著者
宮崎 康
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.96-99, 2011-02-15

Case 1 「不眠,頭重,不安,イライラ」で来院した35歳の女性 35歳の女性が,「一日中頭が重くて疲れやすい,よく眠れず,イライラする」といって受診した.2カ月前頃,近医を受診し,育児ノイローゼと診断され,精神科受診を勧められたそうだ.当座処方された睡眠薬で一時落ち着いたが,最近は,何をするにも落ち着かず,不安感が強くなり,疲れやすく家事をする気にならないという.イライラして子どもを怒ってばかりいて,同居の母親にたしなめられることが多い.血圧は正常だが,脈拍が114回/分と速い.手指の震えがあり,手掌がしっとりしている.甲状腺はびまん性に腫大していて,眼球突出はないが,眼瞼攣縮がある.検査で,バセドウ病による甲状腺機能亢進症と診断した(表1).

1 0 0 0 OA 故実叢書

著者
今泉定介 編
出版者
吉川弘文館
巻号頁・発行日
vol.貞丈雑記(伊勢貞丈), 1906
著者
寸田 智也 宋 剛秀 番原 睦則 田村 直之 井上 克巳
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.59, no.9, pp.1749-1760, 2018-09-15

本論文では,トークン数が整数値である一般のペトリネットを対象とし,そのデッドロック検出についてSAT技術を用いた手法を提案する.提案手法では,非負整数値であるトークン数を表現するために順序符号化を採用することで,既存のSAT型手法では対応できなかった一般のペトリネットでのデッドロック検出を実現した.また,既存SAT型手法で採用されていたモデル(連続発火モデルと呼ぶ)よりも短いステップ長でデッドロック検出が可能となる多重発火モデルを提案し,性能向上を実現した.評価実験では,Model Checking Contest 2017のベンチマーク問題を用いて,連続発火モデルと多重発火モデルを比較した.ほぼすべての問題で多重発火モデルのほうが優れていたが,特に初期マーキングのトークン数が比較的多い問題に対する効果が大きかった.また,Model Checking Contest 2017デッドロック検出部門での優勝ソルバLoLAおよび準優勝ソルバTapaalとの比較を行った.提案手法は,デッドロックを検出できた問題数ではLoLA,Tapaalより少なかったが,LoLAおよびTapaalを含めたすべてのソルバがデッドロック検出に失敗した問題での検出に成功し,提案手法の有効性が確認できた.In this paper, we propose a SAT-based method to detect deadlock of general Petri nets in which more than one tokens are allowed for each place. In our approach, the transition relation of a Petri net is represented as constraints on integers and they are translated into SAT by order encoding, so that the deadlock of general Petri nets can be detected by a SAT solver, while existing SAT-based methods cannot be applied for them. Furthermore, in order to improve the performance, we introduced multiple firing model, which can detect deadlock with shorter steps than the model used in an existing SAT-based method, called successive firing model. We evaluated the successive firing model and the multiple firing model through a benchmark set of Model Checking Contest 2017. The multiple firing model showed better performance for almost all instances, and was especially effective for the instances in which there are many tokens at the initial marking. Through the comparison with the winner tool LoLA and the second place tool Tapaal of the contest, although the number of detected deadlocks are fewer than LoLA and Tapaal, we confirmed the effectiveness of the proposed method with some instances for which all tools including LoLA and Tapaal failed to detect deadlock.
著者
藤縄 理 近藤 公則 立川 厚太郎 地神 裕史 廣瀬 圭子 松永 秀俊
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.C3O3043-C3O3043, 2010

