著者
LOO Tze M.
出版者
International Research Center for Japanese Studies
雑誌
Japan review : Journal of the International Research Center for Japanese Studies (ISSN:09150986)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.173-193, 2019

War and tourism exist in a complicated relationship in Okinawa. One manifestation of this is the fact that, despite their heavy presence on Okinawa’s main island, U.S. military bases and their personnel are often excluded from discussions about Okinawa’s tourism, which the prefecture has targeted as an area of major economic investment and expected growth. Yet American military personnel were some of the earliest tourists in Okinawa in the immediate postwar, consumers of a tourist landscape that the U.S. military was instrumental in producing for its personnel. In addition, tourism offers a rich window into some of the workings of the twenty-seven-year U.S. Occupation of Okinawa. This paper explores how tourism as a mode of engagement figured in both the imagining and operating of Occupation authorities’ rule of the islands, and how military personnel on the ground negotiated and understood their time there.
著者
大江 将悟 渡邉 真也 塩谷 浩之
雑誌
研究報告数理モデル化と問題解決(MPS)
巻号頁・発行日
vol.2011-MPS-85, no.14, pp.1-6, 2011-09-08

投影方向の限定されたコンピュータトモグラフィ (Computed Tomography, CT) である少数投影 CT は逆問題の 1 種であり,欠損情報を推定することにより内部画像の再構成を行う.本研究では,この問題に対して GS アルゴリズム (Gerchberg-Saxton algorithm) と進化型多目的最適化手法 (Evolutionary Multi-criterion Optimization, EMO) を組み合わせた新たな手法を提案する.これは解の一意性が保証されず,実空間・逆空間の双方の空間において拘束条件が存在する少数投影 CT に対して,多点に基づく多目的の枠組みで最適化を行う EMO が親和的に機能すると考えられるからである.本研究では,上記の提案手法を用いて性質と解像度の異なる 3 種類の画像に対して数値実験を行ない,その有効性を検証した.
著者
フロインド ヨアブ シャピリ ロバート 安倍 直樹 Yoav Freund Robert Schapire Naoki Abe
雑誌
人工知能学会誌 = Journal of Japanese Society for Artificial Intelligence (ISSN:09128085)
巻号頁・発行日
vol.14, no.5, pp.771-780, 1999-09-01

以下のような状況を考えよう. ある競馬ファンが, なるべく多くの配当を得ようと, 各馬の過去の成績やオッズ等の情報に基づいて勝ち馬を予測するプログラムを作ろうとした. このようなプログラムを作るために, 彼はまず熟練ギャンブラー(以下, エキスパート)にどのような戦略を用いているのかを説明してくれるように頼むことにした. ところが, 彼は競馬は勘であって, 説明できるような戦略などないと言う. しかし, 具体的にいくつかのレース情報のリストを与えられると, このエキスパートは「最近の勝率の最も高い馬に賭けろ」とか「オッズの最も高い馬に賭けろ」などの経験則を問題なく見つけることができたという. 確かにこのような経験則はおおざっぱであまり高い精度のルールとは言えないが, ただランダムに賭けているよりは少しはましな予測ができると思われる. また, エキスパートの意見をいくつもの異なるレース情報リストについて聞くことにより, 競馬ファンは数多くの経験則を習得できる. さて, こうして得られた経験則を上手に利用するには, 競馬ファンは以下の二つの問題を解決しなくてはならない. 一つめは, エキスパートに提示すべきレース情報リストの集合をどのように定めるかという問題であり, 二つめは獲得された数多くの経験則をどのようにまとめて一つの精度の高いルールを得るかという問題である. 「ブースティング」とは, このような設定の下, 数多くの精度の低いルールを組み合わせて非常に精度の高い予測ルールを得るための, 汎用的かつ理論的な性能保証のある方式である. この解説文では, ブースティングに関する最近の研究成果の中から, 特にこれまで多くの理論的な検証と実験的実証がなされてきた AdaBoost というアルゴリズムを取り上げる. まず3章で AdaBoost アルゴリズムを紹介し, 4~7章でブースティングの理論的な基盤について説明する. ここでは, 特にブースティングがなぜ「過学習」を避けられるかについても議論する. そして, 8章ではブースティングを用いた実験と応用について述べる.
著者
石黒 慎
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.59, no.11, pp.983-984, 2018-10-15

