著者
高木 文夫
雑誌
香川大学経済論叢 (ISSN:03893030)
巻号頁・発行日
vol.69, no.4, pp.193-214,
著者
KATORI Atsuko 香取 淳子
出版者
長崎県立大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:18838111)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.109-122, 2011-12-12

The value of Vietnam's E&M(entertainment & media)market is expected to exceed $2 billion in 2013, says PricewaterhouseCoopers. So Vietnam's media contents market is expected to become a bigger one during these several years. The aim of this study is to figure out the flow of media contents in global era by analyzing Vietnam’s market. The materials of this study are some statistical data about Vietnamese society and some academic papers about Japanese TV dramas and Korean TV dramas. In the past both had similar experiences about getting into Vietnam contents market. But now Korean dramas are very popular in Vietnam, on the other hand Japanese dramas aren't broadcasted. From this phenomenon the requirements to get into Vietnams market are thought as follows, 1. Sale of TV dramas fitting to Vietnam's social situation. 2. Sale in sets with TV dramas and advertisers. 3, Price setting of TV dramas matching with Vietnam's economic situation. 4. Having coproduction system with Vietnam's TV stations. After all it was revealed that the success of Korean dramas in Vietnam's market is brought with media contents, capital and industries. In the global era cultural imperialism may have to be reinterpreted. PDF図表カラーあり
著者
天野 敬太郎
出版者
関西大学国文学会
雑誌
国文学 (ISSN:03898628)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.70-62, 1967-03
著者
寺澤 浩樹
出版者
文教大学
雑誌
文学部紀要 (ISSN:09145729)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.146-131, 2012-09 (Released:2012-10-18)

武者小路実篤の中期(大3~6)作品群において、素材を同じくする戯曲「罪なき罪」(大3・3)と小説「不幸な男」(大6・5)の二作品は、他の諸作品を挟む時期に位置する。その中には、小説「彼が三十の時」(大3・10~11)、戯曲「その妹」(大4・3)、戯曲「ある青年の夢」(大5・3~11)など、戦争への作者の関心が反映された著名な作品が多く、この中期が「ヒューマニズムの時代」と呼ばれるゆえんである。しかし、小説「不幸な男」の特質として、戯曲「罪なき罪」から小説「不幸な男」への変容の根底には、〈死のリアルな表現〉の意図であること、その素材のデフォルメの意図には、モデルの〈苦境と苦悩の明確化〉があること、その主題は、〈神ならざる凡人には重すぎた運命〉であり、その情調は、〈厳粛な暗澹たる悲哀〉であることなどから、小説「不幸な男」という視座からは、この中期には、〈死の認識〉のモチーフが明瞭に見える。それが、「非戦」的と言われる諸作品を芸術として成立させる礎であり、武者小路独自の運命の観照なのである。
著者
白土 康代
出版者
別府史談会
雑誌
別府史談
巻号頁・発行日
no.24, pp.75-87, 2011-03 (Released:2011-07-27)
著者
戎 勇樹
出版者
東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学研究系国際協力学専攻
巻号頁・発行日
2012-03-22 (Released:2012-10-11)

報告番号: ; 学位授与年月日: 2012-03-22 ; 学位の種別: 修士 ; 学位の種類: 修士(国際協力学) ; 学位記番号: 修創域第4479号 ; 研究科・専攻: 新領域創成科学研究科環境学研究系国際協力学専攻
著者
上地 宏 Uechi Hiroshi 名桜大学
出版者
名桜大学
雑誌
名桜大学紀要 = THE MEIO UNIVERSITY BULLETIN (ISSN:18824412)
巻号頁・発行日
no.2, pp.7-12, 1996-07-01

販売競争などの競合する二つの経営体に対し、変数係数の連立微分方程式により経営戦略の時間的な強度変化をモデル化して、ランチェスターの二乗法則を議論し、二乗法則が修正された形式で成立することを示した。変数係数の連立微分方程式に対する厳密解の表現のなかに、経常戦略の時間的強度変化を表現する関数が一般的な形で入っており、それらの関数の操作により二つの経営体の競合状態が詳細に表されている。人員補給や販売教育、経営計画や分業などの販売員の増減などによる経営戦略は、相手側経営体との相互作用を考慮して最適な操作をする時において、販売力の増加を助ける要因となりえることが示されており、コンピュータ・シミュレーションなどによる解析をとおして、最適過程制御など、オペレーションズ・リサーチへの応用に役立てることができるものと思われる。 Modelizing two competing managerial enterprises by a system of variable coefficient differential equations, and taking time-varying strategic management into consideration, Lanchester's law is rediscussed and modified in this paper. The general solution of the diffrential equation includes functions to control strategic management, and considering interaction with the opponent managerial strategy by manipulating the functions, the optimal control of strategic management can be performed in terms of a personel supply and reduction, for example, a division of work, a business-planning, and so forth. The expression of the rigorous solution of two interacting managerial enterprises will be useful for the analysis of the computer simulations in operations research and optimal control of management.
著者
Michel Wolfgang Wolfgang Michel-Zaitsu Werger-Klein Elke
出版者
Japan Society of Medical History
雑誌
日本医史学雑誌 (ISSN:05493323)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.463-492, 2004-09 (Released:2009-04-22)

