著者
望月 由起
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究では、現代の日本の小学校受験(お受験)が、ペアレントクラシーによる教育選抜にほかならないことを明らかにした。メリトクラティックな社会観をもつ「教育する家族」が小学校受験(や早期からの中学受験準備)に積極的に参入する現状を実証的かつ具体的に示し、早期選抜問題としての小学校受験や中学受験の「実態」に、真摯に目を向けていくことの必要性を提言した。
著者
石井 洋美
出版者
お茶の水女子大学
巻号頁・発行日
2021

お茶の水女子大学人間文化創成科学研究科博士(人文科学)学位論文・令和年3月23日授与(甲第372号)
著者
迫田 博子
出版者
お茶の水女子大学
巻号頁・発行日
2021

お茶の水女子大学人間文化創成科学研究科博士(人文科学)学位論文・令和3年3月23日授与(甲第374号)
著者
坂元 章 渋谷 明子 笠原 章子 松尾 由美 田島 祥 佐々木 輝美 渋谷 明子 笠原 章子 (七海陽) 田島 祥 佐々木 輝美 堀内 由樹子 松尾 由美 寺本 水羽 鄭 姝 倉津 美紗子 Anderson Craig A. Gentile Douglas A.
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

3歳児クラスから高校生までの子どものゲーム利用による攻撃性、社会的適応の影響を検討した。ゲーム利用時間やゲーム上の交流経験が攻撃的傾向や社会的適応に影響することが示された。また、保護者の介入行動は子どもの学齢が低い場合には介入の効果は高いこと、子どもの学齢や介入する問題の種類で介入行動の効果が異なることが示され、子どもの発達段階や問題にあわせて介入方法を調整する必要性が示唆された。レーティングについては、家庭での認知度が低いこと、レーティング区分毎の攻撃的傾向に対する影響について一貫した結果が見られなかったことから、効果的な介入の手段とするために工夫や検討が必要であることが示された。
著者
辻村 みちよ 山西 貞 竹本 静代 根本 拡子
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
お茶の水女子大學自然科學報告 (ISSN:00298190)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.111-117, 1955-12

The difference of taste between the Hachiya-kaki (astringent kind) and Fuyuu-kaki (sweet kind) have been studied from stand-point of sugars and tannins. In the fruits of Fuyuu, the amount of reducing sugars became almost constant in the middle of September, while in the case of Hachiya the sugar-increase still continued up to November and red. sugaramount became twice as much as there was in Fuyuu. As for the nonreducing sugar (sucrose), it showed the same increase in both Fuyuu and Hachiya till October. Then in Hachiya it decreased almost to nothing in November, but in Fuyuu it continued to increase up to November. The difference offers an interesting subject for further study. The amount of total carbohydrates in Hachiya was greater than in Fuyuu when reipened. The amount of water-soluble-tannins was always greater in Hachiya than Fuyuu. Water soluble-tannin in Fuyuu disappeared from the middle of September to the beginning of October, while the tannin in Hachiya was found even in November in a fairly large quantity. It is concluded that the difference of the taste between the ripe Fuyuu and Hachiya is based on n\ot the difference of sugar-contents but the change of soluble-tannin into insoluble-tannin in Fuyuu when ripened.
著者
辻村 みちよ
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
お茶の水女子大學自然科學報告 (ISSN:00298190)
巻号頁・発行日
no.2, pp.138-141, 1951-11

For studying tannin substance contained in the leaves of Acer aizuense, the author applied the paper chromatography as a preliminary step. Two spots were detected with crude tannin extracted from leaves. One of the spots was recognized to agree with the spot by the colourless needle crystal obtained from crude tannin. Another spot was recognized to be given by gallic acid taken out of the decomposition product of the crystal (see Fig.1). Quercetin was also obtained from the mother liquor of the crude tannin.
著者
山西 貞 花井 精子 福原 恵子 稲垣 長典
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
お茶の水女子大学自然科学報告 (ISSN:00298190)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.101-108, 1954-08

