著者
水本智也 松本裕治
雑誌
研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.2014-NL-216, no.4, pp.1-5, 2014-05-15

第 2 言語を学習する人が増え,コンピュータによる第 2 言語学習支援に関する研究が盛んに行なわれている.その中でも特に英語の文法誤り訂正の研究が行なわれており,文法誤り訂正の性能を競う世界規模の Shared Task が 4 年連続で開催される.学習者の犯す誤りは様々なタイプがあり,全ての誤りタイプを訂正するために,統計的機械翻訳を用いた誤り訂正が提案されている.本稿では,統計的機械翻訳による誤り訂正結果の n-best の中に,1-best の場合よりもよい訂正が含まれていることに注目する.実際の出力結果を分析することで,リランキングによる性能向上が可能であるかを議論する.
著者
吉開 範章 栗野 俊一 飯塚 信夫 神田 大彰 高橋 俊雄
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)
巻号頁・発行日
vol.2011-GN-79, no.7, pp.1-6, 2011-03-10

ウイルスに感染した状況は、緊急 (パニック) 状態の一種と考えられ、心理学の対象となる領域であるが、これまでに報告された例はない。また、情報セキュリティ分野において、個人が対策する意思があっても、対策行動はとらない等の現象が知られており、個人の振る舞いや意思決定などに関する研究が始まっている。今回、感染 PC を有するユーザーの情報セキュリティに関する意識を、集合知をベースとする集団仮想ゲームを使って実験的に調査し、ウイルス対策への協調行動を誘発させる方策についてにアンケート結果も交えて検討したので、報告する。
著者
久保 友香 朏島 一樹 山崎 俊彦 相澤 清晴
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2013論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.128-131, 2013-09-27

近年,カメラ撮影によって日々の衣服を記録することがさかんである.多くの人は「衣服ログ」をスマートフォンのディスプレイで閲覧しているが,姿見サイズの大型ディスプレイに等身大で表示すれば,より臨場感ある閲覧ができるはずである.本研究では,過去の「衣服ログ」を等身大で表示し,現在のユーザの顔を撮影してリアルタイムで合成することによって,衣服の着用を追体験できるシステムの構築を行った.
著者
筒見 拓也 野々垣 嘉晃 田辺 瑠偉 牧田 大佑 吉岡 克成 松本 勉
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC)
巻号頁・発行日
vol.2014-CSEC-65, no.16, pp.1-6, 2014-05-15

近年,DNS リフレクション攻撃に代表される分散型サービス不能攻撃,通称 DRDoS 攻撃 (Distributed Reflection Denial-of-Service attack) が脅威となっている.DRDoS 攻撃は,インターネット上における様々な種類のサービスを悪用するため,攻撃の傾向を分析するためには単一のサービスでなく,複数のサービスを用いて攻撃を観測することが重要である.本稿では,DRDoS 攻撃に悪用される恐れのある複数種類のネットワークサービスを模擬するハニーポットを用意し,DRDoS 攻撃を観測する手法を提案する.
著者
高野 辰之 宮川 治 小濱 隆司
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.52, no.11, pp.3065-3078, 2011-11-15

プログラミングにおけるインデントとプログラミング能力の関係が従来から研究されてきた.従来研究では,インデントの効果がプログラミング能力の読解において確認されている.また,インデントとプログラミング能力である実装能力の関係について議論されている.そこで,本研究ではプログラミング入門教育科目の定期試験の解答からインデントと実装能力の関係を分析した.その結果,いくつかの項目で低い相関がみられたことから,インデントを正しく行える能力とプログラムを正しく書ける能力には何らかの関係があるのではないか,と考えられる.
著者
大坪 雄平 三村 守 田中 英彦
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.55, no.5, pp.1530-1540, 2014-05-15

