著者
梅澤 克之 田代 卓 手塚 悟
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.113, pp.47-53, 2010-06-24
被引用文献数
2

近年,携帯電話の利用率は増加し,1人複数台を所有する時代になった.一方で,大容量のブロードバンド通信網でサービスを受ける端末が数多く製品化されている.携帯電話でサービスを受ける場合には,携帯電話通信事業者が加入者認証を行う.それに対して,固定網の場合には,携帯電話通信事業者以外の事業者が通信サービスやその他のサービスを提供している.このような状況で,固定網に接続された固定端末でサービスを受ける場合にも携帯電話と連携し携帯電話通信事業者が提供する加入者認証を行う事ができれば,年齢によるきめ細かなサービスの制御や,携帯電話通信事業者による課金代行などが行えることが期待できる.また,固定端末を切り替えて利用するような場合にも,個人の携帯電話で認証を行うことで利便性が高まる.本論文では,固定網に接続した端末を経由して携帯電話の加入者認証を行う仕組みを提案する.さらにその仕組みを実装し性能評価することで,固定端末を簡便に切り替えられることを示す.
著者
片柳 磨子 村上 恭通 境 隆一 笠原 正雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.208, pp.9-14, 1999-07-22

本稿では, (k, n)しきい値秘密分散法の概念を応用した複数エンテイテイ参加型の再利用可能な認証方式(RSS認証)を提案する. 提案方式ではn個のk次元ベクトルのうち任意のk個を連接したk×k行列のランクが高確率でkとなることを利用し, 秘密鍵の分散およびグループ内での認証を行う. また, 提案方式は, 認証センタを想定することより, 分散情報のみから完全に秘密を復号することはできないが, グループ全体の持つ情報が秘密鍵と等しいことを認証することができる. しかしながら, 提案方式では, 任意のk個のk次元ベクトルの連接により, ランクkの行列が生成できない場合が存在するため, より確実に(k, n)しきい値で復号可能であるように改良した方式として, 改良方式IおよびIIを提案する.
著者
盛合 志帆 下山 武司 金子 敏信
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ
巻号頁・発行日
vol.97, no.461, pp.111-122, 1997-12-19
被引用文献数
6

共通鍵ブロック暗号に対する代数的攻撃法の一つとして高階差分攻撃法が知られているが, 本稿では従来よりも解読計算量を減少させた新しい高階差分攻撃法を提案する. JakobsenとKnudsenによって示された高階差分攻撃法では, 最終段の鍵を求めるのに, 全ての最終段の鍵の候補に対して全数探索を行なっていた. しかし本攻撃法では最終段の鍵に関する代数方程式を立て, これを一次方程式に変換して解くことで鍵を求める. このため大幅に解読計算量が削減できる。この攻撃法をEntrust Technologies社(カナダ)が提案したCAST暗号に適用した. CAST暗号とは, CAST Design Procedureに基づいて設計されたブロック暗号の総称である。本稿では, このCAST暗号の一つが2^<17>組の選択平文と暗号文を用いて, 2^<25>回以下のラウンド関数の計算に要する計算量で解読できることを示す. 解読時間はUltraSPARC stationを用いて15秒以下であった.
著者
藤川 真樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.213, pp.227-234, 2000-07-18
参考文献数
18

PKI(Public Key Infrastructure)の整備、電子政府・電子役所の設立に伴い、公的機関へ提出する申請書類が電子化され、インターネットを用いた申請手続き(住民票の発行等)が一般化することが予想される。しかしある程度専門知識が要求される申請手続き(自動車の新規登録や特許の申請等)は、専門知識を有する代理人に申請手続きを代行させることが望ましく、そのためのシステム整備が必要である。そこで本稿では電子委任状を用いることにより公的機関等への申請手続き(自動車登録、特許等)を本人に代って代理人が代行できるシステムを提案すると同時に、実用化への一考察を述べる。
著者
駒野 雄一 太田 和夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.436, pp.21-28, 2002-11-07

