著者
川口 敦子
出版者
日本語学会
雑誌
國語學 (ISSN:04913337)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.1-15, 126, 2000-12-30

ヴァティカン図書館蔵写本Reg. Lat. 459.(バレト写本)ではジ=ji,ヂ=jji,ズ=zu,ヅ=zzuと表記しているが,ズヅの混乱例がジヂに比べて非常に多い。国内文献ではズヅの混乱例は極めて少ないのであって,バレト写本の表記が当時の日本語における四つがなの混乱の状態をそのまま反映しているとは言い難い。16世紀末当時のポルトガル語やスペイン語では破擦音はすでに失われており,ロドリゲスなどの文典からは,当時のヨーロッパ人にとって特にヅの発音が困難であったことがわかる。当然,聞き取りにも困難を感じたはずで,ヅをズと聞き誤ることも多かったと考えられる。外国人宣教師にとってはジヂよりもズヅの区別が難しかったのである。バレト写本におけるズヅ表記の混乱の多さは,その成立のある段階で音声を介在させていたと考えることによって説明がつく。写本のローマ字表記については,ヨーロッパ人の母語の干渉によって歪められた日本語の姿が映し出されている可能性も十分考慮に入れなければならない。
著者
松原 純一
出版者
聖徳大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:02892677)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.323-334, 1989-12-15
著者
里和 スミヱ 海老沼 春世 大城戸 ツヤ子
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要. 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.33-42, 1995-03-31

1. オリーブ油15gまたは50gを1回摂取すると,6日後TGは15gで18%,50gで9%低下。HDL-Chは50gで20%増加した。VLDLは50gで5日後20%低下した。2. オリーブ油を20g毎日摂取すると,14日後T-Chは4%低下,TGは17%低下した。HDL-Chは不変で,VLDLは33%低下した。3. 鰯100gで作ったつみれをオリーブ油15gで調理すると,2日後T-Chは10%低下,TGは8%低下,HDL-Chは15%増加し,鰯のみのときより血清脂質改善作用が増強された。4. 血清過酸化脂質の増加は5.7%と軽度であった。5. 血清脂肪酸組成はいずれもオレイン酸の増加はわずかであった。以上よりオリーブ油にTG低下作用,HDL-Ch上昇作用があることが認められた。
著者
白井 喜代子 山岡 聖典 花元 克巳 山本 尚武
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.97-102, 2004-03-01

マイナスイオンの身体への作用としては血液の酸性化を防ぎ、新陳代謝を高めることにより細胞機能の活性化、精神安定、疲労回復などが促されることが知られており、エアコンなどに組込みが行われている。これらの作用について科学的、定量的に検討された報告例がいくつかあるものの十分ではない。このため、本研究では被験者への吸入濃度を7,000個/cm^3あるいは20,000個/cm^3に調整したマイナスイオンによる自律神経系と循環器系への作用について、それぞれ皮膚電気活動と皮膚血流量を指標に測定した。その結果、皮膚血流量には有意な変化は見られなかったが、皮膚電気活動には有意な変化が認められた。これより、マイナスイオンが少なくとも自律神経系などの生理活動に作用していることが確認できた。
著者
大野 悠 須加 実 畠山 豊正
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.80, pp.1-4, 2006-05-19

ラン(Phalaenopsis)の種子からPLBを培養し,再分化にいたる過程の最適培地条件を見出した.また,プラントボックスに針電極を挿入し,-4000Vの高電圧を印加することによってマイナスイオン雰囲気を作成し,ランの育種状態とラン菌の生育に与える影響を調べた.まだ,前者では顕著な影響が見つかっていないが,後者ではコクラン由来のラン菌の増殖が明らかに観察された.さらに,培地に電極反応の伴わない電界印加法について述べる.
著者
宣 在源
出版者
筑波大学社会科学系 (経済学)
雑誌
筑波大学経済学論集 (ISSN:03858049)
巻号頁・発行日
no.52, pp.1-5, 2004-10

本書は、1930年代前半期の日本における経済統制について、最近の日本の経済史研究で取上げられることが多くなった戦時統制経済の歴史的前提としてではなく、現代日本経済におけるセイフティーネットの形成過程として分析しているものである。その場合、本書におけるセイフティーネットというのは、市場経済の失敗によって発生したリスクを社会が相互信頼にもとづいて分担する協力関係または制度を指している。 ...
著者
渡辺 達郎
出版者
解釈学会
雑誌
解釈 (ISSN:04496361)
巻号頁・発行日
vol.53, no.9, pp.18-26, 2007-09
著者
佐伯 真一
出版者
至文堂
雑誌
国語と国文学 (ISSN:03873110)
巻号頁・発行日
vol.84, no.2, pp.1-13, 2007-02