リアルタイム人口情報から,タクシーの移動需要を予測するシステムを開発した.提案システムでは,Stacked denoising Autoencodersを用いることで,エリアや時間帯によって相関の仕方の異なるタクシー乗車数と人口,雨量,時間情報などの関係を学習し,将来の乗車数の予測を行う.Stacked denoising Autoencoderによる予測では,特に乗車の多い時間帯・エリアにおいて,人口を用いることでタクシー乗車需要の推定精度が向上することを紹介する.
著者
井上 義隆 松村 択磨 深澤 佑介 山田 和宏
雑誌
情報処理学会論文誌コンシューマ・デバイス&システム(CDS) (ISSN:21865728)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.11-21, 2019-05-24

本研究では写真を美的評価するエンジンを深層学習で構築し,デジタルカメラ型デバイスへ実装した.デバイスでは深層学習の推論処理をリアルタイムに動作させ,撮影すべき構図を撮影者に推薦する機能を実装した.構図推薦カメラは初心者の撮影技術をサポートするだけでなく,熟練者に対してもシャッターチャンスの気づきや構図を追求する機会を与えることができる.
著者
井上 義隆 松村 択磨 深澤 佑介 山田 和宏
雑誌
研究報告コンシューマ・デバイス&システム(CDS) (ISSN:21888604)
巻号頁・発行日
vol.2018-CDS-23, no.9, pp.1-8, 2018-08-23

本研究では深層学習による美的評価エンジンの開発と構図推薦カメラの実装を行なった.美的評価エンジンは画像の 3 値分類モデルとして構築した.学習済みモデルを用いた美的評価エンジンのファインチューニングによってロバスト性を獲得し分類精度を改善した.また,深層学習の推論をリアルタイムに動作させ,撮影すべき構図を撮影者に推薦するデジタルカメラ型デバイスを実装した.構図推薦カメラは初心者の撮影技術をサポートするだけでなく,熟練者に対してもシャッターチャンスの気づきや構図を追求する機会を与えることができる.
著者
水上 直紀 鶴岡 慶雅
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.60, no.7, pp.1325-1336, 2019-07-15

自己対戦を利用することで囲碁や将棋といった完全情報ゲームにおいて人間プレイヤを超えるコンピュータプレイヤが示されている.一方で不完全情報ゲームの分野である麻雀ではこのような研究は行われていない.そこで本論文では自動対戦棋譜の教師あり学習による麻雀プログラムを構築する方法について述べる.まず,人間の牌譜から教師あり学習によりコンピュータプレイヤを構築し,このプレイヤ同士を対局させることにより牌譜を生成する.次に,この牌譜を用いて手牌から和了の翻数を予測するモデルを機械学習により構築する.最終的に,この翻数予測モデルの出力と期待最終順位を用いて点数状況を考慮する麻雀プログラムを構築した.評価実験により,得られた翻数予測モデルは4翻以上の高い翻数の成功率を約1ポイント向上させることを確認した.
著者
森口 繁一
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, 1999-03-15
著者
設楽 博己
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.3-48, 1993-02-26

