著者
稲見 昌彦
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.59, no.5, pp.480-481, 2018-04-15
著者
小山 謙二 河野 泰人
雑誌
情報処理学会研究報告知能と複雑系(ICS)
巻号頁・発行日
vol.1993, no.54(1993-ICS-088), pp.29-42, 1993-06-23

詰将棋は思考パズルとしての精巧な論理性と音楽、美術のような感動を与える芸術性を持つ。我々は、詰将棋の傑作とは何かについて解明するために、単なる定性的な評価だけでなく、詰将棋のデータベース (約12000問題) を構築し、従来の作品に関する客観的データの収集、分析、考察を行なってきた。今回、主観と客観を結びつける実験として「将棋世界」誌で行なわれた7手詰・5手詰コンテストを研究題材として選んだ。まず、このコンテストの評価に影響を与えたと思われる項目について定量的に計測し、得点 (感性の総合評価) との相関係数や従来作品との差を分析した。たとえば詰め上がり図の閉塞度の小さな問題が高得点に最も貢献していることが明らかになった。さらに詰将棋のルールと感性についても定量的に考察した。
著者
Kuo Chun-Hung 宮本 弘暁
雑誌
Economics & Management Series
巻号頁・発行日
2016-02-01

This paper studies the effectiveness of unconventional monetary policy on the labor market. By using the Japan's data, we estimate structural vector autoregressive models. Our empirical analysis demonstrates that while unconventional monetary policy boosts output and employment significantly, its effects on inflation and nominal wages are limited.
著者
好田 由佳 香山 喜彦
出版者
梅花女子大学文化表現学部
雑誌
梅花女子大学文化表現学部紀要 = Baika Women's University Faculty of Cultural and Expression Studies Bulletin (ISSN:24320420)
巻号頁・発行日
no.14, pp.34-41, 2018-03-22

本研究は,文化財デジタルアーカイブの現状を調査し,研究用データベースとしての有益性を検証する.特に日本の文化財データベースのなかの服飾資料に注目し,研究資料としてどのような活用方法があるのかの実践を試みる.その上で,Microsoft 社のKinect センサーを活用した服飾資料の3D デジタル化の方法を提案する.Google Arts & Culture の“We wear culture”は,有数の博物館・美術館が協力した世界規模の文化財デジタルアーカイブであり,研究用データベースとしての活用を目的とした今後の展開が期待される.一方で,資金をもたない大学機関の貴重服飾資料が消失されないように,早急なデジタルアーカイブシステムの構築が望まれている.本研究では,立体的な形状の資料をデジタル化するために,コスト面・技術面の負担を抑えた新手法として,Kinect を活用した3D モデルの合成を試みた.撮影方法に検討が必要ではあるが,新しいデジタルアーカイブを構築する可能性を提示できた.
著者
渋谷 晃太郎 小野寺 智也
出版者
岩手県立大学総合政策学会
雑誌
総合政策 = Journal of policy studies (ISSN:13446347)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.29-38, 2016-11

岩手県内の市町村環境担当部局にアンケート調査を実施し、県内に侵入した特定外来生物の分布状況、駆除及び広報の実施状況を把握した。ウシガエル、オオクチバス、ブルーギル、アレチウリ、オオキンケイギク、オオハンゴンソウの6種について分布を確認した。また7種については駆除の実績があり、6種について市民への広報が行われていたことが明らかとなった。
著者
岩田 栄彦
出版者
山形大学大学院教育実践研究科
雑誌
山形大学大学院教育実践研究科年報 = Bulletin of graduate school of teacher training Yamagata University
巻号頁・発行日
no.4, pp.220-223, 2013-02-16

本研究は,中学校数学の授業で現実的な問題を通して数学の有用性を効果的に実感させていく方法を明らかにするものである。具体的な方法として,現実的な問題を取り入れる際の問題点を解消するため,PowerPoint等を活用する。特に,アニメーション機能を効果的に取り入れる。その結果,現実的な問題を取り入れることで生徒の有用感を高められることがわかった。また,PowerPoint等の活用により生徒の思考に沿った提示ができ課題提示や課題解決の支援となることが明らかになった。 [キーワード] 現実的な問題,数学的モデリング,ICT活用,PowerPoint
著者
坂村 美奈 米澤 拓郎 伊藤 友隆 金子 義之 中澤 仁
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.550-572, 2018-04-15

地方自治体には,多種多様化する住民の要望に対して,迅速な把握・対応をする効率的なまちづくりの実現が期待される.しかし,現状の地方自治体の日常的な行政業務では,情報がデータ化・共有できておらず時間的・人的コストが高い部分が存在する.本研究では,地方自治体の日常的な行政業務において,職員の持つ携帯端末を通してリアルタイムな情報を取得可能とする参加型センシングを適用し,効率的な情報収集・共有を可能とすることを目的とする.本研究で開発した情報収集・共有システム,みなレポにより,地方自治体の日常的な行政業務の効率化だけでなく,地方自治体の職員による専門的知識に基づいた情報収集が実現される.みなレポは2016年10月から藤沢市において実運用されており,道路・ゴミの集積所の管理や,動物の死骸・落書き・不法投棄の発見に関するレポートがこれまで計1,740件以上収集された.本稿では,実運用により得られた知見および課題について報告する.
著者
斎藤 彰宏 南 聖二 岡野 一恵 倉前 裕成
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.573-591, 2018-04-15

Software Defined Storage(SDS)は,コモディティサーバを利活用することで,ストレージ機能を実現する新しい技術分野である.市場からの注目度が高く,著しい速度での技術革新が進んでいる.一方で従来のストレージ専用機器と比較してデータ可用性/保護について不十分な点があり,高信頼性が求められる企業の基幹システムへの導入には障壁がある.筆者らはこれまで実業務で多くの試行錯誤を繰り返しており,その中で蓄積された実績と経験を踏まえ,データ複製技術等の適切な活用で不足は補えることを,障害分析(CFIA)と実機での概念実証により確認した.読者の皆様が本稿をSDS導入設計の検討の手引書として利用いただくことにより,SDSの導入を円滑かつ適正に実施いただくための手助けになることを企図している.
著者
鳩野 逸生
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.504-526, 2018-04-15

神戸大学では,2009年10月のネットワーク更新(KHAN2009)において全学無線LANシステムを導入した.本稿では,神戸大学全学無線LANシステムの構成を述べるとともに,次期のネットワーク更新に向けて,導入から2016年度までの利用状況を解析した結果を報告する.さらに,アクセスポイントの設置位置,接続時刻,および認証情報を組み合わせて,LC(Learning Commons)の利用状況を調査した事例についても述べる.