著者
和田 秀樹
出版者
静岡大学
雑誌
静岡地学 (ISSN:02850753)
巻号頁・発行日
vol.111, 2015-06
著者
白畑 知彦
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

今回完成した報告書は、平成15年度から平成17年度の日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究(C)(2)(課題番号15520353、研究代表者:白畑知彦)による研究成果の報告書である。その研究内容は大きく2つに分けられる。1つ目は、日本の小学校での英語教育について第二言語習得研究の成果を踏まえて考察した論述形態のものである。これは第1章と英文で書いた第5章にまとめられている。2つ目は、日本語を母語とする子どもを被験者に、彼らの英語能力の伸長を実証的に調査した内容のものである。これは、第2章、第3章、そして第4章にまとめられている。第2章では小学校で英語教育を受けた子ども達が高校生になった時の英語力を調査している。第3章では、小学生の英語音声認識能力についての研究成果を報告した。第5章は代名詞、再帰代名詞の解釈についての研究成果を報告した。結論を総じて言えば、小学校から英語教育を始めても中学校、高等学校との連携が十分に取れなければ、その能力が持続して伸びていかない、というものであった。したがって、小学校英語教育が成功するか否かを論じるには、中学校との連携の考慮なしには考えられないのである。このことを今後行政に強く訴えていく必要がある。また、研究期間の3年間で、図書を2冊、学会誌等での論文を7本、学会等での口頭発表を4度おこなうことができた。その他にも関連する内容で講演等を何度かおこない、今後のさらなる研究に繋げる準備ができた。
著者
川田 善正 金子 透 岩田 太 渡辺 修
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2003

研究実績の概要は以下のとおり.本研究では、フォトニック結晶構造を有する記録媒体を設計、試作し、その記録媒体にデータを記録・再生することによって、光波を制御し、高密度かつ高コントラストの3次元光メモリを開発することを目的として、研究を進めてきた。記録媒体中に3次元的なフォトニック結晶構造を創り込むことよって、記録するデータの空間周波数分布を制御することが可能になる。このため、データを再生する光学系のOTF(光学的伝達関数)に合わせたデータの記録を行なうことにより、データをコントラスト良く再生することが可能になる。また、フォトニック結晶における光の閉じ込め効果などを利用することによって、光の電場を増強し、より効率よくデータの記録、再生を行なうことも可能となる。さらに、記録媒体中に微細周期構造が作製されているため、それらの構造をガイドとして利用することによって、3次元的なデータのトラッキングも可能になる。今年度は、多層構造を有する記録媒体に、レーザー光を照射し、記録材料の特性を変化させることで、記録媒体中にメッシュ構造を有する3次元的な微細周期構造を作製した。このような記録媒体を用いることによって、面内データ間隔500nm,光軸方向のデータ間隔2μmで、3次元的なデータの記録再生に成功した。本研究で達成した記録密度は、これまで報告されているもの中で最も高いものである。さらに、本研究では、新しい記録媒体の作製方法として、粘着剤を利用した媒体作製方法を検討した。これまではスピンコート法を用いて媒体を作製してきたが、この方法では、媒体の厚みが均一ではなく、また記録層とバァッファ層に使用可能な記録材料の選択に制限があった。粘着剤を用いた方法では、フィルムを多層に張り合わせていく手法であるので、膜厚の均一性が良く、容易に多層構造を作製することが可能である。基礎実験により、粘着剤を利用した手法の有効性を確認した。
著者
会社法(西川)ゼミナール
出版者
静岡大学
雑誌
法政論集
巻号頁・発行日
vol.17, pp.30-45, 2014
著者
西垣 正勝
出版者
静岡大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2009

本研究では、WEBサービスを不正利用するマルウエア(悪意の自動プログラム)を排除するために、人間の最も高度な認知処理能力の一つである「ユーモアを解する能力」を利用した究極のチューリングテストを構築し、4コマ漫画CAPTCHAとして実装する。近未来の技術を持ってしてもユーモアを解するレベルの自動機械(マルウエア)を実装することは不可能に近いと推測されるため、4コマ漫画CAPTCHAの攻撃耐性は極度に高いと考えられる。また、漫画を読むことは人間にとって楽しい(エンターテイメント性を有している)ため、4コマ漫画CAPTCHAであれば、正規のユーザが利便性の低下を感じることなく、心地良く(楽しみながら)チューリングテストを受けることができる。
著者
福原 長寿 河野 芳海 渡部 綾 立元 雄治
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

CO2などのC1系小分子の高速で高効率な物質変換を目的に,水素によるメタン化反応のための構造体触媒反応システムを構築した。また,生成するCH4のドライ改質用構造体触媒システムや,CH4を分解してH2と炭素材を製造する構造体触媒システムを構築した。各反応用の構造体触媒は,Wash coat法やゾル-ゲル法と無電解めっきの組み合わせ法で調製したNi系触媒をベースとした。触媒活性と触媒寿命の観点から,各反応に対していずれの構造体触媒とも高い触媒機能性を発揮することがわかった。そして,構築した各触媒反応システムはC1系小分子を有用なエネルギー資源や炭素資源に高度に変換するシステムであることもわかった。