323-324, 2018-03-13

近年,日本と中国の国際文化交流はインターネットの発展により,スマートフォンなどのSNSアップリを使って簡単に交流ができるようになった.そのため,日中翻訳機の必要が高まっている.しかしながら,SNSを最もよく使う若者たちが使っている若者言葉は翻訳不能な状態とも言える.よって,本稿では若者言葉を含む句を対象とした日中翻訳の対訳分析をした.本稿では若者言葉を含む文を若者言葉の部分を相当する標準語に変換し,変換した文を3つの翻訳機で翻訳させ,翻訳評価を行う.その結果,翻訳評価が上がった場合もあれば,逆に落ちた場合もある.失敗の原因について,切り替え語が中国語でのニュアンスの違い,日本語多義語の判別間違え,文の成分の省略と句の区切りの判定が間違えの4原因にまとめた.
著者
松浦 智之 當仲 寛哲 大野 浩之
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.359-360, 2018-03-13

ツイッター分析は、ニュース番組でも頻繁に用いられるなど、その需要は増加している。しかしその手法を調査しても、大企業等が大きな予算や設備を導入して行う事例が殆どであり、個人の例は殆ど報告されていない。本研究では個人等がコンピュータ1台で行える手法を研究した。第1報では、本手法の概要及び、分析の前段階であるツイート収集方法を説明する。重要なことは、世界の全ツイートの収集を目指すのではなく、目的の分析テーマに応じて適切なクエリを発行し、受信するツイートを絞り込む点にある。本手法の有効性検証のため、Twitter社のサービスを停止させる程に大量に発生する「バルス」ツイートを収集し、NTTデータ社の収集結果と比較する。
著者
小山田 圭吾 市川 尚 富澤 浩樹 阿部 昭博
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.617-618, 2018-03-13

本学部は,専門教育として1年次からプログラミングの学習を行っているが,その受講に際して,入学前から不安を抱えている学生が存在する.また,早期合格者に対して,eラーニングによる入学前教育が実施されているが,情報の課題を提示しながらも,そこにプログラミングの内容を含めておらず,高校から大学への円滑な入学のための橋渡しとして十分に機能しているとは言い難い状況であった.そこで,本研究では入学前教育でグループ学習を実施していることを活用し,プログラミング経験者と初学者同士のグループレビューを取り入れたプログラミング学習環境を構築した.その試行結果と入学前教育対象者に行ったアンケート結果について述べる.