著者
黒田 祐我
出版者
日本西洋史学会
雑誌
西洋史学 (ISSN:03869253)
巻号頁・発行日
no.216, pp.292-312, 2004
著者
石川 昌紀 KOMI V Paavo NICOL Caroline 小田 俊明 伊藤 章
出版者
大阪体育大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

東アフリカ中・長距離陸上競技選手の強さに着目し,生理的指標から競技力に関係する要因について調査されてきたが,決定的な要因は明らかにされていない.本研究は,彼らのランニングスタイルを可能にする筋腱の形態的特徴,さらに彼らの効率的な走行を可能にする筋腱の機能特性に着目し調査した.その結果,彼らの下腿の長いアキレス腱と短い腓腹筋の筋束長が効率的な走行を可能にしている点,またこれまでの通説と異なり,彼らの長いアキレス腱モーメントアームが走効率を高める上で重要であることが明らかとなった.つまり,彼らの高いランニング効率は,彼らの形態的特徴を生かした少ない筋活動での走行がキーになることが明らかとなった.
著者
艮 香織
出版者
女子栄養大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本稿の目的は、家庭科の教育実践において、ジェンダー/セクシュアリティに関わる問題がどの領域・分野でどのように展開されているのかについて、課題を含め明らかにすることにある。教員(家庭科担当)を対象とした調査の結果、男女平等に関する教育は、「日常生活レベル」に重点が置いた内容が多く、性教育は主に「保育分野」で扱われていた。内容は、命の大切さを教える教師、生徒の性に関する現状に合わせて授業を組み立てる教師、ライフスタイルの一つとして性を教える家庭科教師に分けられた。また、一部の家庭科教師は多様なセクシュアリティや人権に関する内容は、家庭科で「現段階で扱える多様性の範囲」として捉えていることが明らかとなった。
著者
下澤 嶽 シモサワ タカシ Takashi Shimosawa
雑誌
静岡文化芸術大学研究紀要 = Shizuoka University of Art and Culture bulletin
巻号頁・発行日
vol.14, pp.9-13, 2014-03-31

本稿では、日本における地域指向CSRの最近の動向を検証しながら、2012年に実施した静岡県遠州地域の企業の社会貢献活動調査の結果をもとに、地域指向CSRの可能性を検証するものである。
著者
鶴岡 慶雅 近山 隆
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.189, pp.91-97, 2001-07-09

統計的クラス分類器としての決定リストは, 近年自然言語処理における様々な分野でその有効性を示している.決定リストを構成する上で, もっとも重要な問題の一つは, ルールの信頼度の算出法である.しかし決定リストを用いた多くの研究では, 信頼度の算出法についてそれほど注意が払われていない.そこで本論文では, ベイズ学習法を利用してルールの信頼度を算出する手法を示す.さらに, 証拠の種類ごとに異なる事前分布を利用することで, より正確な信頼度の推定が可能になり, 決定リストの性能が向上することを示す.本論文では, 本手法の有効性を確かめるために, 擬似単語の判定問題に関して実験を行った.その結果, 事前分布を用いることにより判定精度の向上と, 判定の信頼度自身の正確さの向上という, 2つの点で効果が見られた.
著者
忍田 太紀
出版者
日本大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

前房内に含まれる種々のタンパク質や生体分子の組成に関する情報を、非接触・非侵襲で得るための装置を作製した。光散乱法を用いたヒアルロン酸ナトリウム製剤中の微量エンドトキシンの添加・回収試験では、測定に必要なヒアルロン酸ナトリウム製剤の最低希釈倍率はPBS(0.01M,pH7.4)での40倍で、ヒト血清アルブミンの添加はエンドトキシンの回収率を向上させ、その測定プロトコールを確立した。
著者
Megumi MATSUMOTO Ryo INOUE Takamitsu TSUKAHARA Kazunari USHIDA Hideyuki CHIJI Noritaka MATSUBARA Hiroshi HARA
出版者
(社)日本農芸化学会
雑誌
Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry (ISSN:09168451)
巻号頁・発行日
pp.0801080740-0801080740, (Released:2008-02-07)
参考文献数
20
被引用文献数
258

The effects of voluntary wheel-running exercise on cecal microbiota and short-chain fatty acid production were investigated in rats. The microbiota composition was notably different between the exercised and sedentary rats. Furthermore, the exercised rats showed a significantly higher n-butyrate concentration than the sedentary rats. This alteration of the cecal microbial environment may contribute to the beneficial effect of exercise on gastrointestinal disorders.
著者
貴重図書複製会 編
出版者
貴重図書複製会
巻号頁・発行日
vol.巻第22, 1941
著者
[舎人親王] [等著]
出版者
大阪毎日新聞社
巻号頁・発行日
vol.巻第21・22, 1926
著者
笹川 寿之 浜 祐子 島影 美鈴 井上 正樹
出版者
金沢大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

