著者
外山 昇 三浦 秀一 小渕 知己 宮田 吉秀
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.67-74_1, 1989
被引用文献数
4

放送衛星3号 (BS-3) は, 昭和65年度にBS-3aを, 昭和66年度にBS-3bをH1ロケットにより打上げることを目標に開発が進められている.BS-3の放送用アンテナは, 沖縄地方の利得向上, 低サイドローブ化などBS-2よりも厳しい要求があるが, 楕円開口オフセットパラボラ反射鏡と, 1次放射器として楕円コルゲートホーンおよび短辺にコルゲートを施した長方形ホーンを用いることにより, 要求条件をすべて満たす設計とすることができた.設計の妥当性を確認するために開発モデル (EM) を製作し, 各種試験を実施した.パターン測定の結果, 12GHz帯テレビチャンネルにおいて, 東京39.6dBi以上, 那覇36.8dBi以上, などの利得が得られ設計の妥当性が確認できた.また, 熱歪による利得の変動は0.1~0.3dB程度で, 熱歪時でも要求利得を満たすことが解析により確認できた.
著者
田中 幹大 根本 啓次
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.19, no.21, pp.13-18, 1995-03-22
被引用文献数
2

We have developed a VR skiing system to train skiing amusingly and effectively. The system consists of a skiing training machine, 90 inch screen, a projector and 3 PCs. A skier rides on the skiing training machine which is fitted with 9 weigh/angle sensors, and enjoys skiing on a "virtual slope". Using measured data by these sensors, developed system simulates the skier's motion on the virtual slope. The simulation is based on dynamics model of real skiing. Acoording to the simulated skier's motion, CG images and sounds of the virtual slope are generated. Therefore he can experience realistic skiing. In addition, some skiers can ski on same virtual slope at the same time and enjoy a dual slalom, because the systems can connected to each other through network.
著者
中野 潔
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.54, no.9, pp.1252-1258, 2000-09-15
被引用文献数
1

ディジタル化, ネットワーク化の進展に伴い, 知的財産権法政も変化しつつある.コピープテクト破りの違法性を明記した著作権法の改正および不正競争防止法の改正が1999年夏に成立した.中古ソフト販売の違法性問題, ビジネス方法の特許問題, ドメイン名と商標の問題などでも, 議論が進展した.
著者
福島 能久 大原 俊次 宮崎 弁一 守屋 充郎 佐藤 勲 吉田 富夫
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.44, no.10, pp.1410-1417, 1990-10-20

相変化材料を用いた1ビームオーバライト可能なデータファイル用光ディスク装置を開発した.追記型と同構成の光ヘッドを用いてオーバライト機能を実現した.ディスク径は86mm, 容量は280MBである.また, 可動部が9グラムの分離型光ヘッドにより42msのシーク時間を実現した.オーバライトは, 1つのレーザ光によりアモルファス状態と結晶状態を可逆的に生成することにより行う.再生信号はアモルファス部と結晶部の反射率差から得られる.光ディスクは, 実使用条件下で数10万回以上の書換えが可能であり, さらに, 欠陥管理を行うことにより, 実質的には100万回以上の書換えを可能にした.
著者
原 祐里子 渡邉 賢悟 伊藤 彰教 近藤 邦雄
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.39, no.14, pp.89-90, 2015-03-07

スクリャービンやメシアンなど共感覚を持つといわれている作曲家たちは、独自の感覚によって、音高や調性と色彩が感覚的に結合している。一方で子供たちなどは、特殊な感覚が無くとも音高や調性と色を自由に結び付けて音楽的な遊びを行うことは珍しくない。本作品は音高と色彩とを古典的な音楽インタフェイス上で柔軟に組み合わせることにより、こうした融合的な感覚を手軽に楽しめるようにしたインタラクティブ作品である。3DCGを用い、iOS上にSwift言語により実装した。
著者
福田 忠彦
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.32, no.6, pp.492-498, 1978-06-01
被引用文献数
4 2

アルファベット, 単純幾何学図形などを刺激図形とし, これを網膜上の各部位に短時間呈示した場合の見え方を測定した.その結果, 網膜上における視機能は, 周辺部では比較的単純であるが中心部になるほど複雑で高次のものとなる階層構造を形成していること, しかもそれは視覚心理における機能的構造の反映であることを明らかにした.
著者
大澤 洸平 茂木 龍太 兼松 祥央 鶴田 直也 三上 浩司 近藤 邦雄
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.40, no.11, pp.107-110, 2016-03-02

