2 0 0 0 OA 麦焼酎

著者
下田 雅彦
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.94, no.5, pp.365-371, 1999-05-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
12
被引用文献数
1 2

麦焼酎はここ20年あまりの消費拡大のなかで減圧蒸留あるいはイオン交換といった新しい技術を利用した香味の軽いタイプが主流になってきた。今回はその軽いタイプについて現場での実用研究を続ける著者自身の研究成果も踏まえて解脱していただいた。
著者
木下 敏昭
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.70, no.5, pp.287-291, 1975-05-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
5

アルコ・ール業界の変遷は業界再編成の歴史であると同時に技術の歴史でもある。著者はアルコール工業の発展を酒類または化学工業の原料, あるいは燃料として捉え, その流れを述べている。
著者
布川 弥太郎 斉藤 順
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.69, no.7, pp.456-458, 1974-07-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
5

1.活性炭素, ベントナイト, シリカゲル, デキストリン等の粉体に柿しぶは吸着されるが, このように柿しぶを吸着した粉末担体を清酒に懸濁させても, 蛋白混濁物質を吸着凝集させる働きはなかった。2.柿しぶまたはタンニン酸とグルテン, ゼラチン, ペプトンを反応させて作った凝集物を乾燥粉末にし清酒に懸濁させた場合, タンニン酸との複合体が蛋白混濁物質を吸着凝集して沈降させることが出来た。3.タンニン酸とこんにゃくマンナン, 寒天とを反応させて作った凝集物を凍結乾燥, 粉末にしたものを清酒に懸濁させた場合も蛋白混濁物質を吸着凝集, 沈降させることが出来, 特に寒天との複合体が効果が大きかった。4.併し上記何れの場合も, すべての清酒について万能なものはなく, 清酒の種類によって良く効くものと全然効かないものがあった。
著者
倉光 潤一
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.103, no.5, pp.327-336, 2008-05-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
25
被引用文献数
1

日本のすぐ隣にある台湾とは, 観光, 商用などで相互に人の往来も盛んであるにもかかわらず, 台湾の酒類について本格的な紹介記事は少ない。台湾における酒類制度, 販売, 消費の動向など最新の調査報告をまとめた本稿はきわめて興味深いものであり, 今後酒類の輸出市場開拓にとって有益なものとなろう。
著者
岡崎 直人 下田 雅彦
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.103, no.7, pp.532-541, 2008-07-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
37
被引用文献数
1 1

今から500有余年前にアジア大陸から日本に伝来した焼酎の元祖は,「大陸型」の製造技術で造られた蒸留酒であった。その後, 焼酎は清酒醸造技術の導入をはじめ, 独自の技術改良を重ねて「日本型」の焼酎製造技術を築き上げ, 今や日本の伝統的蒸留酒へと進化した。本解説では, 麦焼酎技術の歩みについて, 原料大麦の水田裏作による二毛作栽培の特徴, 壱岐の伝統的麦焼酎の技術変遷と壱岐以外の新タイプ麦焼酎との比較考察, 麦焼酎に特有な製造技術として大麦の原料処理と製麹に関する技術の歩みを紹介する。さらに, わが国特有の麹に基づく伝統技術の継承と新しい技術の調和のうえに多様な「個性」を創出するとともに, 日本独自の名称表記「焼酎」を世界に発信するなど, 今後の課題についても展望していただいた。
著者
目良 亀久
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.71, no.3, pp.169-172, 1976
被引用文献数
1

2 0 0 0 OA ビール品質

著者
柏田 修作
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.96, no.5, pp.298-306, 2001-05-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
40
被引用文献数
1 1

人々がビールの善し悪しを判断するには五感のすべてを用いている。とりわけ,“香味”(嗅覚, 味覚, 触覚),“色”(視覚),“泡”(視覚, 聴覚),“濁り”(視覚),“噴き”(視覚) といった要素は, お客様から見て重要な品質である。使用する麦芽の特徴によって大きく左右される色を除いて, 香味, 泡, 濁り, 噴きについて解説する。
著者
広瀬 義成
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.81, no.7, pp.454-456, 1986-07-15 (Released:2011-11-04)
被引用文献数
1

しょうゆにJASができたのは, 加工調味料としては比較的に早期の部類で昭和38年である。それから現在に至るまで, 6回の規格改正があり, なかでも, 昭和48年の改正で現在の形態である6品種, 3方式. 3等級の規格で揃い, 翌昭和49年に第3者格付機関である (財) 日本醤油検査協会に検査が移譲された。その後順調に運営され一括できる程度のデータが揃ったとのことなので, 受検内容の傾向をまとめていただいた。
著者
石井 信光 本多 幸蔵 富宇 賀優
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.81, no.1, pp.25-31, 1986-01-15 (Released:2011-11-04)

長年培ってきたビール醸造技術・エンジニアリング技術を結集し, コンピュータを活用した情報処理自動化によるビール製造工程 (仕込, 発酵, 炉過, CIP, びん詰, 動力) 管理の高度化, 積極的な新技術, 新設備の導入による省エネ, 省力化を目ざした最新鋭自動化ビール工場について紹介していただいた。
著者
李 大勇
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.87, no.2, pp.124-129, 1992-02-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
5

本誌86巻9号に, 第1回国際酒文化学術討論会の様子を報告した。今回は同討論会の通訳を勤め, 坂口先生の「日本の酒」を中国語に翻訳紹介された筆者に, 歴史, 自然, 文化に恵まれた中国四川省の酒周辺について解説していただいた。本稿は筆者が, 自から日本語で書かれた文章なので, その実際と雰囲気を直に味わうのに充分である。
著者
下飯 仁
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.97, no.7, pp.474-480, 2002-07-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
16

協会701号等の泡なし酵母は, 1970年代に泡あり酵母の変異株として育種され, 現在, 広く清酒醸造に利用されているが, その泡なしとなるメカニズムについては, 長い間不明のままであった。今回, 協会7号の高泡形成に関わるAWA7遺伝子がクローニングされ, 協会7m号のAWA7遺伝子の構造が解析された結果, 高泡形成および泡なし性のメカニズムが分子レベルで解明された。これは近年の分子生物学と酵母遺伝学の発達の腸物であり, その成果は鮮やかで見事である
著者
森川 雄二
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.64, no.9, pp.780-783, 1969-09-15 (Released:2011-11-04)

しょう油容器は遠からずワンウェイの合成樹脂の材質に変ることは間違いない。間違いないにしても現在足踏み状態であるのはどんな事情にあるのであろうか。このような問題について容器の有力販売会社であるヤマト硝子の森川常務に書いていただいた。同氏は全国各地をまわり, 業界のこれらの事情に詳しいので, 必ず読者を稗益するところがあるであろう。