著者
大瀧 雅寛
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
生活工学研究
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.86-89, 2004
著者
藤原 正彦 小木曽 啓示 堀江 充子 浅本 紀子 榎本 陽子 小山 敏子
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1993

代数多様体上の小さな領域(box)に含まれる、有理点の個数を評価した。exponential sumとこの個数との橋渡しとして、“Fujiwaraの方法"と呼ばれるものがあるが、その方法に依り、これまでより弱い条件下での、整数点の個数の上限を与えた。diagonalなものへの応用もした。ただし、有限体上の評価から、整数点へ移行する際のロスについては、革新的アイデアを得たが、まだ証明を完了していない。引き続き研究してみる予定である。一方、堀江充子は、ハッセのノルム定理を、部分体との関係から研究し、榎本は、有限群のp-ブロックを惰性剰余群の視点から研究し、小木曽は、最止、物理学との接触で興味を呼んでいるCalabi-Yau多様体について、3次元の場合の精細な研究を行なった。
著者
香西 みどり
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

炊飯における米の吸水過程は米飯の食味に影響するが、これまで米粒内の水分含量や水分分布という視点から吸水過程を把握した報告はない。本研究では米の吸水過程に着目し、加熱中断で起こる異常炊飯米の生成条件および吸水特性を明らかし、その生成メカニズムを検討した。その結果、65℃、4時間浸漬すると再炊飯しても粘らず食味が低下しており、デンプンの一部が糊化した異常糊化状態となり、吸水は進むが、米粒が割れて正常な炊飯米とならないことが明らかになった。
著者
伊福 美佐 小川 昭二郎
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
生活工学研究
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.82-85, 1999

キナクリドンは今世紀の初頭からLiebermannらドイツの科学者によって研究された物質であるが,アメリカのDu Pont社でフタロシアニン顔料に匹敵する優れた赤色顔料としての真価が見いだされ,にわかに注目を浴びてきた化合物である.近年では,着色材としての利用に関する研究だけでなく,機能性開発に関する研究もなされている.本稿では,キナクリドン顔料(線形トランスキナクリドン)の構造,物性,用途等についてまとめた.
著者
安城 寿子
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
人間文化論叢 (ISSN:13448013)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.1-12, 2005

COMME des GARCONS de Rei KAWAKUBO et sa creation sont apprecies comme avant-garde de mode s'accompagnant d'une seule image artistique ou choquante: On dit qu'elle ne cesse pas de confronter sa creation a toutes les preoccupations esthetiques ou morales et etonner les spectateurs et les journalistes depuis ses vetements detruits des annees 1980. Mais la styliste et son travail sont-ils toujours representes sous cette forme? Il nous faut remarquer que la representation changera selon le sujet representant et avec le temps. En effet nous voyons leurs representations variables a travers l'analyse des documents des annees 1970-80. Vers la fin des annees 1970 c'est-a-dire avant son debut a Paris, ses collections etaient recommandees dans les revues japonaises non pas comme expression de l'idee originale mail comme habits de bonne qualite, simples et confortables. Pourtant un peu plus tard, les journalistes francais ont traduit ses premieres collections par manifestation de l'esthetique traditionnelle japonaise, tandis que Kawakubo agissait elle-meme tout comme une styliste qui ne prend sa source dans rien de concret, y compris le folklore. Et c'est apres avoir fait ses premiers pas a Paris que Kawakubo s'est fait "deleguee de la mode tokyoite" puis ses collections ont commence a etre parlees au point de vue artistique et quelque peu philosophique au Japon. Nous devons donc nous demander si COMME des GARCONS dont nous parlions est un.
著者
李 志暎
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
人間文化論叢 (ISSN:13448013)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.291-303, 2006

Based on a preceding study that a lot of patterns circulated throughout the development of a topic in a business meeting between Japanese, tending to put off a conclusion, this study provides a comparative analysis with a meeting between Koreans. As a result, the big difference with J (Japanese) was scarcely observed to be about the number of patterns for all topics. However, a difference became clear for the process of a topic reaching a decision. As for J, the ratio of circulation topics emerged highly "before decision", and for K (Koreans), "after decision". This suggested that the process before decisions were made were different between the two groups. In this way it is thought that the expectations of Koreans engaged in business towards making a decision rather than discussing related topics are different from that of Japanese. Thus, this may be another factor that contributes to the perception that "the Japanese do not give conclusions".
著者
前川 哲也
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
研究紀要
巻号頁・発行日
vol.34, pp.47-64, 2005

