著者
久下 哲郎 本間 真一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.22, no.46, pp.7-12, 1998-09-17
参考文献数
7
被引用文献数
3

KINDS (Key INformation Display System), a prompt election reporting system for TV broadcasting, has been developed and was applied to the election of the House of Councillors on 12 July 1998. The system superimposes the elected candidates' names on the various pictures broadcast by each local NHK station simultaneously, synchronously and promptly. Images of the names are encoded by a new method which uses arithmetic coding and achieves high compression rates without information loss. A multicast/IP protocol is used for transmitting the codes to the local stations via an Ethernet LAN. This achieves rapid transmission of the codes with reduced traffic volume. An overview of the system is reported.
著者
坂本 ひとみ 那須 清吾
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.38, no.17, pp.7-12, 2014-03-16

豊富な労働力を有するアジアが注目されている。しかし、近年の労働者の確保難と賃金の高騰は、それらの国にも現れはじめた。東アジアでは、失業率は低下しているものの各国の労働法の改正により、進出した日系企業へも影響を与えている。そこで、東アジアの人材確保と育成の状況について各国の調査をし、共通している課題が多いことがわかった。第1に、日本人が暮らすためのインフラでは、日本人が現地で暮らすことについても、単身赴任か家族連れかで生活スタイルは変わってしまう。とくに子どもが中学生になるころに日本での教育を望む親が多いため、子どもの年齢により単身赴任になる男性が多いことがわかった。また、国によっては不安定な状況もあり、家族があまり外出できないことにストレスを感じている社員も少なくはない。第2に、「5S」や「ホウレンソウ」について各企業の努力が見られる。日本的な人材育成をどう企業文化として根付かせるか、経営品質という課題である。特に中小企業では、駐在員も少ないため、人材育成になかなか手が回らないのが現状である。
著者
田端 健一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.35, no.9, pp.724-727, 1981-09-01

コンピューター印刷により作成された多数のビンゴカードを視聴者に発送しておく.マイコンにより, 登録ナンバーをキーとしてビンゴカ一ドを選出し, そのカードを大形数字表示器に表示し, "ナイスビンゴ"かどうかをチェックすることが番組の進行上での第一歩である.
著者
末吉 広貴 小西 宗生 森住 俊美 大矢 智之
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.36, no.42, pp.15-18, 2012-10-11
被引用文献数
1

NOTTV(ノッティーヴィー)のコンテンツ保護・アクセス制御技術は,V-high帯における携帯端末向けマルチメディア放送サービス(以降,「モバキャス」と記載)において,リアルタイム型放送,および,ダウンロード型放送で実現される様々なサービスを有料放送として提供するうえで重要な技術である.本稿では,コンテンツ保護・アクセス制御技術のうち,放送と通信を連携させたライセンス配信について述べる.
著者
古谷 彰教 ボベ C 吉川 博 田邊 隆也 山本 学 タイヤード P ブエ L デスパックス C プレスマネス L ロセ A
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.24, no.21, pp.43-48, 2000-03-06

光・磁気記録膜において, スパッタ時における堆積速度, 結晶性及び組成変動抑制を本研究の目的とした.我々は, (セルフ)バイアス電圧に着目し, そのバイアス電圧をカソード磁界により制御して, 長期間連続して初期設定条件の堆積速度を得ることが可能で, かつ, ターゲット組成と膜組成を一致させることが可能な磁界制御型マグネトロンスパッタ方法を提案する.本手法により, Fe膜, ガーネット膜を堆積したところ, 前者は, 長期間のスパッタ後でも堆積速度は一定で, かつ, 結晶性の再現性が良好な膜が得られ, 後者においては, 膜組成ずれが起こらない膜形成が可能となり, 本スパッタ法は成膜時の堆積速度, 結晶性及び組成の変動抑制に有効であった.
著者
岡島 正 峯近 重和 山口 光孝 上村 隆哉 浅野 賢二
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.25, no.56, pp.19-24, 2001-09-07
被引用文献数
1

大容量次世代メディア「iD PHOTO」(容量730MB、ディスク直径50mm)を採用した動画ディスクカメラ<IDC-1000Z>は、MDの8倍の高密度ディスク(4.6Gb/inch^2)に、DVDの2倍の高速レート(20Mbps)で、データの書き換えを実現する。これにより高画質静止画(1360×1024)を1200枚、JPEG動画(VGA 640×480、30fps)を約8分記録できるパフォーマンスを実現した。我々は0.6μm幅の狭いトラックに最短0.235μmのピット長を持つデータを記録再生するために、温度変化に即座に対応する最適レーザパワー制御アルゴリズム、外乱振動に効果を発揮する外乱オブザーバ、磁気ヘッド、高速・低消費電力磁気ヘッドドライバ、高性能キャッシュアルゴリズム、耐震設計・高信頼性小型メカニズムを開発し、動画カメラでは不可欠なリアルタイム性、ポータブル性を実現した。さらにIEEE1394インタフェースを介してパーソナルコンピュータの外部ドライブ機能も実現した。
著者
石田 秀徳 大崎 雅典
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.24, no.45, pp.1-6, 2000-07-27