HPV16感染は子宮頚癌を誘発する。したがって、HPV16の感染予防ワクチンの開発が進められている。HPV16などの癌誘発HPVに感染する若い女性のほとんど(70-90%)は自然治癒するという疫学結果があり、HPV感染予防ワクチンの臨床応用に際して、どのような対象者にHPVワクチンをするのかという問題点がある。HPV感染防御は、治療法のない現在において、女性の健康にとって重要な問題であるため、より簡便で低コストのワクチン開発が期待されている。最近、鼻粘膜にHPV16VLPを免疫することで有効な中和抗体が誘導されるることを明らかになった。本研究では、我々が開発したHPV16VLPを産生する酵母をマウスに食べさせ、食べるワクチンによって有効なHPV抗体が誘導されるかどうか検討した。方法は、2系統のマウス(Balb C, C57BL)を用い、酵母またはHPV6型酵母を食べさせたものを陰性コントロール、精製したHPV16VLPを鼻粘膜に処置したものを陽性コントロールとした。6匹はHPV16酵母のみ食べさせ、あとの12匹はHPV16酵母とコレラトキシン(CT)(アジュバント)を食べさせた。HPV抗体はHPV-VLPを抗原にしたELISA法で測定した。その結果、HPV16VLPに反応する血清中IgG抗体は、陰性コントロールは陰性であったが、2匹の陽性コントロール、HPV16酵母のみ処置したマウスの50%(3/6)、HPV16酵母+CTマウスの30%(4/12)に誘導された。陽性例の抗体力価は、陽性コントロールとHPV16酵母処置群との間に差はみられなかった。膣粘液中の粘液のIgA抗体はHPV16VLP+CTマウスの17%(2/12)にのみ誘導された。これらの抗体は、変性したcapsid抗原には反応しなかったことから、中和能を持つと考えられた。より有効な免疫法を樹立するため、現在、実験条件を変えて追加実験中である。
著者
玉谷 宏夫 小林 勝志 高柳 敦
出版者
京都大学大学院農学研究科附属演習林
雑誌
森林研究 = Forest research, Kyoto (ISSN:13444174)
巻号頁・発行日
no.73, pp.1-11, 2001-12 (Released:2011-12-19)

1995年から1997年にかけて、滋賀県朽木村においてニホンツキノワグマ(Ursus thibetanus japonicus)のメス2個体をラジオテレメトリー法により追跡し、その行動特性と生息環境利用の季節変化を明らかにした。両個体とも各年の行動圏には若干の違いがみられたものの、定着性の行動圏を有しており、調査期間中の2頭の行動圏面積は1,935ha、2,550haであった。行動特性および生息環境利用は季節によって変化し、冬眠から覚めてから行動範囲を拡大する春期、その範囲内の低標高地を利用する夏期、それまでの行動圏から離れた場所へ移動する初秋期、標高の高い場所を集中的に利用する秋期、行動圏を縮小して冬眠に入る晩秋期に分けられた。行動パターンと植生の関係をみると、夏期はスギ・ヒノキ人工林に出現する頻度が高く、この時期にスギ(Cryptomeria japonica)やヒノキ(Chamaecyparis obtusa)に対して発生するクマハギ行動との関係性が示唆された。また、標高が高い場所の落葉広葉樹林での滞在と、大きな移動がみられた初秋期以降は、堅果類の結実状況が調査個体の行動パターンに影響を与えていることが推測された。
著者
Jyh-Cherng JONG En-Fu CHANG
出版者
Eastern Asia Society for Transportation Studies
雑誌
Journal of the Eastern Asia Society for Transportation Studies (ISSN:18811124)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.278-291, 2005 (Released:2008-03-14)
参考文献数
13
被引用文献数
21

Railway operators are heavy users of electric energy. To implement energy saving programs and to study economical operation strategies, an energy estimating model is required. In this paper, two models for estimating energy consumption of single train operation are presented. To verify the proposed models, a real railway link and an electric train from Taiwan Railway Administration (TRA) are selected for the experiment. The energy consumption estimated from the proposed model is then compared with that estimated by other commercial software. It is found that the difference is only 0.22%, demonstrating that the proposed models are accurate enough in practice for estimating energy consumption. The models can be further extended to develop models and algorithms for estimating power demand of multiple-train operation and minimizing energy consumption through different driving strategies.