OAEP,OAEP+への安全性証明技法には,暗号系を破るAdversaryの動作環境を微修正しながらGameを構成しその都度帰着効率を評価するGame法と,Adversaryの動作環境を一度に指定して帰着効率が下がる事象を切り分けながら評価を行うEvent法が存在する.従来,OAEPはGame法とEvent法で,OAEP+はGame法のみで安全性証明が行われており,相互の技法の関係もよくわかっていなかった.本研究ではOAEP,OAEP+のそれぞれについて各技法による証明を考察することで従来の評価よりも帰着効率を向上させ,OAEP+についてはEvent法による安全証明を新たに与えた.またその結果,Game法とEvent法はそれぞれGameの構成やEventの切り分けを工夫することで,どちらも必要最低限の帰着効率の減少で安全性を証明できることが期待できることを示す.
著者
揖 勇一 嵩 忠雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ
巻号頁・発行日
vol.95, no.423, pp.21-28, 1995-12-15

磁気カードやフロッピーデイスク等の単純な記憶媒体を利用して,ネットワーク的にも安全で,かつユーザの過失に対しても耐性のある個人認証法を提案する。本方式の特徴は,ユーザのパスワードを2つに分割し,片方を磁気カードに,もう片方をユーザに記憶させる点にある。秘密分散共有の技法を利用することによって,正当なユーザと正当なカードの両方が揃ったときにかぎり元のパスワードが再構成できるよう分割を行うため,たとえカードの中身が解読されたとしても認証法全体の安全性には影響しない。本方式の定義を与え,いくつかの応用例を述べる。
著者
松本 勉 水谷 亮
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ
巻号頁・発行日
vol.95, no.240, pp.13-19, 1995-09-20
被引用文献数
1

単純パスワード方式に代わる覗き見に強い個人識別方式として,秘密鍵を知っている者だけが正しく作成できる解答を入力させるという対話型個人識別方式が,種々提案されている.これまでの対話型個人識別方式に関する議論は主に安全性についてであったが,専用の装置や専用のソフト無しでも実現が容易な方式が構成可能であることがわかった.本稿では,ユーザインタフェースを工夫した対話型個人識別方式を実装し,その操作性を検討する.
著者
武仲 正彦 下山 武司 伊豆 哲也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.141, pp.155-160, 2007-07-13

PKCS#1v1.5フォーマット検証の脆弱性を利用した、BleichenbacherによるRSA署名の偽造攻撃、およびその拡張であるIzu等、Oiwa等によるRSA署名の偽造攻撃を紹介し、それらの手法で偽造したタイムスタンプをAdobe Acrobat等のタイムスタンプ機能を持つ製品がどのように検証するかを評価する。
著者
坂本 寿 村上 恭通 林 彬
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.53, pp.29-33, 2004-05-12
参考文献数
5

2003年SCISにおいて小林邦勝らが提案した"ガウス整数環上のナップザック暗号"を検討し,まず一意復号が難しい場合があることを示す.次に鍵の生成法に変更を加え,一意復号が保証されるようにした.さらに変更したガウス整数環上のナップザック暗号に対して,Lagarias-Odlyzko法による暗号解読の計算核実験を行い,高い確率で解読できることを示す.
著者
山根 義則 櫻井 幸一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ
巻号頁・発行日
vol.95, no.353, pp.29-39, 1995-11-16
参考文献数
20
被引用文献数
1

鍵寄託方式における,裁判所に認められた盗聴を制限する方法について考察した.簡単な解決方法としては,盗聴期間に制限がついた鍵を利用することである.しかし,この方法は長期間でたくさんの鍵を必要とすることから能率が悪い.そこで提案する方法は,ブラインド復号化のプロトコルを応用することである.ブラインド復号化とは,暗号文の所有者は鍵の所有者に暗号文を明かさず,鍵の所有者は暗号文の所有者に鍵を明かさないで,文書を復号化することである.今回,ElGamal 暗号によるブラインド復号化方式を新たに提案し,それを利用したKey Escrow System を紹介する.
著者
花岡 裕都子 花岡 悟一郎 四方 順司 今井 秀樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.323, pp.83-90, 2002-09-13
参考文献数
17

