著者
西村 武正
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.51, no.7, pp.366-370, 2001-07-01

24時間開館の図書館が誕生するまでの経過と開館の実態について報告する。1) 24時間開館の図書館ができるまでの経過, 2) 24時間開館のシステム, 3) 開館後の経過, 4)今後の課題 町民の要望に応えることで誕生した須佐町立図書館は, いつでも, 自由に自分で処理して本が貸りられる図書館であり, 町民のため, 子ども達のための図書館をめざしている。
著者
西村 武 森本 一成
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.39, no.8, pp.726-730, 1985-08-20
被引用文献数
5

VDU作業による視覚疲労はCFF(臨界融合周波数)や眼の焦点調節機能の測定値から推定される場合が多い.CFF測定値のばらつきの程度は測定方法の違いにより異なると思われる.ここではCFFの測定方法および測定条件に関して, 疲労の検出力や測定の精度の面から検討した.検出力および精度については, それぞれ測定値の変動率の大きさおよび分散の大きさが調べられた.測定方法としては調節法, 極限法および恒常法について, 測定条件としては検査光光源の輝度(120cd/m^2と530cd/m^2), 視角(1°と2.5°)および色(緑, 黄および赤)について比較検討した.その結果, CFFの測定方法としては極限法が一番精度が高いこと, CFFの検査光光源の輝度は500cd/m^2付近の方が120cd/m^2よりも疲労の検出力は強い傾向があり, 視角は1°の方が2.5°より測定の精度が良いことがわかった.また検査光光源の色を限定することはできなかった.
著者
西村 武
出版者
日本職業リハビリテーション学会
雑誌
職業リハビリテーション (ISSN:09150870)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.52-59, 2003-03-31 (Released:2011-03-23)
参考文献数
8
被引用文献数
2

メモの使用は、記憶障害を有する高次脳機能障害者には必須の外的補助手段であるが、それを効果的・効率的に獲得する方法は、近年まで明確ではなかった。刎田他の実践研究により、高次脳機能障害者への参照→構成→記入という段階的なメモリーノート訓練の有効性が示唆されたが、本研究では、さらに重度の高次脳機能障害者に対し、先行研究の一部 (メモ形式・訓練方法) を改良し、メモ訓練を実施した。具体的には、(1) 長期展望を必要としない項目に訓練項目を絞り、机上訓練を行い、(2) 訓練効果の般化のため、机上訓練の終了段階で、将来の就労環境に近い形での実践訓練を行った。その結果、メモリーノートを出来る限り自分で使用し、適切に作業を遂行する習慣が身についた。さらに、訓練効果を支えた要因を、「本人側の要因」(障害認識と訓練へのモチベーション) と「環境側の要因」(メモリーノートの使用に関する、定期的な個別訓練場面の設定と作業場面での助言・指導) の両面から考察した。
著者
西村 武 森本 一成
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.203-210, 1986-08-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
32
被引用文献数
10 6

CFFの測定方法と条件をCFFの測定値の変動率の大きさと測定の精度から検討した. CFFの測定方法としては調整法, 極限法および恒常法について, 測定条件としては検査光光源の輝度, 大きさ (視角), 色および単眼・両眼CFFについて比較検討した. その結果, CFFの測定方法としては極限法がいちばん精度が高いこと, 検査光光源の輝度は120cd/m2よりも500cd/m2付近のほうが変動率が大きいこと, 光源の大きさは視角1°のほうが視角2.5°より精度が高く, 視角0.5°より変動率が大きいこと, 光源の色は緑, 赤, 黄のいずれでも, また, 単眼CFFと両眼CFFのどちらでも変動率の大きさや精度に顕著な差はないことなどが明らかとなった.
著者
野口 竜也 小林 和生 西村 武 香川 敬生
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集A1(構造・地震工学)
巻号頁・発行日
vol.77, no.4, pp.I_617-I_625, 2021

