著者
早川 昇太 豊田 規人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.185, pp.1-6, 2003-07-07
被引用文献数
1

我々は,三すくみの利得関係を持つ3つの戦略を格子型に配置するパターンにおいて,さまざまな利得の差を設けその状況変化を調べた.その結果,自身の利得の高低だけではなく自身の天敵や餌となる戦略の利得との対比が重要な意味を持つことを発見した.またある一定の状況において,3つの戦略を併せ持った「渦巻き・箱型」集合戦略が場を支配することを発見した.また,周期的な変化になるまでのフェイズ数にも大きく差があることがわかった.
著者
入井 久 林 宏一 河野 健人 西垣 正勝 浅井 秀樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題
巻号頁・発行日
vol.93, no.533, pp.9-16, 1994-03-25
被引用文献数
22

回路シミュレ-タ開発用支援ツ-ルASSIST2を開発する。ASSIST2では,ヤコビアン導出を回路分割に対応したスタンプ手法により行いコストを削減する.また,回路記述にアナログ素子を加えディジタル, アナログ混在回路への適用を可能にする.本稿では,ASSIST2のツ-ルの仕様等について述べるとともに,ASSIST2の環境下で混合モ-ド回路シミュレ-タSPLIT2.2を構築する.
著者
蟹沢 直樹 岩井 俊哉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.442, pp.89-94, 2009-02-21
被引用文献数
1

ダイナミカルノイズを付加した自己想起型カオスニューラルネットワークの想起の動的性質を数値的に調べ、次の結果を得た。パラメータ空間が記憶パターンを非周期的に想起して巡る遷移状態とホップフィールドモデルのような静的な想起の状態に分かれる。ノイズのない場合にその境界で見られる記憶パターンの想起頻度の乱れが、ノイズを付加することにより消える。この現象のノイズ強度依存性を調べたところ、適度のノイズで乱れが最も小さくなる確率共鳴的な性質が見られた。また、記憶パターンを想起したときの位相空間での点の集合の広がりは静的な想起のスケーリングパラメータの値の増大にともない減少することがわかった。これは、そのパラメータが大きくなるとホップフィールド的な静的な想起の状態へ近づくため、位相空間上での軌道の乱れが減少するためと推測できる。また、この効果はノイズ強度が大きいほど強いことがわかった。
著者
堅田 尚郁 西村 治彦 合原 一幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.381, pp.45-52, 2000-10-13

弱い信号に対する非線形システムの応答性がノイズの存在下で増強される現象として, 確率共鳴(Stochastic Resonance:SR)が知られている.我々は, これまで, ニューロン集団系が自己連想記憶型のネットワークを構成し記憶パターンを有する場合のSR的現象について考察してきた.本研究では, 白色ノイズをともなうニューロンによる場合の確率共鳴現象について, ニューロン数が3個と156個の場合の記憶モデルを取り上げ, そのシミュレーション実験の結果を報告する.
著者
久保田 将史 斎藤 利通
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.335, pp.15-19, 2010-12-06

基本的な離散型粒子群最適化アルゴリズム(DPSO)を提案する。同アルゴリズムでは、連続値探索空間を格子点によって離散化し、目的関数を標本化する。そして、離散探索空間に候補解基準を設ける。候補解が見つかった場合は、各候補解の近傍に新たな離散探索空間を生成し、それを細分化して、近似解を探索する。複数の最適解を探索する基本的な問題に対する数値実験を行い、アルゴリズムの有効性を検証する。
著者
山元 敬之 二宮 洋 浅井 秀樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題
巻号頁・発行日
vol.96, no.434, pp.131-137, 1996-12-19

本研究では,立体パズルをニューラルネットワークを用いて解くアルゴリズムを提案する.ここで,立体パズルとは,形の異なる複数のブロックをあらかじめ定められた直方体に組み合わせる問題である.本報告では,平面パズルを解く手法として提案されたタイリングアルゴリズムを拡張,応用する事を考える.タイリング問題とは,有限の升目上に隙間なくポリオミノを敷き詰めていく問題である.はじめに従来のタイリングアルゴリズムについて検討する.次に我々は,これまでのタイリングアルゴリズムで使用されたエネルギー関数を,立体パズルを形成する個々の立体ブロックの重複度や接触度を定式化したエネルギー関数に修正する.最終的に,このエネルギー関数を用いたアナログニューラルネットワークに基づく立体パズルの解法を提案する.
著者
佐瀬 巧 中川 匡弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.465, pp.105-110, 2011-03-03