本論文は宗田一が史上初の公式製薬伝習として紹介した寛文12年頃の薬油蒸留を取り上げながら、新しく見つかった史料に基づき、この欧日技術移転の経過及び背景を解明するものである。 カスパル流外科の写本や出島蘭館日誌などが示すように、初期紅毛流外科においては数々の薬油が適用されている。また慶安4年のカスパル・シャムベルゲルの離日後、オランダ東インド会社に対する医薬品の注文が著しく増え、その中で薬油は大きな比重を占めていた。高価な上に供給が不安定な薬品の輸入が問題視されたためか、幕府は寛文7年に両長崎奉行を通じ東インド会社に対し将軍及び老中の名において薬草の種や苗、また蒸留器一式及び薬草や蒸留技術に精通する専門家の派遣を求めた。 交易条件の改善を念頭に、オランダ東インド会社は寛文8年から薬草や薬草の種及び苗木を日本へ送ることを決定した。その翌年出島に派遣された若き薬剤師ゴットフリード(ホーデフリード)・ヘックは長崎周辺での薬草調査を行っているが、奉行の要請を受け寛文11年に出島へ派遣された経験豊富な薬剤師フランス・ブラウンの赴任によりヘックは更迭された。ブラウンとともにヨーロッパから取り寄せられた大型蒸留器がついに日本に上陸し、幕府の経費で出島の敷地内に「油取家」が建造された。翌年の春にブラウンが薬油の蒸留を開始し、その一部は献上品として江戸へ送られた。6名の阿蘭陀通詞がまとめた報告には、単純な蒸留法から7日間を要する複雑な樟脳油の製造方法の説明まで、また大型の釜、冷却装置、各種の容器など器物の図も見られる。 寛文11年5月にはブラウンの手を借りずに数名の日本人医師が出島の装置で丁子油などを蒸留できるようになり、それ以降もヨーロッパ人や日本人による蒸留に言及する記述が商館長日誌に見られることから、薬油蒸留の技術移転が成功したと言える。輸入薬草の国内栽培の試みは1670年代前半に失敗に終わったが、オランダ商館での薬油蒸留はしばらく続けられた。しかし第5代将軍綱吉が即位した直後、出島で製造した薬油ではなくバタビアからの薬油を献上品として求める通知が商館長に届いた。これにより蒸留装置を維持する会社の意欲は著しく低下したと思われる。元禄4年の商館日誌に、密貿易者の処刑が出島の「東端、皇帝の蒸留家の近く」で行われたという記述が見られるが、当時出島で勤務していた蘭館医ケンペルの資料には薬油製造に関するメモなどは全く見当たらないことから、出島の蒸留装置はもはや使用されていなかったことがうかがえる。 楢林鎮山、加福繕兵衛、嵐山甫安系の資料に残っている阿蘭陀通詞がまとめた報告は一連の写本及び版本を通じて19世紀まで受容された。蘭学の開花よりも遙かに早く行われたこの公式の技術移転は画期的な事であり、医療品に対する幕府の積極性を物語っている。
著者
網干 毅 Tsuyoshi Aboshi
雑誌
美学論究 (ISSN:09113304)
巻号頁・発行日
vol.第22編, pp.1-16, 2007-03-20 (Released:2016-12-01)
著者
林 眞帆
出版者
別府大学会
雑誌
別府大学紀要 (ISSN:02864983)
巻号頁・発行日
no.53, pp.87-95, 2012-02 (Released:2012-06-25)

本稿は、日本生命財団高齢社会実践的研究助成を受けて実施した研究の成果に依拠し、滋養的環境の中で生きる認知症高齢者の世界について、C.ジャーメインの生態学的視座をもとに「時間・空間」の側面から考察した。結果として、認知症高齢者の生きる世界は、過去・現在の時空間を往還しながら生を育む本人とそれを支持する滋養的環境の存在によって形成されていることがわかった。