今日,標的型攻撃は増加傾向にあり,多くの組織にとって真の脅威となってきている.標的型攻撃には様々な手法があるが,受信者の興味を引くメールにマルウェアを添付する方式が最も一般的である.攻撃を秘匿するため,実行ファイルが文書ファイルに埋め込まれた場合,一般に,受信者には通常の文書ファイルと区別する手段がない.我々が実行ファイルが埋め込まれた悪性MS文書ファイル(Rich TextまたはCompound File Binary)を分析したところ,多くの悪性MS文書ファイルで通常のMS文書ファイルとファイル構造に違いがあることが分かった.本論文では,悪性MS文書ファイルの検知手法として,幾種かのファイル構造検査をすることを提案する.提案手法の有効性を検証する実験を行った結果,98.5%の悪性MS文書ファイルを検知することができた.ファイル構造は攻撃者の意志で変更させることが困難であることから,提案するRich TextおよびCFB形式の悪性文書ファイルの検知手法は長期にわたり有効である.
著者
須川 賢洋
雑誌
研究報告電子化知的財産・社会基盤(EIP)
巻号頁・発行日
vol.2014-EIP-63, no.5, pp.1-5, 2014-02-14

今後急速に普及することが見込まれる 3D プリンタにおいては、様々な問題が発生することが考えられる。例えば、銃火器のような危険物の製造、硬貨の偽造、知的財産の侵害、肖像権、その他の問題である。しかしながら、産業構造だけでなく日常生活をも劇的に変えうるこの技術の普及の影響に関してはほとんど考察されていない。そこで本稿では、それらに伴う法律問題にどのようなものがあるかをまず列挙し、いずれ本格的に施策を講じなければならい時のための予備的考察をし、対応策の提言として、印刷原料の規制を提言する。
出版者
弘文社
巻号頁・発行日
1886-11
著者
前野 誉 金田 茂 鎌倉 昭浩 高井 峰生
雑誌
マルチメディア通信と分散処理ワークショップ2011論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.111-112, 2011-09-28

システム性能をユーザレベルのサービス品質として評価するためには,ユーザの効用を定量化することが重要である.また,ユーザの通信行動や移動,心理といったユーザの行動自体を適切にモデル化することが求められる.本稿では,統合シミュレーションフレームワーク Scenargie 上に新規開発したユーザ行動モデルについて述べる.開発したモデルは,Scenargie のマルチエージェントシミュレーション機能を用いて実現した.本デモンストレーションでは,周囲のユーザの密度など周辺環境に応じてユーザの行動が変化する様子をシミュレーションする.
著者
井上 翔太 櫨山 淳雄
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.2014-HCI-157, no.56, pp.1-6, 2014-03-06

本論文では Twitter 上でのつながり構築支援を目的とし,その構築支援手法の提案とシステム構築を行った.Twitter 上でのつながり構築は主に人間関係や趣味などのつながりから推薦されてきたが,人間関係や趣味でつながりが強い相手であっても,Twitter の利用頻度や投稿量が違いすぎるとコミュニケーションがうまく行えない場合がある.そこで本研究では,活動時間帯,活動量を用いたつながり構築を行えば,よりコミュニケーションをとりやすくなると考え,活動時間帯,活動量からつながり構築支援手法を提案し,システム構築,実験を行った.被験者にアンケートを行い,活動時間帯,活動量を用いた推薦は,活動時間帯,活動量を用いない推薦より,ユーザーのツイートを被験者が目にしやすいという結果が得られた.また,ツイートの中で,テレビ番組の話題など,リアルタイム性の高い話題に興味を持ったと言う回答も得られた.結論として,Twitter というリアルタイム性の高いマイクロブログにおいて,趣味や興味を取り入れず,ユーザーの活動形態を利用したユーザー推薦を行った結果,ユーザーの趣味や興味以外の日常的なツイートにおいても興味関心を抱くことがあることがわかった.またそれらは多くの人が共通して話題にするもので,特にリアルタイム性の高いものであるため,活動時間帯が同じことが重要であるという結論が得られた.
著者
永田 英治
雑誌
宮城教育大学紀要 = Bulletin of Miyagi University of Education (ISSN:13461621)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.113-123, 2014-01-27

The X club in the historical studies of scienceA sketch of the meetings of the X clubT. H. Huxley’s relationship with the members of the X clubJ. Tyndall’s relationship with the members of the X clubThe X club, the members of the council of the BA, and lectures delivered to the Operative Classes in the meetings of the BAThe two committees on science education and on national provision for the rosecution of physical research