近年,脳波(EEG)を利用した脳機能研究が盛んに行われている.脳波の大部分を形成すると考えられているθ,α,β波の各帯域を観測・解析して脳機能を調査する研究が多々あるが,EEGの高周波成分の重要性を主張する研究報告もされている.我々は,EEGの高周波成分を捉えるフラクタル次元推定法を利用し,簡易な指タッピング実験により高周波成分の有用性を検証した.レスト時とタスク時のフラクタル次元を比較した結果,それぞれ約1.32,1.40と算出され,レスト時とタスク時でフラクタル次元が異なることが確認された.更に,フラクタル次元推定時におけるモーメント次数の高次化を行った結果,EEGの高周波成分がより顕著となることが示された.
著者
徳山 俊 北島 博之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.174, pp.23-26, 2008-07-24
参考文献数
16

Cell/B.E.による並列化を用いることで,数値計算速度が速くなる事が知られている.本研究では,Cell/B.E.を用いた環境で,Hodgkin-Huxleyモデルを用いて,化学シナプス結合によりスモール・ワールド・ネットワークを構成し,同期特性を調査した.反転電位とシナプス電流の立下りの時間のパラメータ平面において,最大同期ニューロン数を調査した.すなわち,興奮性シナプス結合と抑制性シナプス結合の場合を比較した.結果として,ネットワークのトポロジーによらず,各ニューロンに入力されるシナプスの数が等しい場合に同期が達成されやすい事が分かった.
著者
柳原 崇 金澤 優 梅尾 博司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.417, pp.35-40, 2005-11-12
参考文献数
12
被引用文献数
2

本稿では, いくつかのビット通信を基本とするセルラーオートマトン上での同期プロトコルを提案する.5ビット通信セルラーオートマトン上で内部状態数が1で動作する同期アルゴリズムを設計した.このアルゴリズムはセル数nが有限個であれば, いかなる数でも2n-2ステップという最適時間で同期するものである.従来のセルラーオートマトンでは内部状態数が4以下の同期アルゴリズムは存在しないとされており, 非常に興味深い結果となっている.
著者
杉延 学 奈良 重俊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.135, pp.1-7, 2001-06-19
参考文献数
8

本研究では光電子非線形能動素子に対する応用非線形ダイナミックス的な立場から新機能デバイスの有力な候補の一つとして、SEED(self-electro-optic device)素子があり、これの単一でのSEED素子での量子閉じ込めシュタルク効果によって起こる双安定性とそれらの結合系を考える。そしてSEED素子を並列に結合したモデルについて考察する。これはSEED素子間のキャリア移動を考えたもので、単一素子には見られない多安定性について述べる。
著者
関川 宗久 稲葉 直彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.69, pp.35-37, 2012-05-21
参考文献数
4
被引用文献数
1

前稿(1月NLP)では,著者らはヒステリシス素子で結合される3つの線形LC発振器のリアプノフ解析を行うことにより,2-トーラスアーノルドタングと名付ける極めて興味深い分岐現象を回路実験において観察した.本稿では,離散力学系の2-トーラスアーノルドタングの発生について考察する.また,離散力学系にも「2-トーラスから3-トーラスへのネイマルク・サッカー分岐」と呼ぶに相応しい分岐現象が見られるかを議論する.
著者
岩崎 大輔 関川 宗久 稲葉 直彦 遠藤 哲郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.498, pp.17-22, 2012-03-20
参考文献数
15
被引用文献数
1

