著者
内井惣七著
出版者
ミネルヴァ書房
巻号頁・発行日
1988
著者
田屋 裕之
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.38, no.11, pp.986-995, 1996-02-01 (Released:2008-05-30)

情報処理振興事業協会では,21世紀の高度情報社会において,地球上に広く分散して個々に収集·蓄積されている知的資源を,ネットワークを通じて空間的·時間的制約を越えてアクセス可能とする実験的な情報基盤として,パイロット電子図書館システムプロジェクトを実施している。本プロジェクトは,2つのサブプロジェクトで構成される。一つは総合目録プロジェクト,もう一つは電子図書館実証実験プロジェクトである。実証実験プロジェクトでは,国立国会図書館の協力も得て,大量の電子化データを作成するとともに,さまざまな検索手法でアクセス可能な電子図書館のプロトタイプシステムを構築した。今後,将来の電子図書館を想定して実証実験を行う。
著者
DIMMELER S.
雑誌
J Clin Inves
巻号頁・発行日
vol.115, no.3, pp.572-583, 2005
被引用文献数
4 503
著者
佐々木 逸士 佐々木 健
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2015年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.973-974, 2015-03-01 (Released:2015-09-01)

非音声の環境音の認識はセキュリティや製品検査のみならず,近年では画像情報を補完する有力な情報源として有望視されている.非音声は母音ベースの音声と異なるので既存の音声認識技術をそのまま適応できない.本報告では人間の身の回りの環境音の中で,定常的な音として聞こえる音,例えば水流音,のスペクトルの揺らぎに着目して認識する手法について述べる.
著者
小峯 和明
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.18-28, 1998

模倣の意義について、中世の文芸や絵画を中心に、文字テキストにおける写すこと(現前化)と移すこと(自己化)の対応、定家様に代表される様式化への展開、権威の名を騙り仮構することで想像力を発揮する擬作や擬書の意義、似せ絵と偽せものの相関、絵巻や絵本における模写や模本の復権、語りをよそおう聞書きの口頭言語と文字言語の相剋、まねることを疑似化しつつ反転させる芸能のもどきやパロディ等々、多面的に論じた。

1 0 0 0 IR 浮遊する島

著者
河本 英夫
出版者
東洋大学文学部哲学研究室
雑誌
白山哲学 (ISSN:03851087)
巻号頁・発行日
no.53, pp.27-46, 2019-03
著者
宿野 浩司 荒井 章司
出版者
一般社団法人 日本鉱物科学会
雑誌
岩鉱 (ISSN:09149783)
巻号頁・発行日
vol.94, no.4, pp.120-140, 1999 (Released:2006-08-07)
参考文献数
39
被引用文献数
8 8

西南日本,中国地方には,新生代玄武岩類が多数存在しており,それらは火山群を形成している。これらの玄武岩中のかんらん石斑晶とそれらに包有されたクロムスピネルの化学組成から,マントルレスタイトを推定した。推定されたマントルレスタイトは,各々の玄武岩火山群において特徴的な性質を示すことがわかった。すなわち,津山,吉備,世羅ではレールゾライト; 黒岩高原,横田,比婆ではレールゾライトからハルツバーガイト; 松江ではレールゾライト(11 Ma)とハルツバーガイト(1 Ma),倉吉ではハルツバーガイト; 隠岐島後ではレールゾライトである。この結果は,従来の溶融実験から求められた融け残り岩と,ほぼ一致している。また,中国地方の玄武岩中のクロムスピネルの Cr# は,時間とともに高くなる傾向がある。これらは,西南日本において度重なる玄武岩活動によって,もたらされたものであると考えられる。
著者
成田 敦史 植村 和彦 松本 みどり 矢部 淳
出版者
日本古生物学会
雑誌
化石 (ISSN:00229202)
巻号頁・発行日
vol.92, pp.5-18, 2012-09-28 (Released:2017-10-03)
参考文献数
44

