著者
岩田 あきほ 川島 寛乃 大越 匡 中澤 仁
雑誌
研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:21888698)
巻号頁・発行日
vol.2020-UBI-67, no.27, pp.1-8, 2020-09-22

フィギュアスケートでは,全ての演技の採点は一つ一つの技の出来栄えの判定結果を複雑に組み合わせて行う.そのため採点に審判の主観が含まれる可能性が問題視されている.そこで本研究では,採点の適正化を支援する取り組みのはじめの段階として深層学習モデルを使って技(エレメント)の認識を行う.本論文ではフィギュアスケートの演技構成要素の一つであるステップシークエンスに着目し,動画からエレメントの判別を行うモデル SkateNet を提案する.また,独自に収集したフィギュアスケートの動画よりスケートデータセットを作成する.実験ではフレームごとにエレメントの認識を行い精度で評価する.その結果,背景などの余分な情報が含まれていると元動画からエレメントを推定し識別することは難しいことから,そのようなノイズをできるだけ除去することが重要であることがわかった.また,より詳細な下半身の関節座標の使用により精度が向上するであろうことが示された.
著者
Yuka Noda Kazuhiro Imura Hideaki Nakajima Tadashi Okoshi Jin Nakazawa
雑誌
研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:21888698)
巻号頁・発行日
vol.2020-UBI-67, no.30, pp.1-8, 2020-09-22

In recent years, there has been an increase in the number of people suffering from bone related health issues. This can be attributed to our sedentary lifestyle, which allows us to go for days without getting adequate sunlight. Exposure to sunlight, or UV radiation is often associated with negative images of skin cancer and sun buns; however, adequate UV exposure is important in creating vitamin D, which plays a key role in maintaining the levels of calcium in our bodies. While many studies point out the benefits of exposure to sunlight, existing researches dealing with behavior change tries to promote sun protection behaviors or tries to prevent people from exposing themselves to UV radiation. This poses an alternate threat of bone related health issues towards those who are not getting enough sunlight. In order to motivate people to continue to get adequate sunlight exposure, we will create an application that provides interventions geared toward one's personality, as well as using context aware notifications to allow for behavior change. This system will employ the use of the OCEAN Model to determine the personality types of the users and will attempt to persuade the user to change their behavior with UIs that are designed specifically for those personality types.
著者
佐藤 真理 / 渥美 みはる
出版者
東京女子大学論集編集委員会
雑誌
Science reports of Tokyo Woman's Christian University (ISSN:03864006)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.1961-1975, 2013-03-29

本報では物質の色を利用した化学実験について報告する.具体的なテーマは以下の通りである.
著者
岡 和人 松崎 公紀
雑誌
第57回プログラミング・シンポジウム予稿集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.9-18, 2016-01-08

「2048」のプレイヤとして,TD 学習を用いて作成した盤面評価関数を用いるプレイヤが有効であることが示されている.盤面評価関数には,盤面から特徴点の情報を抽出して部分評価値を計算する,部分評価関数の組が用いられている.これまでの研究では,盤面評価関数の性能は,数通りしか検討されていない.十分な学習が行えると仮定すれば,部分評価関数の特徴点の個数を増やし,部分評価関数の個数を増やすことで,より高性能なプレイヤを作ることが出来ると予想されるが,記憶容量をより多く消費する.また,盤面評価関数は部分評価関数の組み合わせによって得られるため,全ての盤面評価関数を調べ上げることは計算時間や記憶容量の問題から困難である.よって,記憶容量と性能とのバランスに優れる盤面評価関数を効率よく調べ,得られた盤面評価関数を用いるプレイヤがより強くなるかを調査する必要がある.本稿では,考えられる部分評価関数を列挙し,特徴点数が6 の場合で部分評価関数の性能を調査した.この結果,特徴点集合が連結成分数1 の形をとる部分評価関数の性能が高いとが見込まれることを示した.得られた高性能な部分評価関数を用いて,盤面評価関数を作成した.作成した盤面評価関数を用いたプレイヤの得点は,500 万ゲームを学習することで平均203769 点となった.また,性能の高い部分評価関数から,盤面からバランス良く特徴点を抽出するような盤面評価関数を作成した.個の盤面評価関数を用いるプレイヤの得点は,500 万ゲームを学習することで平均224562 点となり,これまで報告されているTD 学習のみを用いるプレイヤの中で最も高い得点となった.性能の高い部分評価関数を用いて,盤面からバランス良く特徴点を抽出するような盤面評価関数を用いて,GPCC(Games and Puzzles Competitions on Computers; プログラミング・シンポジウムの分科会)で提案されている「対戦型2048」で,提案する盤面評価関数をTD 学習によって作成したプレイヤが,既存のプレイヤよりも強いことを示した.
著者
味岡 徹
出版者
聖心女子大学
雑誌
聖心女子大学論叢 = SEISHIN STUDIES (ISSN:00371084)
巻号頁・発行日
no.126, pp.121-158, 2015-12-25
著者
呉屋 淳子
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.199, pp.171-211, 2015-12-25