テレビ東京では2000年12月から始まるBSデジタル放送や地上波のデジタル化、HD化など、多チャンネル時代のソフトビジネスにおける制作環境の充実を進めている。その中で、天王洲スタジオが昨年12月に完成した。天王洲スタジオは2つのスタジオと回線制御室を有し、各スタジオはテレビ東京では初のフルデジタルHDTVスタジオで、BSデジタル放送、地上波デジタル放送、そしてBS&地上波同時放送等今後予想される様々な番組形態に対応している。回線制御室は主に生放送時に各スタジオと本社との各種信号のやり取りを行うための設備である。今後、テレビ東京の番組制作はこの天王洲スタジオが中心となると確信している。
著者
貝沼 世樹 鈴木 敦史 嶋村 延幸 河津 直樹 岡田 千丈 岡 巧 小磯 憲介 正垣 敦 矢ヶ崎 陽一 五ノ井 秀 市川 達也 上田 亨 水野 雅俊 杉岡 達也 森川 隆史 稲田 喜昭 若林 準人
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 = ITE technical report (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.39, no.16, pp.1-4, 2015-03

1/1.7型2000万画素積層型CMOSイメージセンサを開発した.本センサは,複数のAD変換器,圧縮回路,高速I/Fを搭載することで低ノイズ,高速読み出し,動画・静止画の同時キャプチャ機能を実現した.マルチサンプリング機能を用いた1.3e-rmsのランダムノイズ特性,16Mpixel 120fpsを2.3Gpbs/lane,8Laneでの出力,2Link構成での4Mpixelと16Mpixelの同時出力を達成している.積層構造による信号処理の搭載だけでなく,新規アーキテクチャによる高速・高画質・高機能化への活用として提案する.
著者
作田 泰隆 後藤 富朗 平野 智 桜井 優
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.36, no.7, pp.1-4, 2012-02-09

従来の超解像技術の中でもTotal Variation (TV)正則化手法は,エッジを保持しつつ劣化を防ぐ,最も効果的な手法である.しかし,計算コストが大きいことが問題とされている.本論文ではTV正則化を用いた高速な手法を提案し,CELLに実装することで実用可能性を検証する.
著者
森下 沙耶 岡部 誠 尾内 理紀夫
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.36, no.8, pp.119-122, 2012-02-11

近年,CGやアニメーションを使用した映像作品を多く目にする.これら映像作品を作成するときの問題点の一つが効果音の付加である.既存のシステムでは,効果音を鳴らすタイミングを1回1回手動で指定したり,映像に合わせて音量や再生時間を調節したりする必要があるため,1つの動画作品を作り終えるまでに時間が掛かってしまう.そこで,効果音を鳴らすタイミングや音量・再生時間の調節を半自動的に行うことで,動画製作における作業時間を短縮する効果音付加支援システムを提案する.作成したシステムの概要とそれに用いた技術,既存システムを用いた場合との比較実験結果について報告する.
著者
野原 佐知世 加藤 邦人 山本 和彦
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.34, no.34, pp.77-80, 2010-08-30

人は食品の画像を見ただけでも「おいしさ」を感じることができる.しかし,食品画像中には「おいしさ」に影響を与える要因が多く含まれており,人の食に対する感性を定量化することは非常に難しいとされている.この食品画像が持つ多量な要因に対し,提示する画像情報をコントロールすることができれば人の「おいしさ」に対する要因を抽出することが可能であると考えられる.本稿では,画像提示時間を変化させることで画像情報コントロールを行うアンケート方法の提案と,その有効性の検証を行った.
著者
西村 武 森本 一成
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.39, no.8, pp.726-730, 1985-08-20
被引用文献数
5

VDU作業による視覚疲労はCFF(臨界融合周波数)や眼の焦点調節機能の測定値から推定される場合が多い.CFF測定値のばらつきの程度は測定方法の違いにより異なると思われる.ここではCFFの測定方法および測定条件に関して, 疲労の検出力や測定の精度の面から検討した.検出力および精度については, それぞれ測定値の変動率の大きさおよび分散の大きさが調べられた.測定方法としては調節法, 極限法および恒常法について, 測定条件としては検査光光源の輝度(120cd/m^2と530cd/m^2), 視角(1°と2.5°)および色(緑, 黄および赤)について比較検討した.その結果, CFFの測定方法としては極限法が一番精度が高いこと, CFFの検査光光源の輝度は500cd/m^2付近の方が120cd/m^2よりも疲労の検出力は強い傾向があり, 視角は1°の方が2.5°より測定の精度が良いことがわかった.また検査光光源の色を限定することはできなかった.