著者
山根 栄次
出版者
一般社団法人 日本教育学会
雑誌
教育学研究 (ISSN:03873161)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.274-283, 1983-09-30 (Released:2009-01-13)
参考文献数
27
被引用文献数
1
著者
今津 孝次郎
出版者
一般社団法人 日本教育学会
雑誌
教育学研究 (ISSN:03873161)
巻号頁・発行日
vol.78, no.4, pp.439-449, 2011

教育の臨床的研究にとって「インターベンション=介入参画」は重要な方法である。学校臨床社会学では、この方法を5段階に分けて捉える。《A問題把握と課題設定》《B事前診断と介入参加計画》《C問題解決に向けた「介入参画」》《D援助実践に基づく対象学校の組織文化の検討》《E事後評価》。これらの諸段階は実践的研究過程を対象化して検討するためのもので、教師と研究者との互恵関係を中心とした調査研究倫理を省察する際の規準となる。
著者
寺町 晋哉
出版者
一般社団法人 日本教育学会
雑誌
教育学研究 (ISSN:03873161)
巻号頁・発行日
vol.81, no.3, pp.310-321, 2014 (Released:2015-06-18)
被引用文献数
1

本稿では、「ジェンダー教育実践」に対する教師の認識を通時的に把握し、教師のライフヒストリーから「ジェンダー教育実践」と教師個人との関係を考察することで、「ジェンダー教育実践」を通じた教師個人の変容過程を明らかにした。教師個人と「ジェンダー教育実践」との関係は単純なものでなく、自己変容過程も決して平坦なものではない。教師個人が長い人生で培ってきた「本質的自己」とそれに規定される「教師としての自己」「個人としての自己」は、学校における他者や「ジェンダー教育実践」と複雑に関連しながら構築されていく。