- 著者
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井上 翔太
櫨山 淳雄
- 雑誌
- 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
- 巻号頁・発行日
- vol.2014-HCI-157, no.56, pp.1-6, 2014-03-06
本論文では Twitter 上でのつながり構築支援を目的とし,その構築支援手法の提案とシステム構築を行った.Twitter 上でのつながり構築は主に人間関係や趣味などのつながりから推薦されてきたが,人間関係や趣味でつながりが強い相手であっても,Twitter の利用頻度や投稿量が違いすぎるとコミュニケーションがうまく行えない場合がある.そこで本研究では,活動時間帯,活動量を用いたつながり構築を行えば,よりコミュニケーションをとりやすくなると考え,活動時間帯,活動量からつながり構築支援手法を提案し,システム構築,実験を行った.被験者にアンケートを行い,活動時間帯,活動量を用いた推薦は,活動時間帯,活動量を用いない推薦より,ユーザーのツイートを被験者が目にしやすいという結果が得られた.また,ツイートの中で,テレビ番組の話題など,リアルタイム性の高い話題に興味を持ったと言う回答も得られた.結論として,Twitter というリアルタイム性の高いマイクロブログにおいて,趣味や興味を取り入れず,ユーザーの活動形態を利用したユーザー推薦を行った結果,ユーザーの趣味や興味以外の日常的なツイートにおいても興味関心を抱くことがあることがわかった.またそれらは多くの人が共通して話題にするもので,特にリアルタイム性の高いものであるため,活動時間帯が同じことが重要であるという結論が得られた.