本研究では4LC発振器のリアプノフ解析を行う.関川らはヒステリシス素子で結合される3つの線形LC発振器のリアプノフ解析を行い2-トーラスアーノルドタングと呼ばれる極めて興味深い分岐現象を発見した.まず,本研究で対象とする4LC発振器に発生しうる卜ーラスの分岐について考察を行う.2-トーラスから3-トーラス,3-トーラスから4-トーラスの分岐は不動点の分岐ではないが明らかな分岐現象であると著者らは確信する.2-トーラスから3-トーラス,3-トーラスから4-トーラスの分岐には,主にネイマルク・サッカー分岐とサドル・ノート分岐が関与すると考えられる.後者の分岐では2-トーラスアーノルドタングが発生することがある.本研究では「3-トーラスアーノルドタング」と呼ばれる分岐現象が存在するか否かについて議論する.そして将来4LC発振器の解析を行い,このシナリオを検討する.
著者
生田 智敬 上手 洋子 西尾 芳文
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.122, pp.13-17, 2010-07-05
参考文献数
8
被引用文献数
3

本研究では,ニューロ・グリアネットワークをもった階層型パーセプトロン(MLP)を提案する.ニューロ・グリアネットワークとは,脳内に存在するグリア細胞とニューロンの相互関係をモデル化したネットワークであり,グリア細胞からはニューロンのしきい値へ,ニューロンからはグリア細胞の出力へ影響を与える.このニューロ・グリアネットワークをMLPが保持していることにより従来法と比して優れた解探索が可能であることを二重らせん問題を解くことにより示す.
著者
生田 智敬 上手 洋子 西尾 芳文
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.62, pp.45-48, 2011-05-19
参考文献数
8

私たちは,脳の中に存在するグリア細胞に注目してきた.グリアは長い間,その活動がニューロンの補助と考えられてきた.しかし,近年の研究により,ニューロンのような情報伝達が可能であり,ニューロンとグリア細胞が互いに影響しあっていることが知られるようになった.そのため,現在,グリア細胞は人の思考活動に密接に関わっていると考えられている.本研究では,グリアの情報伝達に注目し,グリアパルス連鎖をもつMLPを提案する.このグリアパルス連鎖は,あるグリアがニューロンにより励起したとき,その励起状態を引き金として,周りのグリアが連鎖的にパルスを発生するモデルである.このグリアによるパルスは,脳内のグリア細胞の生物学的特徴から,ニューロンの膜電位に対して影響するように定義した.このグリアパルス連鎖をMLPに加えることにより,ネットワークの学習性能が向上することをシミュレーションによって示す.
著者
松村 浩昭 中川 匡弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.345, pp.63-68, 2006-11-07
参考文献数
10
被引用文献数
5

BCI (Brain Computer Interface)は人間の手足等の運動器官を用いず,生体信号のみでマン・マシンインタフェースを実現する技術である.本報告では,非侵襲で測定した脳波(EEG)のみを用いてヒューマノイドロボットを制御する,脳直結型制御システムの検討を行う.脳波の特徴量には従来手法におけるα波,β波等の周波数成分ではなく,フラクタル次元を用いる.また,階層型ニューラルネットワークにより脳波の時空間ダイナミクスを実時間で解析し,被験者の意志を判別,ロボットを制御するシステムを提案する.提案するシステムでは,ロボットに対する指令である「動作」,「停止」及び「動作」,「右」の2種類について,90〜100[%]での判別が可能な結果が得られた.また,「動作」,「停止」,「左」,「右」の4種類については30[%]程度の判別が可能である結果が得られ,脳波によるロボット制御可能性が示された.
著者
丸山 貴司 中川 匡弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.442, pp.43-48, 2009-02-21

製品開発において,使いやすさの評価は重要な部分を占めており,製品の良し悪しは使いやすさで決まることも少なくない.製品の使い心地というものは非常に重要な要素の一つであるといえる.現在,製品の使い心地の評価には,モニターアンケートやSD法が一般的に使われる.しかし,これらの手法は評価対象が「曖昧な抽象的な概念」であり,個人の主観が強く影響することから客観的且つ定量的に使い心地を評価することが非常に困難である.その問題点を解決するために,本論文では,脳波を用いた製品評価を行った.具体的には製品を使用している際の脳波を用いて,感性フラクタル次元解析手法を適用することで,被験者が感じる使い心地の評価を行った.また,感性解析結果を用いて,多変量解析を行うことで各被験者の感性に影響を与えるパラメータを因子分析した.その結果,感性並びに主観評価に大きく影響を与えるパラメータを見出すことができた.このような結果は従来手法ではアンケートの得点から評価することが困難であるため,感性を指標とした新規評価法として期待される.
著者
山本 裕一 山本 耕一郎 徳田 功 長島 知正 合原 一幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.204, pp.15-20, 2000-07-12
参考文献数
11

