著者
田子内 進
出版者
京都大学東南アジア研究所
雑誌
東南アジア研究 (ISSN:05638682)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.145-203, 2006-09-30

この論文は国立情報学研究所の学術雑誌公開支援事業により電子化されました。
著者
池上 素子
出版者
北海道大学留学生センター = Hokkaido University International Student Center
雑誌
北海道大学留学生センター紀要
巻号頁・発行日
vol.1, pp.18-38, 1997-10

逆接確定条件を表す接続助詞「のに」「ながら」「ものの」「けれども」を取り上げ、それらの使い分けの条件を考えつつ各々の意味と用法を考える。最後に焦点化を基準として四つの助詞の相互関係をまとめる。「ながら」には大きく分けて2つの用法がある。一つは「のに」の用法に近く、今ひとつは「ものの」の用法に近い。便宜上、前者を「ながらA」、後者を「ながらB」と呼ぶ。「けれども」は必ずしも評価を伴わないという点は異なるが、それ以外の点では「ものの」「ながらB」に近い。又、今尾(1994)の方法を援用して、強調、質問、修正という視点から、各々の焦点がどこにあるかを検証する。その結果、「のに」「ながらA」は前件に焦点を置き、「ながらB」「ものの」「けれども」は後件に焦点を置いていることを示し、上記の分類(即ち「ながらA」と「のに」、「ながらB」と「ものの」「けれども」が各々近いということ)の妥当性を確認する。
著者
富山大学附属図書館
出版者
富山大学附属図書館
巻号頁・発行日
1999-03-20

この目録は1927年(昭和2年),当時の富山高等学校の高田力,平岡伴一先生が編纂された目録の改訂版である。文庫の図書2,435冊全冊と初版の目録を照合しながら書誌を採りなおし,初版の誤り,校正ミスと思われる箇所を訂正するなどしたものである。また,初版の「書架目録」以外に,新たに「分類目録」,「著者・編者・被伝者・索引」及び「書名・文献名目録」を追加した。
著者
山下 清海 小木 裕文 張 貴民 杜 国慶
出版者
地理空間学会
雑誌
地理空間 (ISSN:18829872)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.1-26, 2012

中国では,多くの海外出稼ぎ者や移住者を送出した地域を「僑きょう郷きょう」とよんでいる。本研究では,浙江省の主要都市である温州市に隣接し,伝統的な僑郷であった青田県が,新華僑の送出により,僑郷としての特色がいかに変容してきたかについて,現地調査に基づいて考察することを目的とした。 山間に位置し貧困であった青田県では,清朝末期には,特産品である青田石の加工品を販売するため,陸路でシベリアを経てヨーロッパに出稼ぎする者も少なくなかった。光緒年間(1875 ~ 1908 年)には,ヨーロッパよりも日本へ出稼ぎに出る者が増加した。しかし,関東大震災の発生後,日本への出稼ぎの流れは途絶え,青田人の主要な出国先はヨーロッパになっていった。 中国の改革開放政策の進展に伴い,海外渡航者が急増し,青田県では出国ブームが起こった。その主要な渡航先はスペイン,イタリアを中心とするヨーロッパであった。海外在住者からの送金・寄付・投資などにより,僑郷である青田県の経済は発展した。ヨーロッパ在住者やヨーロッパからの帰国者の影響は,僑郷の景観や住民のライフスタイルにも現れている。
著者
中野 善逹
出版者
筑波大学教育研究科カウンセリング専攻リハビリテーションコース
雑誌
筑波大学リハビリテーション研究 (ISSN:09178058)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.3-10, 1994-03-31

「障害を持つアメリカ人に関する法律(1990年)」(ADA)は障害をもつ人びとに対する世界最初の包括的な市民的権利法である。本稿は、ADAの実施状況に関し、主として連邦政府諸機関から発行された、もしくは提供された諸資料をもとに、若干の検討を行う。(1)ADAの施行規則、ガイドライン、基準は ...