近年,学校教育のなかで民俗芸能が積極的に行われている。学校教育で教えられている民俗芸能を見てみると,その在りようは,年々多様化している。特に,2006(平成18)年の教育基本法改訂に伴い,『新学習指導要領』のなかで「伝統の継承」に関する文言が明記され,正規の教育課程でも「伝統と文化」に関わる教科・科目の導入が顕著となってきている。本稿で取り上げる沖縄県八重山諸島石垣島に所在する3つの高等学校で導入された八重山芸能も,『高等学校学習指導要領』改訂に伴う教育課程の再編成によって実施されている。また,学校教育で民俗芸能の教育が導入される状況は,地域によってもさまざまである。たとえば,地域社会を主体として民俗芸能の継承を行うには,困難な状況となり,学校教育が民俗芸能の継承の一翼を担っている場合がある。本稿が対象とする八重山諸島は,地域社会だけでなく,八重山諸島の3つの高等学校のそれぞれの学校が主体となり,地域社会と相互に関わり合いながら民俗芸能の教育が行われている。そして,民俗芸能が地域と切り離されて教授されてきた訳ではなく,むしろ地域社会と密接な関わりを保ちながら行われていた。このようなことから,本稿では,八重山諸島の歴史的,社会的,文化的背景を踏まえて,現代八重山における八重山芸能の継承の現状と展開を,現在,3つの高等学校で行われている八重山芸能の教育の事例から明らかにする。その際,近世琉球期に八重山諸島と沖縄本島を行き来した人々がもたらした影響を通して,今日の八重山芸能がどのような人的交流を経て確立され,学校教育に取り入れられてきたのかについてみていく。具体的には,まず,廃藩置県以降,琉球王府に仕えた元役人の琉球古典芸能家が八重山諸島の人々へもたらした影響と,琉球古典芸能の八重山諸島への流入が八重山芸能の確立に与えた影響とその展開について検討する。次に,戦後の沖縄と八重山で芸能の普及に大きな役割を果たした「研究所」に着目しながら,芸能を継承する場の変化について指摘する。それらを踏まえて,現在,八重山の3高校の生徒および教員が八重山内外を移動することによって受ける沖縄本島や日本本土からの影響について検討し,八重山芸能が創造される過程について明らかにする。八重山の高等学校の事例を通して,今日の八重山芸能の継承と創造の過程について考察する。
著者
徳原 茂実
雑誌
日本語日本文学論叢 (ISSN:1881476X)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.1-14, 2017-03-10
著者
小柳津 和博
出版者
桜花学園大学
雑誌
桜花学園大学保育学部研究紀要 = BULLETIN OF SCHOOL OF EARLY CHILDFOOD EDUCATION AND CARE OHKAGAKUEN UNIVERSITY (ISSN:13483641)
巻号頁・発行日
no.22, pp.27-37, 2020-11-30

インクルーシブ保育において、重症心身障害児と障害のない周囲の子どもが関わり合い、育ち合うことの意義について検討した。重症心身障害児を含む集団において、関わり合い・育ち合う関係を継続させるには、子どもたちが互いに有益と感じる横並びの関係、仲間同士で共感できる関係、共に適応しあう関係を築くことが重要であると考えた。環境への接続が可能となるよう重症心身障害児の個の力を育てると同時に、接続できる集団を育てていく必要がある。互いに接続可能な状況を整えることによって、全ての子どもたちにとって個別最適な学びとなることが、インクルーシブ保育における関わり合いの持つ教育的価値である。
著者
鳴橋 直弘
出版者
大阪市立自然史博物館
雑誌
大阪市立自然史博物館研究報告 = Bulletin of the Osaka Museum of Natural History
巻号頁・発行日
no.74, pp.17-21, 2020-03-31

日本産のバラ科キイチゴ属,トゲナシヒメバライチゴ,チチジマイチゴ,シモキタイチゴ,及びタイワンヤブイチゴの学名についての報告である.