著者
小宮山 純平 大岩 秀和 中川 裕志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

MannらによるIterative Parameter Mixtureを代表例とした、データが多くのマシンに分散しており、各マシンでの学習を重みづけして統合する状況を考える。一部のマシンが故障などにより異常なデータを返し、学習の結果を悪化させることが懸念される。データ分布の間のダイバージェンスを考え、各マシンの重要度をそのデータから自動的に重みづけし、異常データの影響を抑える手法を提案する。
著者
臼井 翔平 鳥海 不二夫 松尾 真人 平山 高嗣 間瀬 健二
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

ソーシャルメディアは2011年3月11日に発生した東日本大震災時に,非常に有力なツールとして,情報の拡散や収集に用いられた.現在ソーシャルメディアを新たな情報源として確立するため,ソーシャルメディア内に構築される友人ネットワーク上での情報拡散を対象とした研究が数多く行われている.本研究では,友人ネットワークの構造に着目し,構造の違いが情報拡散に及ぼす影響を分析する.
著者
唐 恒進 松林 達史 澤田 宏
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

本研究では,k-meansクラスタリング法の高速化手法を提案する.クラスタリングの代表的手法であるk-means法は,N個のオブジェクトをK個のクラスタに分割するため,各周期当たりNK回の距離計算を行う必要がある.そのためオブジェクト数やクラスタ数の増加に伴い,計算量が大幅に増加する問題が生じる.提案手法では,オブジェクトとセントロイド間の距離計算を効率的に省略し,最適化計算の高速化を実現した.
著者
間遠 伸一郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

進化ゲームはゲームとGAの枠組みに立脚しているが,ゲームとGAはともに関数パラダイムに立脚しているため,それが認識論的障害となってAIの方法を十全に用いることを妨げている。この問題を解決するためには,オートマタパラダイムに転換し。ゲームとGAにかわって,マシンゲームとISEMを用いなければならない。これらの新しい方法は,真にAIを必要としているため,AIの主要な研究対象のひとつにできるだろう。
著者
大石 顕祐 晴山 秀 小方 孝
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

物語生成システムの一機能としての言語生成の問題を考察し,物語テクストが命題内容の変化なしにどのような要素によって変形されるかを考察し,システム構想を提案する.このシステムは、言説の主体に関する諸状況(語りの状況)と具体的な言語表現とを関連付けることで物語における多様な言語表現を生成することを目的とする.またこの具体化として語りの状況変化に伴いアスペクチュアリティを表す接辞尾を変換する試作を示す.
著者
生駒 卓志 津田 和彦
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

一般の人が薬局で薬を購入する際,その効果などの科学的情報を持ち検討している人は少ない.多くの人は,印象によるものが多い.薬局で購入できる薬の含有成分の個々は医療用医薬品であり,その詳細な情報は添付文書として公開されている.そこで,本研究では,医療用医薬品の添付文書に対してテキストマイニングを用いて薬効を比較すると共に,この情報から,薬局で購入できる薬の科学的な薬効を抽出する方法を提案する.
著者
沢 恒雄
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

企業の海外進出も活発である。専門教育と日本語教育の教育実践は、事業継承の観点からも必須である。専門領域として経営を選択して、経営日本語教育のコース開発、実践と評価をモデルとして組織の知的資源・資産として位置付けをして管理する仕組みと、その過程で得られる経験知、「実践知」をメンタルモデルを共有して議論するGMAIS概念と質的研究の方法を統合化して獲得スルシステムを提案する。
著者
東 宏一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

本研究では、国会議員に対するWeb上のレビュー記事や議員自身のツイッター上の発言などWeb上の政治的な発言を収集し、自己組織化マップや最大エントロピー法により分類を行った。素性を抽出して検証した結果、議員個人の政治志向に基づく分類結果が見られた。また、その分類精度向上のための手法なども提案し、応用として投票支援システムに関する提案も行う。
著者
高濱 隆輔 神嶌 敏弘 鹿島 久嗣
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

多数のオブジェクトのランキング推定のためのデータ収集にはしばしば一対比較が用いられるが,一対比較は1組の比較結果を得るたびに2個のオブジェクトの評価を必要とする.本研究では,オブジェクトの評価回数を抑えつつ多数の比較結果を得る手法である漸進比較法とその能動学習法を提案し,評価実験を行った.この結果,提案手法はランダムに学習する手法や一対比較に比べて少ない評価回数で高い精度に達することを確認した.
著者
小林 潤平 関口 隆 新堀 英二 川嶋 稔夫
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

日本語文章における視点の停留場所は,文を構成する意味のまとまりに対応しているとの報告がある。現在の日本語リーダーには改行を含むレイアウトが多く採用されているが,改行によって意味的まとまりをもった文字列が分断されている場合が多く,読み効率の低下を招いている可能性がある。そこで本研究では,意味的まとまりのひとつである文節を改行で分断しないようにレイアウトする日本語リーダーを開発し,その効果を検証した。
著者
細野 敬太 笹倉 万里子 田邊 浩亨 川上 武志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