人の発声する母音は, 一般にピッチと呼ばれるほぼ同じ形状をした単位波が繰り返される基本構造を持つが, 繰り返されるピッチ毎にその周期間隔および波形は微妙に"揺らぐ"ことが知らされている.この母音に含まれるピッチの"揺らぎ"は, 母音が人間的で自然な発声音として知覚されるために必要不可欠であることが分かってきた。現在の主流な音声合成法の一つである線形予測符号化法でも, 人間的性質持った母音を合成するために, 自然なピッチ揺らぎを再現することはきわめて重要である。そこで本論文では、「線形予測符号化法の枠組で自然な音声を合成するために重要な要素は何か?」について比較検討を行なう。
著者
奥野 孝英 小澤 弘和 堀尾 喜彦 合原 一幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.37, pp.37-42, 2003-05-01
被引用文献数
2

最大で1万ニューロン・1億シナプスを有する大規模カオスニューロコンピュータシステムの階層的構成要素である,「ボード」,「ユニット」,「システム」のそれぞれの実現法を提案すると共に,それらのハードウェア実装について詳しく述べる.ボード階層は,ニューロンボートとコントロールボードから成り,さらに,最大10枚のニューロンボードと1枚のコントロールボードによりユニット階層を構成する.システムは,ユニットを最大で100台,特別に設計したバケツリレー式バスにより接続して実装する.次に,2つのユニットから成る200ニューロン・40,000シナプスプロトタイプシステムを構築する.大規模カオスニューロコンピュータシステムの構成が階層的である事に加え,各階層を実装するハードウェアがモジュール化されているため,この2ユニットシステムの動作を検証する事により,1万ニューロンシステムの動作検証に代える事が可能である.2ユニットシステム全体の動作確認は,169個のニューロンから成る動的連想記憶ネットワークにより行なった.その結果,提案したカオスニュ一ロコンピュータプロトタイプシステムの正常な動作を確認した.
著者
小林 千織 堀尾 喜彦 合原 一幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.464, pp.13-20, 2001-11-21
被引用文献数
7

1万個のカオスニューロンを1億個のシナプスで完全相互結合させた, 大規模カオスニューロンコンピュータを構築するためのカオスニューロン集積回路を提案する.この回路はスイッチトキャパシタ(SC)回路技術を用いており, 3つの内部状態を持つカオスニューロンモデルを実装している.ニューロンモデル内の全てのパラメータは, プログラマブルキャパシティブアレイ(PCA)によりディジタル信号で制御可能である.また, ニューロンの出力関数特性は双極あるいは単極のいずれかの特性を選択でき, その伝達特性は外部バイアス電圧により調節することができる.ニューロンのアナログ出力値は軸索伝搬関数回路により2値化し, 外部のディジタルシナプス集積回路へ伝達する.一方, シナプス回路で加算された重み付き加算値は符号付き8-bit信号としてニューロン回路に渡される.このディジタルプロセスを用いてニューロン回路を集積化し, その特性を測定した.その結果, 提案した回路の特性が1万ニューロンシステムに必要な仕様を満たしていることが確認された.
著者
小沢 弘和 中村 俊紀 堀尾 喜彦 合原 一幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.609, pp.45-50, 2001-01-26
被引用文献数
4

一万ニューロン一億シナプスカオスニューロコンピュータを構築するため, スイッチト・キャパシタ(SC)カオスニューロン回路一万個を相互結合するディジタルシナプス集積回路を設計製作した.一万個の入力を可能とするため入力には時分割多重を用いた.さらに, 一万入力の重み付き加算を高速に計算するため, メモリベース構成を採用し, これに加算器も併用した.また完全な線形加算を行うため, 内部のデータ表現は22bitとした.さらに, SCカオスニューロンチップの入力仕様を満たすためのデータコンバータ回路を内臓した.また, チップの機能テストを行うための回路も内蔵した.このシナプスチップはVerilog-HDLにより設計し, ASICで実装した.さらにテストベンチを二種類製作し, シナプスチップの検査および評価を行った.