本稿においては、IDに基づく暗号系(暗号、鍵配送および署名)における秘密鍵の更新について議論を行い、特に、鍵更新を考慮した場合、IDに基づく暗号系と従来の公開鍵暗号系の通信コストはほぼ等しくなることを示す。つまり、実用的なシステムにおいては、IDに基づく暗号系の最も重要な利点が大きく損なわれることとなる。本研究においては、さらに、IDに基づく暗号系における一般的な鍵更新の手法を提案する。提案方式はいかなるIDに基づく方式に対しても適用可能であり、また、通信コストに関して最適である。基盤となるIDに基づく方式が安全であれば、鍵更新が可能となるよう提案方式を適用しても安全性は維持される。
著者
宮崎 真悟 櫻井 幸一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ
巻号頁・発行日
vol.97, no.71, pp.133-140, 1997-05-26

1997年4月1日から4月4日までチューリッヒのIntercontinentalホテルにおいて開催された第4回ACM計算機・通信セキュリティ国際会議について報告する.
著者
境 隆一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.411, pp.25-28, 2006-12-06
被引用文献数
2

大岸-境-笠原により提案されたID情熱こ基づく鍵共有法および公開鍵暗号は,ID情報を楕円曲線上のnねじれ点に変換する操作を必要とするが,鍵生成センタを容易に複数に分割することが可能である.また,これらの複数のセンタに対して秘密分散の手法を用いることによって,鍵生成センタによる個人の秘密鍵複製を困難にすることも容易である.一方,境-笠原によって提案されたID情報に基づく公開鍵暗号は,ID情報を楕円曲線上のnねじれ点に変換する必要がなく,また,各種の暗号処理も効率良く実行することが可能である.しかし,各利用者の秘密鍵の指数部にセンタの秘密鍵と利用者のID情報の和の逆数を有するため,鍵生成センタを複数化することは容易ではない.本稿では,このID情報に基づく公開鍵暗号において,センタを複数設定する方式を提案する.
著者
馬場 健介 古原 和邦 岩村 恵市 鄭 玉良 今井 秀樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ
巻号頁・発行日
vol.98, no.48, pp.61-69, 1998-05-15

ディジタルコンテンツの著作権保護システムを実現する手段として、電子透かし技術が数多く研究されている。一般に、画像の販売者のみが購入者情報を生成し、電子透かしを用いてその埋め込みを行なうようなシステムでは、流出画像が購入者が流出させたものか、販売者から流出されたものかを厳密に区別することはできず、何らかの方法で販売者のコンピュータから、ある購入者情報が埋め込まれた画像が漏洩されれば、不正行為を行なっていない購入者が不正であるとみなされる可能性がある。そこで本稿では、購入者情報の埋め込みに購入者自身が参加し、販売者側から購入者情報が漏洩しても購入者が不正とみなされないプロトコルを提案する。このプロトコルはディジタル画像だけでなく、音声や動画像といったディジタルコンテンツにも応用できる。
著者
磯谷 泰知 村谷 博文 古田 憲一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.235, pp.9-14, 2006-09-06
被引用文献数
4

予めデジタルコンテンツに対してIDを埋め込んでおき,コンテンツが不正に流出した際に,IDから不正者を追跡するフィンガープリンティングという技術がある.フィンガープリンティングにおいては異なるIDの埋め込まれた複数のコンテンツを用いてIDを改ざんする結託攻撃への対策が必要であるが,結託攻撃に対して耐性を持つ結託耐性符号は符号長が長く,実用化に向けてはできるだけ短い符号長での構成法が求められる.結託耐性符号の一つとしてTardosが符号の構成法と符号長を与えているが,しかし,この構成法はパラメータをアドホックに決めている部分があり,符号長の観点からは最適なものとはなっていない.そこで,これらのパラメータを変数とみなし,符号長を決定付ける評価式を一般化することとTardosの与えた符号が結託攻撃耐性を有するであることの証明過程において用いられている不等式を厳密に評価することで符号長の短縮を図ることを試みる.またこれらの解析に加え,数式の評価が困難な部分に関しては数値解析を用いることにより,結託者数が多い場面においてはTardosの構成法の1/4以下の符号長で符号が構成できることを確認した.
著者
松井 充
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ
巻号頁・発行日
vol.96, no.167, pp.35-48, 1996-07-22
被引用文献数
26