気象教育に限らず,科学教育,あるいは教育そのものが,その本質的な重要性にもかかわらず,他の重要なこと(強者)におされ,重要性に見合った教育活動やそれを支えるものが十分ではないという「弱者」の立場に甘んじている。しかし,大多数の国民にとって,気象について系統だった学習を最後に行えるのは中学校の理科の単元「天気とその変化」である。したがって,この単元で学習内容をどこまで扱うかは国民の気象に関する知識・理解(国民の常識)のレベルをそのまま規定するものであり,気象教育の要になる部分である。そこで現行の小・中学校の学習指導要領から気象教育に関する部分を教科書の章立てと並べて,小学校では「なぜ」に関する部分が欠けている点を,中学校では学習内容が日常の気象現象にストレートに生かせそうで案外生かせない点を指摘する。さらに昭和22年,26年に試案として発表され,33年,43年,52年,平成元年,10年に改訂された学習指導要領から気象教育に関する学習内容を項目別に具体的に整理し,それぞれの学習指導要領に基づく教科書で気象単元に割り当てられているページ数が減ってきていることを明らかにすることで,気象教育が「弱者」へ転落してきたかを示す。このような現状の中で,今後の気象教育のあり方として「弱者の連携」を提言する。気象教育と同様に,重要であるにもかかわらず,実際には軽視されている「弱者」は多く存在する。それらとの連携の形を提案し,気象教育だけでなく連携相手のメリットも示す。われわれは気象教育の生き残りをかけて,「弱者」同士の連携により,それぞれの領域の重要性を,子どもをはじめとする国民にしっかりと知らしめ,理解者を増やしていく,すなわち「強者」を目指していくべきではないだろうか。
著者
近藤 雅恵
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
人間文化論叢 (ISSN:13448013)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.289-296, 2005

In Japanese, written form and oral form are historically different. In this research I tried to find some regularity in transformations of oral form in written media. They are, for example, OMBIN-KA, curtailed vowel, shortcut form, and so on.

2 0 0 0 OA 放射線被曝

著者
榎本 和巳
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
生活工学研究
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.72-73, 1999

放射線と聞くと多くの人は放射線被曝のことを考え恐れるが,実際には私達は放射線を浴びながら生活をし,医療においてはX線検査や核医学検査,放射線治療などと診断や治療に用いている.本稿では,日常生活で浴びる放射線の量(被曝線量)や医療での被曝線量の数値をあげ,人体にどの程度の影響を及ぼすのかを考察する.放射線被曝は大きく分けて自然放射線被曝と人工放射線被曝の2種類に分けられるが,以下それぞれについて解説する.
著者
津田 ひろみ
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
研究紀要
巻号頁・発行日
vol.31, pp.105-122, 2001

本稿は英語科3年分割授業のひとつ,レギュラーコースにおけるここ数年の実践に関する報告である。本コースのねらいは学習指導要領にも書かれている「実践的コミュニケーション能力の伸長」である。歌や英字新聞などを教材として取り上げ,「生きた」英語をインプットすることにより,英語圏の文化や習慣に触れる機会を提供してきた。同時にコース内での生徒の発表を通じて,お互いの考えを「伝え合う」という姿勢を育ててきた。一年間の授業のまとめとして「英語新聞作り」に取り組ませたが,苦労しながらも自分の考えを英語で表現し新聞の形に完成させたとき,生徒は満足感を味わい,英語に積極的に取り組む姿勢をみせた。英語学習に対する生徒の心理的側面に焦点を当てて工夫をしてきた結果,英語によるコミュニケーションに対する生徒の動機付けという点において,レギュラーコースは大きな成果を上げたと確信している。今後は,英語母語話者との話し合いの機会を設定するなど,いくつかの課題を検討していきたい。