著者
鄭 期太 花泉 修 柏田 伸也 シュアイブ イブラヒム 川上 彰二郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.1, 1995-09-05
被引用文献数
1

光ISDN等の光ネットワーク構築のためには光分岐などによる損失の補償ができることと共に簡単な構造で大量生産が容易な光増幅器の開発が要求される。これには図1に示す様な面型光増幅器が適している。今回、極めて簡単な構造でファイバ集積化が可能な光励起MQW面型光増幅器の設計と作製を行った。その結果、我々の知る限り光励起面型光増幅器としては初めて増幅特性が得られたので報告する。
著者
森岡 あゆ香 辻 幸秀 白 旭 宮村 信 阪本 利司 杉林 直彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.2, 2015-08-25

不揮発の抵抗変化素子であるNanoBridgeを用いた再構成可能回路は、従来のSRAMを用いた再構成回路に比べて高い電力効率を有している。今回、NanoBridgeを用いた再構成回路に実装した論理回路の電力・遅延を評価するための静的タイミング解析ツール(STA)を構築した。単位セルであるリーフセルの選択、実デバイスとの比較について報告する。精度を落とさずリーフセル数を大幅に削減することに成功し、短時間で遅延時間と電力の評価ができ、実測とも一致した。
著者
斎藤 義信 岩下 大作
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.2, 1995-09-05

総延長3000Km余。これは東京(小金井の本所)を中心に北は北海道(稚内)から南は沖縄(中頭郡)まで各支所・センタ・観測所を結ぶ通信総合研究所(CRL)ネットワークの長さである。この長さ故の弱点は、本所との接続形態が様々(自営マイクロ回線、高速デジタル回線、ISDN回線)になり、伝送に時間がかかることである。これは、本所に設置されたスーパーコンピュータ、クライアント/サーバーシステム、WWW(World Wide Web)システムなどの利用やマルチメディアに関する外部機関との共同研究にとって大きな問題となっている。また現在利用している各LANは帯域共有型であるため、画像や音声による情報検索のように高速・大容量が必要な場合、その対応が不十分である。このような状況を踏まえ、CRLネットワークの将来構想について検討を行い、満足できる結果を得たので報告する。
著者
黒岩 眞吾 酒寄 信一 山本 誠一 藤岡 雅宣
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, 1996-09-18

KDDでは海外から日本のオペレータを直接呼びだし,国際オペレータ通話が可能な「KDDジャパンダイレクト^<SM>」という国際電話サービスを提供し,多くの日本人旅行者等の利用を得ている.しかし,特定の国からの呼については,現地の子供達等によるイタズラ電話が多く様々なトラブルを引き起こしている.そこで,オペレータに呼を接続する前に音声応答装置により対応しイタズラ呼の接続を排除するシステムを開発した.
著者
柏樹 博信 鈴木 慎治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, no.2, 1997-08-13

通信装置などの信頼性が要求されるシステムではPLLが二重化構成をとっており、PLLの警報出力によって後段にある選択回路で系選択をさせている。しかし、PLLの入力に瞬時の雑音があった場合、正常であるのに警報を検出してしまう(誤検出)。また、同期外れ(ドリフト)発生時、過渡的に正常範囲に入るため、警報検出しなければならないのに正常と見なしてしまう(不検出)が問題となっている。本稿ではこれらの誤検出、不検出を低減させたPLLの警報信号制御方式について報告をする。
著者
藤高 一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, 1997-08-13
被引用文献数
2

ディジタル回路もアナログ回路も共に電子回路ではある。大学は近年アナログよリディジタル教育に重点を置いてきたように見える。さらに言えばディジタル技術の中のソフトウェアの学習に偏っていると思える。回路の学習というと、CADツールをコンピュータ上で動かして、シミュレーションを行い、回路動作の確認をするような仮想体験だけやってきました、という新入社員がたくさんいる。忘れてならない事は、仮想体験では理論と思考の正解、不正解は分かっても、現実の世界の繊妙さは全く体験できないという事である。これは丁度、近年問題になっている、コンピュータゲームで自分の世界を作った人間の変質犯罪と、類似の世界と言えるだろう。 どうしてこんな形の教育が増えてしまったのだろうか? 一つには、コンピュータ上で設計をシミュレーションをする方法が、指導が簡単で費用もかからず、また検証も容易な事から、大学として楽である、ということだろう。第二には、偏差値教育の結果、入学する学生が、以前から電子工学が好きだった訳でもないのに、周囲の評判と経歴作りの目的だけで電子工学を専攻する傾向があるように思われる。電子工学科卒業と胸をはって入社した社員が、半田付けのやり方が分かりませんと言ってくる実態には絶望感を抱く。今の大学の先生方は、自分の育てた学生が、うまくいけば一生半田付けができなくても、会社の中で一流の電子工学技術者として、自信を持って働けると思っているのだろうか?