A late Middle Miocene megafossil flora (Konan Flora) is preserved in lacustrine deposits in the Konan Tuffaceous Sandstone and Mudstone Member of the Bifuka Formation in Shibetsu City, Hokkaido, the northernmost island in Japan. The Konan Flora is composed of 38 taxa in 17 families and 24 genera and includes 4 evergreen conifers, 1 monocotyledonous perennial herb, 33 deciduous dicots, and 2 seeds of unknown affinity. The most dominant species in the flora is Fagus palaeojaponica, followed by Acer subcarpinifolium, A. protojaponicum, Picea sp., Salix sp., Cercidiphyllum crenatum, Betula protoglobispica, and Cladrastis chaneyi. The vegetation inferred from the Konan Flora is broad-leaved deciduous or mixed northern hardwood forest which is typical in northern Japan at the Middle Miocene. The composition and components of the Konan flora are similar to those of the Late Miocene Mitoku-type floras in Hokkaido. The leaf physiognomy and quantitative climate analysis based on the CLAMP (Climate Leaf Analysis Multivariate Program) revealed that the prevailing climate was a wet cool temperate climate similar to modern Hokkaido or northern Honshu. Compared with Sakipenpetsu flora (early Middle Miocene), Shanabuchi flora (Late Miocene) and Rubeshibe flora (Early Pliocene), there were no great differences between the Konan flora and those three floras in terms of climatic conditions.
著者
福永 隼也 西川 仁 徳永 健伸 横野 光 高橋 哲朗
雑誌
研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:21888779)
巻号頁・発行日
vol.2018-NL-236, no.12, pp.1-9, 2018-07-02

本論文は,データベース検索を行うタスク指向型対話を対象として,ユーザ発話中で明示的に述べられていないユーザ要求の解釈をおこなう手法を提案する.ユーザ発話において,検索条件としてデータベースフィールドとその値が明示的に指定されない場合,その発話を直接データベースへのクエリに変換することはできない.しかし,そのような発話中にも明示的に述べられないユーザ要求が含まれる場合があり,それを解釈することは,対話システムがより自然で効率的なデータベース検索対話をおこなうために重要である.本論文ではこのように明示的に述べられないユーザ要求を非明示的条件と呼ぶ.また,非明示的条件の解釈を,ユーザ発話を関連するデータベースフィールドに紐づけ,また同時にその根拠となるユーザ発話中の文字列を抽出する課題として定式化する.このような新しい課題を提案するとともに,課題に対する 2 つの手法として,サポートベクターマシンに基づく手法と,分類と根拠となる部分文字列の抽出を同時に行うニューラルネットワークによる手法を実装した.不動産に関する対話のコーパスを利用した評価実験の結果,サポートベクターマシンに基づく手法がより良好な結果を示すことがわかった.
著者
中村 裕子
出版者
札幌学院大学総合研究所 = Research Institute of Sapporo Gakuin University
雑誌
札幌学院大学人文学会紀要 = Journal of the Society of Humanities
巻号頁・発行日
no.105, pp.73-83, 2019-02-25

本稿はバルネラビリティの概念についてレビューし,ソーシャルワークに必要な視座について示唆を得ようとするものである。 福祉ニーズの多様化・複雑化,高齢化による人口減少が顕在化している近年の日本では,契約モデルによるケアの限界が指摘されている。それに代わるものとして,バルネラブル・モデルによるケアが必要であるとされている。バルネラビリティは身体的にも精神的にもすべての人にある性質であり,それを補うために社会が形成される。しかし,人が作る社会は不完全なものであるため,バルネラブルな立場に置かれる人が,必然的に存在してしまう。それ故に,バルネラブルな立場に置かれる人のケアは社会の責任であると言える。ソーシャルワーカーはこの視座に立つことが必要であり,そのような実践が人々のつながりを育むと思われる。論文Article
著者
赤堀 正成
出版者
社会政策学会
雑誌
社会政策 (ISSN:18831850)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.95-107, 2018

<p> フランスでは1968年5月のいわゆる「五月革命」を経て,ようやく企業内における労働組合活動が法認された。とくにフランス労働総同盟(以下,CGT)は第二次世界大戦後間もなくから企業内における労働組合活動の自由を強く要求してきた経緯があり,企業別・事業所組織を単位組合(サンディカ:syndicat)として位置付け,サンディカの主体性のために「分権化」を基調としている。 このような点に注目すれば,CGTの組織は,企業別労働組合を基本単位とする日本の労働組合組織とよく似ているように見えるが,その行動様式や在り様はかなり異なり,CGTは職場と地域において戦闘的な運動を展開することでよく知られている。本稿では企業別労働組合を基本単位としながらも日仏に見られるような対照的な労働組合運動が現れる理由をCGTの組合費の分配を含む組織構造の面から考える。</p>