著者
依田学海 著
出版者
鳳文館
巻号頁・発行日
vol.上巻, 1887
著者
川崎 寿彦
出版者
一般財団法人 日本英文学会
雑誌
英文学研究 (ISSN:00393649)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.57-71, 1966

17世紀の形而上詩の本質を把握するためには、いわゆるBen's TribeとDonne's Schoolとの区別がたてられねばならず、そのためにはBen JonsonとJohn Donneの対照が明確でなければならない。本稿は詩的比喩に対する両者の態度を考察するが、とくに当時(16世紀末から17世紀初頭)の英国で、やや時期はずれの復活を見せていた錬金術というものに対して、二人が対照的な態度をとったという事実を足がかりにして、問題の核心に迫ろうとこころみるものである。
著者
大塚 公彦 工藤 照三 滝口 俊男 大熊 浩
出版者
Japanese Society for Mastication Science and Health Promotion
雑誌
日本咀嚼学会雑誌 (ISSN:09178090)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.11-16, 1997 (Released:2010-07-21)
被引用文献数
5

本研究はガム咀嚼のリラックス効果の研究の一環として, その効果が予想される成分と香料を含んだガム (特性リラックスガムII) を試作し, そのガムの有効性をみるため市販されているガム (リラックスガムI: 商品名リラックス,(株) ロッテ製) を対照として実験調査を行い評価したものである.実験の内容についてはリラックス状態を2つの方法により捉えた.第1は大脳におけるα波の出現量, 第2は計算作業量である.被験者は健常な19~21歳の男女各6名, 計12名を用いた.測定項目は通常時の脳波と計算作業をコントロールとしてガム咀嚼後の脳波と計算作業およびガム咀嚼後の脳波と計算作業とした.実験結果, α 波の出現量はコントロールを基準としガム咀嚼後は平均5.1%の増加, ガム咀嚼後は12.1%の増加が認められた.また, 作業量についてはコントロールを基準としガム咀嚼後は6.4%の増加, ガム咀嚼後は16.9%の増加が認められた.これらの結果からリラックスガムの咀嚼行動は大脳におけるα波の出現量を増加させることや作業量の増加に効果があることが認められた.このことはガムの咀嚼行動がヒトに対するリラックス効果やそれによる集中力の向上に影響を与えたことであり, とりわけその傾向はリラックスガムに顕著にみられた.
著者
森口 次郎
出版者
一般社団法人 日本総合健診医学会
雑誌
総合健診 (ISSN:13470086)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.447-451, 2012

企業で行われる労働安全衛生法に基づく健康診断は、適正配置の実施など安全配慮義務を果たすことを第一の目的としている。産業医選任の法的義務がない50人未満規模の事業場など中小企業では産業医の関与が乏しいことが多く、その義務が果たされていないことがある。健診実施機関には、中小企業に対して就業措置要否の判断の際に参考となる資料の提出などの支援が期待され、当会では高負荷業務や危険業務に対する就業制限検討の助言を提供することを検討している。<br> 健康診断後の保健指導や受診勧奨は健診を有益なものとする。健診実施機関は、指導スタッフの確保および資質向上に努めることが望まれ、当会においては特定保健指導担当スタッフに対して産業医大産業医実務研修センターと連携して品質管理の取り組みを実践し、一定の成果をあげている。<br> 企業でがん検診を行う場合、集団対策型と考えられるため、エビデンスレベルの高い検診(大腸、胃、子宮頸部、乳房、肺)を中心とすべきである。がん検診などとして実施する法定外の検査については社内の衛生委員会で目的や情報の保管・利用などについて協議し、包括的同意を得た上で行うべきであるため、このような課題に対しても企業健診の実施機関には適切に助言が出来るスタッフが在籍することが望ましい。また上記のエビデンスレベルの高いがん検診の受診率は総じてまだ低率であり、特に女性特有のがんの受診率向上のためにさらなる取り組みが必要と考える。
著者
平島 恒亮 真鍋 修
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌(化学と工業化学) (ISSN:03694577)
巻号頁・発行日
vol.1975, no.7, pp.1223-1227, 1975-07-10 (Released:2011-05-30)
参考文献数
3
被引用文献数
1

排水,廃棄物問題と関連して芳香族ニトロ化合物の還元法を研究した結果,ヒドラジンを還元剤とし触媒に遷移金属(とくに鉄)塩と活性炭との組み合わせを用いると高純度のアミノ化合物が高収率で得られることを見いだした。本還元法によるとヒドラジン水和物還元に通常用いられるPd-C,Pt℃,Raneyニッケルなどの触媒の使用にともなう種々の欠点が除去でき,その上後処理も簡単で廃棄物をほとんど排出するおそれがない。得られるアミノ化合物の純度は非常に高く,ほとんど再結晶を必要とせず,収率も多くの場合80~99%であった。この還元反1芯は次式で示せる。反応中間体としてヒドロキシルアミン(RNHOH)を検出した。
著者
古川 隆久
出版者
史学会 ; 1889-
雑誌
史学雑誌 (ISSN:00182478)
巻号頁・発行日
vol.128, no.6, pp.971-1005, 2019-06