新しい秘密鍵暗号アルゴリズムMISTY1および、MISTY2を提案する。MISTY1およびMISTY2は128ビットの暗号化鍵をもつ64ビットプロック暗号であり、安全性の点では差分解読法と線形解読法に対する証明可能安全性を実現している点が大きな特長である。またソフトウエア・ハードウエアを問わず高速な暗号化処理が実現できるよう設計されており、例えば8段のMISTY1はソフトウエアではPentium 100MHzで20Mbps, PA7200 120MHzでは40Mbpsの暗号化速度を達成している。本稿ではこれら暗号アルゴリズムの設計原理および詳細仕様、ならびにサンプルプログラムを記載する。
著者
松下 哲也 西垣 正勝 曽我 正和 田窪 昭夫 中村 逸一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.211, pp.53-60, 2002-07-11

アルゴリズム公開型の電子透かしを利用して,一般ユーザが誰でも違法コンテンツを含むホームページを摘発することができる社会的機構を構築することを提案する.全てのユーザが不正者を摘発する賞金稼ぎとなり得る本方式によれば,不正者は誰に自分の犯罪を発見されるか分からず,不正者にとって大きな脅威になると思われる。また,世界中に無限のコンテンツが散在するインターネットにおいては,ホームページ上のディジタル著作物を一元管理することは事実上,不可能である.提案方式は全ての一般ユーザによる究極の分散チェック機構と位置付けることができ,インターネットにおけるディジタル著作物の管理方式に適していると言える.本稿では,本方式と関連方式を比較し,本方式の有効性を検討する.
著者
米村 智子 古田 憲一郎 花谷 嘉一 磯谷 泰知 駒野 雄一 村谷 博文 野崎 華恵 大熊 建司 新保 淳
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.207, pp.25-32, 2008-09-05
被引用文献数
10

安全性と効率を兼ね備えた公開鍵暗号を構成するために,群として拡大体上代数的トーラスを採用する.本稿では,そのパラメータ設定規準を導出し,具体例を示す.パラメータ生成の際に考慮すべき項目として,次のI〜IIIを挙げ,それぞれについて考察を加える:I安全性,II拡大体の構成法,III暗号系の構成法.I安全性に関して,拡大体上の代数的トーラスで定義される離散対数問題の困難さについて整理する.II拡大体の構成法に関して,演算効率が良く自由度が比較的大きい2項式による拡大を用いる.III暗号系の構成法に関して,平文が含まれる群が簡単に表現できるように,素数位数トーラスを扱う.
著者
鴨志田 昭輝 松本 勉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ
巻号頁・発行日
vol.96, no.365, pp.15-21, 1996-11-18

近年, テレホンカード等のプリペイドカードの変造による不正使用が社会的な問題となっている. カードを変造しようとする者の多くは公衆電話機等を盗んで解体し, カードのライタ(書込装置)を入手し不正に動作させて変造を行なう. 本研究では複数の種類の情報記録方式を同時に用いることで, より変造され難い記録方式を考察し提案する. これにより, カードを不当に書替えることで変造を行なおうとする者はより多くの端末を盗んで解体してカードの記録装置を得なければならない. 提案する方式はテレホンカード等の磁気記録方式だけでなく, ICカードなどに幅広く応用可能なものである.
著者
清水 秀夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.414, pp.29-35, 1999-11-08
被引用文献数
6

笠原-村上暗号は積和型の公開鍵暗号である。本稿では笠原-村上暗号の平文空間のもつ構造を解析し、公開鍵と暗号文から低密度攻撃を使って平文の部分情報を暴く方法を提案する。また数値実験により有効性を確認した。