<p> 鹿野・吉岡断層は1943年鳥取地震により現れた地震断層である.両断層では,断層変位箇所の調査としては,トレンチ調査,踏査,住民からの聞き取り調査が行われている.地盤構造調査として,微動探査や重力探査を行っており,さらに断層変位箇所やその近傍においては,稠密な微動観測も行われている.ただし,断層の存在による破砕帯や段差構造などの不整形性による地盤震動特性の違いについては十分な検討がなされていない.そこで本研究では,断層変位箇所やその近傍の稠密微動観測の結果を用いて,断層のごく近傍における地盤震動特性を把握した.その結果,地表変位箇所を境にその前後で微動H/Vの形状に違いがみられた.この要因について,地下構造探査の結果との対応関係より,断層の破砕帯や段差構造が微動の特性に関与していることが示唆された.</p>
著者
野口 竜也 小林 和生 西村 武 香川 敬生
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集A1(構造・地震工学) (ISSN:21854653)
巻号頁・発行日
vol.77, no.4, pp.I_617-I_625, 2021 (Released:2021-07-22)
参考文献数
12

鹿野・吉岡断層は1943年鳥取地震により現れた地震断層である.両断層では,断層変位箇所の調査としては,トレンチ調査,踏査,住民からの聞き取り調査が行われている.地盤構造調査として,微動探査や重力探査を行っており,さらに断層変位箇所やその近傍においては,稠密な微動観測も行われている.ただし,断層の存在による破砕帯や段差構造などの不整形性による地盤震動特性の違いについては十分な検討がなされていない.そこで本研究では,断層変位箇所やその近傍の稠密微動観測の結果を用いて,断層のごく近傍における地盤震動特性を把握した.その結果,地表変位箇所を境にその前後で微動H/Vの形状に違いがみられた.この要因について,地下構造探査の結果との対応関係より,断層の破砕帯や段差構造が微動の特性に関与していることが示唆された.
著者
藤田 昌寛 室山 勝彦 西村 武俊 長島 正明 林 順一
出版者
一般社団法人 日本食品工学会
雑誌
日本食品工学会誌 (ISSN:13457942)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.85-90, 2003-09-15 (Released:2010-06-08)
参考文献数
9
被引用文献数
1 3

本研究では反応溶媒として超臨界水または亜臨界水を用いたおからの無触媒可溶化に関して, 回分操作によってその分解挙動を検討した.到達温度および圧力がそれぞれ250℃程度, 30MPa程度 (主に亜臨界状態) に設定されたおからの加水分解反応では, 水溶性総有機体炭素量 (TOC) は反応保持時間や昇温速度にほとんど影響されず, きわめて短時間で反応が終了した.全糖は保持時間の増大とともに, また昇温速度が遅いほど生成量が減少し, 逐次的に有機酸, アルコールに二次分解された.有機酸成分中, 乳酸の生成量が大きかった.到達圧力20~30MPaのもとでのおからの可溶化の挙動は温度に大きく依存し, 300℃付近でTOCが最大値を示し, 有機酸やアルコール等も最大量が得られた.また, 全糖は低温ほど多く生成し, 200℃付近でのその生成量は仕込みの乾燥おから重量に対しては20%程度, 元来おから中に含まれる糖に変換可能な成分に対しては約30%の収率となった.300℃以上の加圧処理によって残渣の量は5%程度以下になり, さらに350℃以上の高温での加圧処理ではガス化生成物の比率が30%を越えた.
著者
立木 圭吾 竹中 洋 後藤 違也 西山 康之 水越 治 西村 武重
出版者
The Oto-Rhino-Laryngological Society of Japan, Inc.
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.92, no.1, pp.37-45, 1989
被引用文献数
6