民族・民俗学で複葬と呼ぶ葬法は遺体を何度も故意に取り扱うため,葬儀が複数回におよぶもので,考古学ではこれを一般的に再葬と呼んでいる。日本列島では縄文晩期終末から弥生Ⅲ期までの東日本の一部で、主に壺形土器を蔵骨器にした再葬墓が発達した。この再葬墓に特徴的なものは,一つの土坑の中に複数の土器を納めた複棺再葬墓であるが,複数の土器棺に納めた人骨が複数体の場合は,一括埋納の契機や合葬された人々の社会的関係が問題になってくる。複棺再葬墓の土器には摩滅状態の著しいものや補修痕のあるものが日常集落以上に含まれる。また,一土坑の複数の土器には型式差のあるものが共存し,埋納までに要した長い集積の期間を推測させるものもあるが,それはまれである。一土坑の遺体数は2~4体で7体という例もみられる。これら合葬人骨は男女ともにあり,また成人と小児など世代を超えたものが組み合わさる場合もある。したがって一土坑における複数の納骨土器は,ある期間の集積を経て一括埋納されたものであり,集積の期間はまれに長期にわたる場合もあるが,多くは土器型式の存続期間を超えるほど長くなかったとみられる。ならば,この一土坑に合葬された者の紐帯は累世的なものは考えにくく,血縁的紐帯か世帯のまとまりか世代によるまとまりかということになる。出土人骨におもきを置けば年齢階梯的つながりは想定しがたく,血縁か世帯であろうが,これを解くてがかりは墓域の構成にある。初期の再葬墓群は弧状を呈するものがある。福島県根古屋遺跡の分析からすると,弧状の墓域がいくつかの群に分かれており,各群に新古の墓坑がみられる。これはあらかじめ墓域を区画して埋葬していったものであり,これら各群は縄文時代の埋葬小群と同様なものだといえる。縄文時代の埋葬小群は血縁のつながりがある身内のグループと,非血縁の婚入者のグループからなる一つの世帯の累積的墓群とされる。縄文時代後・晩期には夫婦など血縁関係にないものどうしの合葬はおこなわなかったとされる。複棺再葬を合葬の一形態とみなし,そこに縄文時代の合葬原理が生きているとすれば,こうした縄文時代の墓域構成を踏襲した初期の複棺再葬墓は,なんらかの血縁的な関係にある者どうしを合葬した土坑と考えるのが妥当だろう。そしてそれらが集合した埋葬小群が,一つの世帯の歴史的な墓群であり,墓域全体が一つの集落の墓地だと考える。
著者
李 清宰 河原 達也 Rudnicky Alexander
雑誌
研究報告音声言語情報処理(SLP)
巻号頁・発行日
vol.2011-SLP-87, no.9, pp.1-6, 2011-07-14

Amazon Mechanical Turk (MTurk) を用いて効率的に音声データを収集する方法について述べる。音声検索の評価用セットのための音声データを収集するタスク (HIT)、及び収集されたデータの品質を検証するタスクを設計した。1000 以上の発話をきわめて効率的に収集することができた。そのうち 90% 以上は正しい書き起こしがある有用なデータであり、妥当な音声認識精度が得られた。このデータを用いて、音声により書籍を検索するシステムの評価を行った。その結果、意味スロット毎に用意したベクトル空間モデルを組み合わせる提案手法が、従来の単純なベクトル空間モデルに比べて、高い検索性能を実現することを確認した。
著者
野呂 浩 Hiroshi NORO 東京工芸大学工学部基礎教育研究センター
雑誌
東京工芸大学工学部紀要. 人文・社会編 = The Academic Reports, the Faculty of Engineering, Tokyo Polytechnic University (ISSN:03876055)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.30-38, 2001

Scholars of American literature have produced innumerable interpretations on Nathaniel Hawthorne's masterpiece The Scarlet Letter. Notably, each different approach to the work has revealed a different viewpoint hidden within the story. Here, the story is to be analyzed in relation to the lifelong inner angst of author Nathaniel Hawthorne. This new approach shows the main characters to be individuals into whom the depth of Nathaniel Hawthorne's psychological mindset has been projected. Arthur Dimmesdale, a young minister, reflects the author's internal struggle over his ancestor's past involvement in the judgement of witches, including at the Salem witch trial in 1692. Chillingworth, a diabolical man, represents Nathaniel Hawthorne's sense of guilt, and shows his commitment as an artist to observing people's inner souls. Hester's freethinking manner and way of life can be seen as Nathaniel Hawthorne's strong determination to become an independent artist, and one who is never to fall victim to the stains of the past and society. Nathaniel Hawthorne's longing for British culture is reflected in Pearl. The particular end that each character meets can also be interpreted as carrying its own unique message. Nathaniel Hawthorne is very negative about Chillingworth; the author shows no sympathy for his own inevitably sinful fate of peeping into people's inner souls. The implications of Dimmesdale's death after his final confession on the scaffold are somewhat ambiguous. It is uncertain whether he was saved or severely judged. More likely, there is a mixture of both elements, and his death clearly shows us that the sinful lifestyle of Nathaniel Hawthorne's ancestors must end. Hester ultimately returns of her own free will to the puritan society of Boston, after having lived for a while in the Old World with her daughter Pearl. Hester's return tells us that Nathaniel Hawthorne's desire for freedom includes the possibility of serving the puritan society. Pearl is the only character alive at the end of the novel, happily married, and possibly in England. Nathaniel Hawthorne's decision to live as an artist includes aspirations of British heritage. Dimmesdale's inherited strong animal nature is the root of the persecuting spirit in the history of the author's' ancestors. Therefore, the scarlet letter A in the story can be interpreted as the initial letter of the word 'animal.'