著者
奥山 拓哉 吉村 地尋 林 真人 田中 咲 山岡 雅直
雑誌
研究報告アルゴリズム(AL) (ISSN:21888566)
巻号頁・発行日
vol.2016-AL-158, no.14, pp.1-7, 2016-06-17

組合せ最適化問題を省電力かつ高速に解くため,イジングモデルの基底状態探索問題に変換して回路動作で解探索するイジング計算機が提案されている.半導体回路で空間的に効率良く表現可能なイジングモデルは規則的な構造であり,任意の最適化問題を解くためには基底状態を保持しつつモデルを変換する必要がある.本報告では Contractive graph minor-embedding を提案する.提案手法により対角線付き格子グラフに対してスピン数 100 のイジングモデルを 1 秒以内に変換する見込みを得た.
著者
新保 淳 加藤 岳久 才所 敏明
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.41, no.8, pp.2170-2178, 2000-08-15

官公庁に対する各種申請文書において手数料が必要なものがあり,主に印紙が利用されている.近年,申請の電子化が検討されているが,印紙に代わる申請手数料の電子化手段が必要となっている.今回,プリペイド型バリューを充填したICカードを利用して申請手数料の支払い事実を証明することをベースとするスキームを考案し,システムを試作した.この方式は電子マネーの一変形であるが,現在の印紙で実現されている手数料納付の仕組みにより近く,受付側での支払確認処理がより少ない利点がある.特に,支払証明書の作成は申請側のローカル環境で完了するため,申請文書とともに支払証明書を添付して送ることができる.このように,手数料納付にかかわるプロトコルの簡便性に特徴がある.
著者
加藤 岳久 新保 淳 才所 敏明
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第58回, no.ソフトウェア科学・工学, pp.331-332, 1999-03-09
著者
西田 直樹
出版者
作新学院大学 作新学院大学女子短期大学部
雑誌
作大論集 = Sakushin Gakuin University Bulletin (ISSN:21857415)
巻号頁・発行日
no.6, pp.81-93, 2016-03-15

2015年10月、作新学院大学において実施している「とちぎ学」の授業において、現宇都宮市(旧芳賀郡清原村)出身で太平洋戦争時に沖縄県警察部長を務め、沖縄県民の避難・保護に尽力した荒井退造(1900~1945)を「特別授業」の形で取り上げた。作新学院大学(高等教育機関)において行っている「とちぎ学」の取り組みと荒井退造についての人物学習及びその位置づけについて論じた。
著者
今出 広明 平本 新哉 三浦 健一 住元 真司 黒川 原佳 横川 三津夫 渡邊 貞
雑誌
ハイパフォーマンスコンピューティングと計算科学シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.93-100, 2012-01-17

本論文では,RMATT(Rank Map Automatic Tuning Tool) における実行時間の高速化について述べる.RMATT は MPI アプリケーションにおけるランク配置を最適化することで通信処理時間を短縮することができるが,実行に長時間を要することが問題であった.この問題を解決するため,変更されたランクの通信処理のみを再計算する他,通信しないランク間のテーブル作成を省くことで計算量を大幅に削減する方法を開発した.評価の結果,4,096 ランクの Allgather bruck アルゴリズムの最適化に従来 16 時間かかっていた実行時間を 7.4 分に短縮できることを確認した.また,NAS Parallel Benchmark におけるクラス B,プロセス数 1,024 の CG に本 RMATT を適用し,京コンピュータ上において CG の実行時間を 7% 削減することを確認した.

1 0 0 0 Othello Font

著者
Amanj Khorramian Tomoko Taniguchi Takeaki Uno Ryuhei Uehara
雑誌
研究報告アルゴリズム(AL) (ISSN:21888566)
巻号頁・発行日
vol.2018-AL-168, no.2, pp.1-8, 2018-05-18

Othello, also known as Reversi, is a quite well known strategy board game for two players on a board of size 8 ×8. The set of all reachable patterns is not yet known for this game. In this paper, we finally obtain all reachable patterns on 5 × 6 board by developing nontrivial algorithm on a supercomputer. We observe the scale of complete search-tree is big even for a board of size 5 × 6 and parallelize a distributed frontier search using shared memory to reach the final depth of the tree. To reduce the memory requirement, the tree is horizontally compressed using a novel method, and the frontiers are maintained in a novel data-structure. Moreover, an efficient number system is proposed and utilized for representing the states of the game, and a symmetry of the states is applied during the search. We assume that the board and pattern are rotation symmetry, but we assume that the mirror symmetry gives the different pattern. Eventually, the whole tree is traversed in 2 hours by visiting 257,387,474,170 different states using random access memory shared among 576 processing cores. We aim to find specific font patterns among the states of the final depth. However, 83,175,694 of the states are located at the final depth, at which we start looking for font patterns. Before that, a set of 96 characters of size 6 × 6 is binarized, and their (5 × 6)-compatible patterns are taken for lookup by considering all possible symmetries. In this way, a font of 96 characters is designed.
著者
川口 耕介
雑誌
第47回プログラミング・シンポジウム予稿集
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.91-100, 2006-01-10

「継続」は、関数型言語で良く見られる一風変わった言語機能である。継続には色々と面白い用途があるが、残念なことにJavaなどの手続き型汎用言語では使うことができなかった。本稿では、まず、Java言語上のライブラリとして継続をエミュレートし、アプリケーションから利用できるようにするjavaflowプロジェクトを紹介する。次に、このライブラリのテストベッドとして開発しているdalmaプロジェクトを紹介する。
著者
中鉢 直宏
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.551-551, 2018-05-15

Research(機関調査)の略称で,大学などの教育機関を調査・分析することである.IR業務では,大学にあるさまざまなデータを扱うことになる.しかし,それらのデータを分析する際にデータに潜む大学ならではの諸問題が存在している.本文では,この問題を断層と亀裂と呼んで紹介する.断層とは,カリキュラム改変や学部の統廃合などで,大学データの連続性が途切れてしまうことを意味し,亀裂とは,学部学科などの組織の縦割りによるデータの分断のことを意味する.ここでは,IR業務の際に起こる大学のデータの問題について例を挙げて紹介する.
著者
宮畑 一範
出版者
愛知大学現代中国学会
雑誌
中国21 = China 21 (ISSN:13428241)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.143-156, 2009-12-30