アニメ等のコンテンツ作品には物語があり、その物語にキャラクターは必要不可欠である。キャラクターは物語の中でさまざまな表情を見せるが、その表現は多様にあるため描き分けることは難しい作業である。本研究は、既存10作品に登場するキャラクター61人の表情を合計763カット分収集し、それらを眉・目・口の形状と涙や汗などの表情要素の有無から214の表情パターンに分類した。そして、それらの表情カットを検索できるスクラップブックを開発した。実験結果から本スクラップブックを使用することにより制作者の描くことができる表情バリエーションを増せることが確認できた。
著者
三ヶ尻 達哉 菅野 太介 三上 浩司 近藤 邦雄
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.40, no.11, pp.283-286, 2016-03-02

本研究では試練要素の発想支援や配置するタイミングについての支援を行うことを目的にした。執筆者が既存作品もしくは自己の作品から試練要素を抽出し、データベースとしてまとめる。このデータベースを基に試練要素を含んだプロットを作り、試練要素を入れるタイミングをスムーズに設定できる試練要素支援ツールを開発した。本ツールの有用性を示すため、被験者にツール使用前とツール使用時で比較した。実験の結果、より多くのプロットを作成することに成功させることができた。
著者
浦壁 隆浩 岩田 明彦 田中 正明
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.37-42, 1997-01-22
被引用文献数
1

PDPは数百Vの電圧パルスによって制御されており、また構造上容量成分が大きいため電圧パルスによる電力損失は無視することはできない。現在、PDPには電圧パルス発生回路に電力回収回路を付加することにより、この電力損失を抑えている。本報告では、電力回収回路の高効率化を目的とし、従来方式とは違う電流パス切り換え自己回収方式を提案した。この方式は、電荷の反転用に用いる2つのコイルの直、並列接続状態を充電期間の任意の時刻で切り換えることにより、パネル充電の傾きを最適化し、回収回路の高効率化を図つたものである。また、本回路の実パネルヘの適用時にPDPの放電特性に与える影響を調べた。本試験の結果、従来式と回路素子数が同じ条件の場合、従来比63%に電力損失を低減でき、また、損失が同じ条件の場合、回収回路構成素子を半分にできることが分かつた。
著者
井上 文 白石 路雄 新谷 幹夫
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.38, no.16, pp.197-200, 2014-03-10

首都圏での鉄道による移動は,時間・正確さ・料金の点から最も優れている移動方法といってもよい.多くの駅と路線があるため利便性は高いが,目的地にたどり着くためには一般に複数の路線を乗り換える必要がある.現在では,手軽にウェブサービスを用いて移動所要時間を検索できるが,ある地点から任意の地点への移動所要時間を一度に素早く確認する手段はない.そこで本研究では,出発地を入力し,首都圏での鉄道による移動所要時間を分かりやすく可視化するウェブアプリケーションの作成を行った.このアプリケーションでは移動所要時間に応じて地図上の領域を異なる色で塗り分ける.ユーザがウェブブラウザで出発地を入力すると,ウェブサーバでは駅すぱあとWebサービスを利用して駅間の所要時間を取得し,JavaのジオメトリライブラリJTS Topology Suiteを用いて描画する図形の算出を行う.演算結果をJSON形式にしてJava Servletからウェブクライアントに送信し,Google Maps Java Script API v3により地図上にオーバーレイ表示する.
著者
久保田 誠司 佐藤 正彦
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会年次大会講演予稿集 (ISSN:09191879)
巻号頁・発行日
no.27, pp.393-394, 1991-07-28

Idetification signal is inserted vertical branking of video, and the signal is decoded by the recive side, and displayd LED display and superimpose Characters on CRT monitors. This system has any aplicatins that is an input method of the ID, and how to use the decode signals.
著者
田中 利秋 矢田 信一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会年次大会講演予稿集 (ISSN:09191879)
巻号頁・発行日
no.31, pp.43-44, 1995-07-26

ID display system is availabie to identify the information of character base in the image on a monitor which is multiplexed by ID inserter to superimpose on a display by ID decorder.
著者
小清水 実 津田 大介 馬場 和夫
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.25, no.10, pp.19-24, 2001-02-08
被引用文献数
6

紙とディスプレイの長所を融合した新規なドキュメント表示媒体「電子ペーパー」に求められる形態的特性を検討した。既存ディスプレイ、紙、電子ペーパー試作品及び重さ、厚さ、硬さの違うモックアップ媒体を用いて、複数ページ文書の比較、判断を伴う2種類の解読の読解タスクをのべ76人の被験者に実施した。被験者の行動観察やパフォーマンス測定、主観評価値の因子分析により、表示媒体の複数ページ閲覧性が画質因子と独立して重要であり、タスクのやりやすさと相関が高いこと、手持ち可能な表示媒体はユーザの姿勢と媒体配置の自由度を高め、適度な剛性感(コシ)と軽薄感を両立したモックアップ媒体が読みやすさの点で紙を上回ること、を示した。