We experienced 102 cases of facial bone fracture during 16 months of 1986 to 1987. These cases were analyzed statistically concerning causes, age and locations of the fracture.<br>These fractures have increased rapidly in number. The causes were classified into three types; occurrence during sport, traffic accident and fighting, which were equal in number. There were 85% males and 15% females in the patient cohort, which were concentrated at the ages of 10-20 years. A large part of the fractures was mostly consisted of maxillo-facial components (95%). These trends were similar to the previous report of our clinic (1972-1979). On the other hand, not only severe dysfunctioning cases but also complicated cases increased in number, so that the several clinical aspects were reported.<br>Case 1 : 17-year-old male presented with retraction of left cheek caused by Rugby foot ball, whose maler bone was dislocated backward and anticlockwise, was treated with oroantral reduction and with the intermaxillary packing of silicon blocks.<br>Case 2 : 10-year-old boy with complaint of double vision occured by head blow to right eye. Pure type blowout fracture of the orbital floor was presented, which was reconstructed by silicon plate from the incision of the lower eyelid.<br>Case 3 : 59-year-old male presented with 6 month history of diplopia and retraction of left eye ball, had been under the conservative care by an eye doctor. X-ray examination showed the intraorbital soft tissue was blown out into the ethomoidal sinus.However the transethomoidal reduction was performed, the result was not satisfactory.<br>Case 4 : 17-year-old female visited emergently with facial destruction by traffic accident. Bilateral mid-third fracture of the face and fractures of the mandibullar processes were found. In order to pull out the maxilla, silicon blocks were packed into the maxillary sinus and intermaxillary fixation with bite plate was tried.However, the maxilla was receded backward and "dish face" deformity was appeared.
著者
西村 武 市川 陽三 千葉 忠二郎
出版者
Japanese Society of National Medical Services
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.11, no.8, pp.638-643, 1957

The present paper deals with the characteristics of cold-agglutinin, found in a particular case of blood-group B. The case was noted at the time of cross-match test, when its serum showed pan-agglutination to all groups of tested red cells, including group B.<br>At room temperature, its serum agglutinated all types of human red cells tested. At 20°C, the serum agglutinated its own red cells and the reaction disappeared at 37°C. The reaction however, re-appeared when these sets of test-tubes were cooled down to 20°C. Thus the reversibllity of the reaction was apparent.<br>The colder the temperature, the higher the agglutinin titer. With group B and O cells, titers of 64 were obtained at 0°C and at 5°C, titers of 16, 8, 4 and 2 were obtained at 10°C, 15°C, 20°C and 25°C, respectively. At 37°C, no reaction occurred.<br>Once the agglutinins were consumed in the cold agglutination, the supernatant showed normal reactibility in cross-match tests. The absorbed agglutinins were eluted again from red cells with saline solution at high temperature.<br>The agglutinin titer was fairly stable. It did not decrease even after 30 days in an icebox. The agglutinin was resistant to the heating at 60°C for 30 days, but not at 65°C.<br>Normal specimens of group B tested for the control showed titers of cold-agglutinin raging from 1 to 16, and their average was 5. None of the control reacted at 20°C. The authors discussed the possibility of finding out such particular specimens, at the time of cross-match tests.
著者
西村 武 浅山 隆男
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:03743470)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.203-209, 1971-03-01
被引用文献数
3

色票を白色光源で照明した場合と, カラー受像管に一様な色パターンを出した場合とについて, 膚色, 空の色, 草木の緑の記憶色を求める実験を行なった.色票で求めた記憶色は, 自然の物体の色にくらべて一般に彩度が高かったが, 受像管で求めた記憶色は色票で求めた記憶色にくらべてさらに彩度が高かった.この結果とカラーテレビの好ましい色再現との関係を調べることは, 今後の研究課題である.
著者
川田 勲 山本 誠 日浦 啓全 塚本 次郎 西村 武二 有光 一登 細田 豊 岩神 正郎 中山 義雄
出版者
高知大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1995

本年度はこの研究の最後の年であり、各分担者は各自の研究成果の作成に取り組んだ。研究成果に付いては別途製本済みの報告書を提出するが、その内容は森林機能、とりわけ水源環境機能の分析を始め、樹木の下層植生と土壌の関係、森林の管理・施業と林道、地域の経済構造とりわけ山村振興の為の賞品作目の開発、さらに木材をめぐる産地構造や渇水を背景に水資源をめぐって都市と山村との関係等、多岐にわっている。高知大学ではこれまでの成果を地域に還元するため、本研究の対象地域である嶺北において関係者約250名の参加をへてシンポジュウムを開催した。これらの内容・成果も本研究の成果として印刷・公表する。