我々は,比較的精度がよくて簡単な罐詰魚肉(赤身魚肉)の鮮度判定法を見出した。この方法は,魚肉の水抽出液中のHistamineをPaper Chromatographyにより定量し,判定の目やすとするものである。この場合,Histamineの量はHistamine-Spotの面積から算出する。実際に,この方法をサンマ水煮罐詰魚肉の検査に適用し,従来の揮発性塩基やTrime-thylamineの定量による方法より優れていることを認めた。終りに,この研究において有益なご助言を頂いた当研究室の辻村みちよ教授,ならびに研究の進行に種々の面でご援助頂いた東大農芸化学藤巻正生講師に深甚の謝意を表する。
著者
辻村 みちよ 山西 貞 吉松 藤子
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
お茶の水女子大學自然科學報告 (ISSN:00298190)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.100-104, 1953-03

昆布は海国日本の特有食品で古来より食用に供せられて来た。その産額も非常に多く我国の蔬菜類中第2位を占める漬菜の年産額に近い。従来昆布の食品的意義は主としてその旨味成分のグルタミン酸,マンニット及び無機成分にあると考えられている。之等は昆布中比較的含量多い物質であり,其の他の成分については殆ど不明である。著者の1人は生長促進因子であり且皮膚機能並びに体毛発育を正常ならしめる因子であるFlavinの各種海藻に於ける含量を種々の方法で定量して,昆布中には比較的多量の900γ%内外を含むことを知った。今回は動物試験によって生体に直接作用する結果を究明せんとして次の実験を行った。即ちFlavin欠乏食で30余日飼育し欠乏症顕著となったRat 16匹につき(1)欠乏群,(2)フラビン燐酸エステル給与群及び(3)昆布粉末給与群の3群に分け試験した。その結果,欠乏群は発育惡く,毛並粗く乱れ,遂に死亡するものも出た。之に対しフラビン群及び昆布群は発育何れも正常で毛並も整っていた。猶ほ昆布群は発育,毛の長さ並びに密度,艶等に於てフラビン群よりも一般に良好であった。之により昆布がFlavin以外に何か他の有効物質を含有する如く思われるが之については尚精査を要する。只,今回の実験に於ては少くとも昆布中のFlavinが主として動物の発育,及び毛並を良好ならしめた事実を報告する。
著者
山田 真美
出版者
お茶の水女子大学
巻号頁・発行日
2014

お茶の水女子大学人間文化創成科学研究科博士(人文科学)学位論文・平成26年9月30日授与(甲第140号)
著者
野口 舞子
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2009

本研究の目的は、ムラービト朝とムワッヒド朝という共にマグリブに興り、アンダルス(イスラーム治世下のイベリア半島)支配を行った外来政権を対象に比較分析を行い、両王朝のアンダルス支配と在地社会におけるその受容の実態を明らかにすることである。その結果、アンダルス史における外来政権の支配の性格やイスラーム世界におけるアンダルスの位置づけについて、一つの展望を示すことを目的としている。平成21年度は、ムラービト朝期のアンダルスのウラマー(イスラーム知識人)の実態と、彼らと王朝の支配の関係を明らかにするため、文献調査と現地調査を中心に行った。文献調査では、史料としてアラビア語年代記、伝記集を用いて研究を進めた。本年度は特に、マグリブ地域の記述に特化した史料を加えて用いることで検討対象地域を広げ、両地域の比較作業を通じてムラービト朝のアンダルス支配の実態解明を目指した。これらの成果としては、邦語、英語で研究会報告を3回行った。他方、文献調査と並行して、スペインのマドリードおよびモロッコのラバトの図書館、文書館において現地調査を行った。これは日本では入手することが出来ない史資料を収集するためや、対象地域における最新の研究動向を把握するために本研究に必要不可欠のものである。また、本研究で対象としているように、ムラービト朝の支配領域は現在のスペイン、モロッコ地域にまたがっていたため、両地域での現地調査が必要である。こうした現地調査では、文献を収集するだけでなく、現地研究者とも直接議論を交わすことで研究の精度を高めると共に、新たな知見を得ることに努め、本研究に大きな進行が見られた。
著者
梅林 郁子
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
お茶の水音楽論集 (ISSN:1344672X)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.74-91, 2004-04

本研究は、ルドルフ・シュタイナーRudolf Steiner(1861〔クラリエヴェック〕-1925〔ドルナッハ〕)独自の音楽理論のうち、特に長・短調、及び音程における考察を目的とする。