著者
添野 元秀 山下 義行 中田 育男
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第52回, no.ソフトウェア, pp.13-14, 1996-03-06

超並列計算機CP-PACSの各ノードプロセッサは、多数の浮動小数点レジスタとそのレジスタ群に対するスライドウィンドウ機構を付加したRISCプロセッサを採用している。当研究室では、スライドウィンドウを付加したプロセッサをターゲットマシンとするコンパイラの研究を行っている。コンパイラにおける最適化の重要課題の一つにループの最適化がある。RISCプロセッサにおけるループの最適化には、ソフトウェア・パイプライニングが有効である。スライドウィンドウを用いると、スライド命令によってレジスタ番号が変化するため、ソフトウェア・パイプライニングにおける複数のステージにまたがるレジスタの干渉が回避でき、命令スケジューリングの自由度が増すという利点がある。しかし、レジスタ番号が変化することは、レジスタ割り付けに新たな制約条件を加えることになり、レジスタ割り付けを難しくすると考えられてきた。本稿では、スライドウィンドウを考慮していないレジスタ割り付けのアルゴリズムを比較的容易にスライドウィンドウを考慮したレジスタ割り付けアルゴリズムに拡張できることを述べ、そのアルゴリズムの評価を行う。
著者
藤代 貴志
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.1239-1245, 2019-10-15

半導体レーザー装置CYCLO G6®を用いたマイクロパルス毛様体光凝固術の治療成績は,眼圧下降は良好で,術後の合併症が少ないと報告されているが,これまでのところ報告は海外からのものだけで,わが国では有効性と安全性を示した報告がない。今回,CYCLO G6®を用いた毛様体光凝固術の治療の原理とその有効性と安全性について解説したい。
著者
堀,克重
出版者
東京昆蟲學會
雑誌
昆蟲
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, 1966-04-20
著者
堀口 恵子 神戸 美恵子 永井 由美子 阿部 雅子 高橋 雅子 渡邊 静 綾部 園子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 平成29年度大会(一社)日本調理科学会
巻号頁・発行日
pp.220, 2017 (Released:2017-08-31)

【目的】日本調理科学会平成24~26年度特別研究で、群馬県各地域の家庭料理について、次世代へ伝え継ぐ資料として聞き書き調査を行い報告した。その後の追加調査や刊行資料調査も含め、群馬県の家庭料理のおやつの特徴について報告する。【方法】平成 25 年 10 月~27 年 2 月に群馬県内の8地域において,各地域 2 名以上(60 歳~80 歳代,居住年数 40 年以上)の調査対象者に対して面接調査を行った。面接は特別研究の方法に従い,調査の同意を得た上で,調査票に沿って対話したものを記録した。その後、嬬恋村において追加調査を行った。【結果】群馬県は,冬期の日照時間が長く、乾燥した気候で、水はけのよい土地であるため、小麦の生産に適し、平坦地では米と麦の二毛作が行われている。小麦粉はおっきりこみやうどんなど主食として食するほか、いろいろなおやつが作られている。中でもまんじゅう類は種類が多く、炭酸まんじゅう(ふかしまんじゅう)、ゆでまんじゅう、すまんじゅう、そばまんじゅう、焼きまんじゅうなどがある。焼きまんじゅうは、すまんじゅうを竹串に刺し、たれ(赤みそ、砂糖、水)をつけて香ばしく焼いたもので、祭りや縁日の屋台で売られ、群馬のソウルフードともいえるおやつである。また小麦粉に野菜などを入れた焼いた焼きもち(ふちたたかっしゃい、もろこしおべった)や、たらし焼、じり焼き、甘ねじなどもある。米粉を使ったものでは、あんぴんもち、草だんご、きびもち、すすり団子などのもちや団子も喜ばれた。また、いも類のおやつでは、さつまいもを蒸して干した乾燥いもや油焼き、里芋をゆでて串にさしたれをつけたいも串、じゃがいもでは、いも餅やいも串などがある。様々なおやつの工夫がみられる。
著者
松浦 正憲
出版者
慶應義塾大学
巻号頁・発行日
2009

博士論文
著者
梶本 玲子
出版者
国際女性の地位協会
雑誌
国際女性 (ISSN:0916393X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.12, pp.141-147, 1998-12-15 (Released:2010-09-09)
参考文献数
12