2012年に開発されたNUIデバイスのLeap Motionを用い,手のジェスチャ操作により文字入力を行う方法を提案する.マウスとキーボードの2つの機能をLeap Motionのみで実現するため,Leap Motionで文字入力を可能とする.本研究では,指の移動角度で平仮名を入力する方法を提案し,現在主流であるキーボード入力などの文字入力方法との比較を行う.
著者
角田 孝昭 吉田 光男 津川 翔 山本 幹雄
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

自動車販売台数の推移は、季節成分を伴った典型的な経済時系列である。また、高額商品であるため購入者はインターネット上で事前調査を念入りに行う傾向が高い。本論文では、状態空間モデルによる販売数の時系列分析に、ユーザの注目度を反映したデータを加えた予測手法を提案する。評価実験ではGoogle TrendsまたはWikipediaのページビューデータを統合することにより、予測の精度が改善できることを示す。
著者
小野 淳平 小方 孝
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

開発中の統合物語生成システムでは,事象中の概念選択を概念辞書の候補範囲からランダム選択で行っていたが,これを小説中の単語の頻度情報で絞り込む方式を既に提案した.本稿ではその際問題となった名詞概念辞書の範疇の問題等を解決し,選択された概念を単語表記として表層化する機構と繋げる.更に事象の概念選択から文の表記選択迄の流れを,各々のパラメータ設定に基づき制御し言語表現の多様性を実現する仕組みを実装する.
著者
塩田 智也 寺田 和憲 栗原 一貴
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

マナー違反者を直接咎責することは対人関係の悪化を嫌悪した結果ためらわれる.我々は,対面状況において過剰な情動反応を抑制するためにコミュニケーションチャネルからエージェンシーを削減する「脱エージェンシー」という概念を提案している.本研究では,「インタラクション対象が機械である」というトップダウン認知を利用した脱エージェンシーによって咎責嫌悪感を低減させられることを心理実験で示した.
著者
礒野 綸太郎 伊藤 真司 高橋 友一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

駅等の人が多く集まる場所で避難訓練を実施し、避難誘導が避難者の行動に与える影響を実際に調査することは望ましい。その一方で、それらの避難訓練や調査の実験を行うことは、現実には難しい。本研究では、実際には訓練が困難な条件を含んだ、避難誘導と避難者心理を扱える避難シミュレーションを用いる。複数のシミュレーション結果から、誘導内容が避難者行動に与える影響を評価し、避難シミュレーションの有効性を検討する。
著者
山岸 祐己 斉藤 和巳
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

レビューサイトにおけるオブジェクトのランキングは,殆どの場合,公表されていないサイト独自の手法で生成されている.確かに,ランキングの秩序の為には,独自の方法で最適化を図ることも重要であるが,その不透明性が懸念されていることも事実である.これに対し,我々は,ユーザの基本評点行動として多項分布モデルを仮定し,位置情報による評点の偏りを考慮した,統計モデルに基づくオブジェクトのランキング手法を提案する.
著者
横井 祥 梶野 洸 鹿島 久嗣
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

生物・化学や社会科学など多くの研究分野において、またSNSなど実用的に大規模データを扱う側面において、インスタンス間の関係予測は重要なタスクとして現れる。本研究では、接続行列の低ランク分解による統一的な関係予測手法を提案する。特にデータが疎な場合に、隣接行列分解やテンソル分解といった既存手法に対して予測性能や計算量の点で優位性があることを示す。
著者
大坂 直人 秋葉 拓哉 吉田 悠一 河原林 健一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

バイラルマーケティングは,高影響力の少人数に商品の試供品を与え,消費者間の口コミ効果を通した販売促進を行う.ソーシャルネットワークからそのような頂点集合を選ぶ問題は影響最大化と呼ばれ,効率的手法が研究されてきたが,多くは静的であり,巨大かつ動的な現実のグラフの実時間処理は計算時間的に困難である.本研究は頂点・辺の追加・削除を即座に反映し,影響力推定・影響最大化クエリを高速に処理する索引を提案する.
著者
横山 裕樹 浅田 稔
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

TD学習は価値関数の学習に広く用いられているが,状態空間が連続である場合や環境が非マルコフ的である場合における最適性について,多くの解析がなされていない.本研究では,木村ら(2000)の提案したactor-criticアルゴリズムをもとにして,criticの学習にTD誤差ではなく新たな基準を用いることで,より頑健性の高いアルゴリズムを提案する.また,その有用性について実験的,解析的に評価する.
著者
谷口 忠大
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

This paper describes the problems of approaches towards‘’symbol systems ’’in the research eld of arti cial intelligence. In conventional arti cial intelligence researches, amodal symbolic systems have been explicitly or implicitly assumed. In contrast with such approaches, we insist that a symbol system have to be considered as a part of an emergent system called symbol emergent system. Based on the concept, we describe the importance of the approach called symbol emergence in robotics.