【目的】<BR>水泳飛び込み選手で肩関節脱臼による腱板損傷受傷後4週で競技復帰を果たし、国体高飛び込みで準優勝した症例を経験した。そのアスレチックリハビリテーション(リハ)における理学療法(PT)経過を分析して報告する。<BR>【方法】<BR>選手の記録を元に損傷と機能異常についてのPT評価とプログラムを後視的に分析した。損傷はMRIにより確認され、整形外科的治療と病院でのPT経過およびプールサイド(PS)でのPT経過を検討した。<BR>【説明と同意】<BR>本研究は埼玉県立大学倫理委員会に承認され、対象者には研究の内容を口頭ならびに文章で説明し書面にて同意を得た。<BR>【結果】<BR>(1)受傷状況:8/16入水時に左上肢が外側に離れて受傷。直後腫脹と疼痛が強く、三角巾で吊ろうと肩甲帯部を保持して体幹を起こしたら自然に整復された。(2)診断と病院でのPT経過:MRIにて左棘上筋の大結節停止部の損傷が確認された。8/22よりPT開始、9/8まで15回実施。(3)病院での治療方針:1)バストバンド固定中は安静重視、2)固定中は、頸部、体幹、両股関節、両足関節の可動性拡大と筋力向上を中心とする、3)固定中の左肩関節筋力維持は右上肢の筋力トレ-ニング(筋トレ)での同時収縮を実施、4)固定解除後はできるだけ無痛の範囲で、左肩関節の可動域(ROM)拡大を重点的に実施、5)左肩関節のROM拡大と痛みの軽減に応じて骨運動を伴う筋トレを実施。(4)PT経過:8/22~バストバンド固定。左肩関節以外のROM訓練、筋トレを中心に行う。8/29バストバンド終了、他動ROM訓練が許可。左肩関節ROM屈曲120°、外転90°、外旋20°、内旋35°。棘上筋、三角筋中部に痛み。筋トレは左肩関節を固定して左肩甲骨の内外転を実施。9/1国体合宿開始。プール内歩行練習許可。左肩関節ROM屈曲145°、外旋30°、内旋30°。筋トレはセラバンド(黄色)でのinner muscle運動を開始。9/3プール内で水泳練習開始。左肩関節ROM屈曲170°、外転140°。練習後プールサイド(PS)初回:肩前方に痛み、時々自発痛あり、自動運動ROM外転 90°で痛み(P)、外旋30°P、内旋 80°P、水平内転60°P、他動運動ROM外転90°P・120°で筋性防御(+)、関節副運動検査は筋性防御のため不可、触診で棘上筋、棘下筋、肩甲下筋スパズム・過敏、Mulligan 法の運動併用モビライゼーション(MWM)により外転全ROM無痛で可能。プログラム-MWM、テープ、自己治療(セラバンド運動継続)。9/4左肩が挙げやすい、平泳ぎ可能とのこと。筋トレは左肩関節各方向に軽い徒手抵抗を加え実施。PS2回目:プログラム-自己MWM追加。9/7コーチの判断で7.5Mからの飛び込みを実施。PS3回目:前方からの飛び込み無痛、後方からは痛み。プログラム追加-PNF、MWM(300gの重りを持ち)。9/8コーチの希望で病院でのリハ終了。左肩関節ROM屈曲170°、外転170°、外旋60°、内旋70°。左肩周囲筋MMTは3~4。9/9PS4回目:速い外転-外旋運動で痛み、プログラム追加-深部マッサージ、機能的マッサージ、PNF、MWM (500gの重りを持ち)。9/11PS5回目、試合前日:プログラム継続。9/12PS6回目、試合当日:肩の痛み無し、腰痛出現、プログラム追加-腰部Mulligan手技。<BR>【考察】<BR>症例は入水時両手が離れ、肩が外転し強力な水圧が加わって脱臼と腱板損傷を起こしたと考えられる。受傷2週後よりプールで泳ぎの練習を開始し、練習後のPS初回評価では、時々自発痛があり、外転でインピンジメント、筋スパズムにより運動を防御していたため、亜急性期と考えられた。しかしMulliganのMWMで上腕骨頭を後下方に滑らせて外転すると無痛であった。また、触診により筋スパズムは損傷した棘上筋よりも肩甲下筋により強く、外旋ROMを制限していた。そこで、骨頭が後下方に軽く牽引されるようにテーピングをして、肩甲骨と骨頭の位置関係を常に意識して、インピンジメントを起こさないような挙上運動の学習に重点を置いた。同時にセラバンドで骨頭を正しい位置に保持する運動を継続してもらった。最終的には軽い重りを持ったMWM挙上運動とPNFにより、インピンジメンとを起こさないような運動パターンを学習させた。コーチも肩関節に負担がかからない演技のパターンを工夫し、好成績に結びつけることが出来た。医師、PT、コーチが連携し、選手が意欲を持ってアスレチックリハとトレーニングに取り組んだ成果と考える。<BR>【理学療法研究としての意義】<BR>アスレチックリハにおいて、PTは運動機能を適切に評価し、適切な時期に最良のプログラムを実施することで、スポーツ現場で貢献できるエビデンスを本報告は提示している。<BR>

1 0 0 0 OA 教育読本

著者
佐々木秀一 著
出版者
刀江書院
巻号頁・発行日
1936
著者
大日本学術協会 編
出版者
モナス
巻号頁・発行日
vol.第4巻, 1928