アメリカ連邦議会は1998年10月, 女性の直面している「シリコンの天井」 (コンピュータリタラシーの遅れによる女性の社会的地位の低下) について調査委員会を設立するための予算を通しました。科学, 工学, 技術開発における女性の就職昇進, 給与, 男女平等な処遇などについて調査する11人からなる委員会であり, 100万ドルの経費をかけた研究は, 少数民族や障害者の女性についての研究も行う予定ですハイテク業界のロビイング活動により, 外国人技術者のアメリカ国内での雇用は増加しました。ここで, なぜ女性技術者が外国人技術者と同様増加しないのか, という疑問が持たれたわけです。この業界に入った女性に何が起きているのか。メンターはいるのか。同じ能力の男性と同等の地位にいるのか, という問題意識です。他の研究がすでに, ハイテク業界における男女格差を立証しているため, 今回の研究はその理由に焦点があてられます。女性や少数民族の科学者や技術者の直面している障害を明らかにすることによって, 労働力全体のレベルが, 情報化時代のハイテク経済に対応できるようにすることがその目的です。教育省のデータによるとコンピュータサイエンスの学位を持つ女性が1984年の37.1%から1994年の28.4%に減っています。1995年現在で女性は科学技術分野でたった22%の労働力を構成するのです。そして, 彼女たちの年収のメジアン (中間値) は4万2千ドル, 男性の5万2千ドルの20%減です。「たとえ良い点をとっていても, 私は数学が苦手だと思っていました。」とあるUNIXマガジンのエンジニアの女性が言っているように, 女性が文化的に科学や技術から疎外されるようなしくみが残っているのが最大の原因なのでしょう。女性にはいろいろな機会が用意されているのに, 女性本人が「私には無理だわ。」と思い込んでこの業界に飛び込まないことが最大の障害なのです。
著者
Seiji Tanaka Koutaro Maeno Sid'Ahmed Ould Mohamed Sidi Ould Ely Mohamed Abdallahi Babah Ebbe
出版者
JAPANESE SOCIETY OF APPLIED ENTOMOLOGY AND ZOOLOGY
雑誌
Applied Entomology and Zoology (ISSN:00036862)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.641-652, 2010-11-25 (Released:2010-11-30)
参考文献数
48
被引用文献数
13 16

A short excursion was made to the western part of Mauritania to investigate increasing populations of the desert locust, Schistocerca gregaria, in October 2009. The size of locust populations observed ranged from <1 to >20 individuals per 25 m2. Adults from low- and high-density populations were similar in morphometric ratios of F/C and E/F (F, hind femur length; C, maximum head width; E, fore wing length) and the ratios were similar to those reported for solitarious forms. However, locusts from high-density populations were mostly yellow, while those from low-density populations were brown or whitish. The former were observed ovipositing in groups. These observations, together with the fact that some of the females from high-density populations had ovarian eggs significantly larger than those found in females from low-density populations, suggested that gregarization might have occurred after adult emergence. Aggregations of nymphs were observed at many sites, and nymphs with black patterns typically observed in transient and gregarious populations were found together with those with solitarious body coloration, i.e. green or brown. A prompt action of locust control by National Locust Control Center was likely to have contributed to prevent further upsurges in the locust populations in the following seasons.
著者
福嶋 裕造 井藤 久雄 田頭 秀悟 栁原 茂人 中村 陽祐 藤田 良介 山下 和彦
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.35-41, 2018 (Released:2018-07-04)
参考文献数
15
被引用文献数
1

急性腰痛症に対して非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs, non-steroidal anti-inflammatory drugs)を用いたが効果が得られないため,大黄牡丹皮湯と四物湯を併用して用いて効果が得られた3症例を経験したので報告する。 症例1は86歳の男性で,症例2は56歳女性でありいずれも急性腰痛症と診断した。症例3は69歳男性で急性腰痛症,軽度の左根性坐骨神経痛と診断して治療した。全症例とも1から2週間の投薬で腰痛等の症状が軽快した。『万病回春』の調栄活絡湯の方意に準じて,大黄牡丹皮湯と四物湯を併用した。急性腰痛症に対する漢方治療において大黄牡丹皮湯と四物湯の併用による治療は有用であると考えられる。