著者
田村 浩子 長戸 優美 中山 ながこ 田辺 正友
出版者
奈良教育大学教育研究所
雑誌
奈良教育大学教育研究所紀要 (ISSN:13404415)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.85-93, 1995-03-01

幾何学的な単一図形の組み合わせからなる種々の模写図形課題を設定し、2次元形成期から3次元可逆操作期の自閉症児および精神遅滞児の図形の視知覚把握様式と模写表現の発達的変化についての検討がなされた。模写表現能力は発達の高次化に伴って高まるが、自閉症児が模写表現能力が高いといった傾向性が示された。視知覚把握様式の問題は、組み合わせ図形の構成要素と布置関係との問題と関連させてさらに吟味する重要性が示唆された。
著者
橋本 敬 西部 忠
出版者
北海道大学大学院経済学研究科
雑誌
經濟學研究 (ISSN:04516265)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.131-151, 2012-03-08

本論文は, 制度の多様性と内生的変化を示す制度生態系を記述する数理モデルとして「ルール生態系ダイナミクス」(Rule Ecology Dynamics: RED)を提示し, それが経済社会進化の態様記述や政策展開に対して持つ経済学的含意を論じる。まず, 戦略ルール(ミクロ主体の内部ルール)とゲームルール(外なる制度)を経済社会の複製子(If-then ルール)と再定義し, 制度を, ミクロ主体の認識・思考・行動とマクロ的な社会的帰結をメゾレベルで媒介する, ミクロ主体によって共有されたルールと捉える。これにより, ゲーム形式と戦略的予想均衡という従来の2つの制度観を, それぞれ「ゲームルール」と「共有された戦略ルール」として統一的に理解できる。こうした進化的制度観の下, REDは, ゲームルールを評価するミクロ主体の価値意識の集合的表象(内なる制度)を「メタルール」として導入することにより, 進化ゲーム理論とレプリケータ・ダイナミクスを統合・拡張し, 戦略ルールとゲームルールの相対頻度が内生的に変化するような共進化を記述し分析できる。このため, REDは進化主義的制度設計のための理論枠組みとなる。
著者
塩田 耕平
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2012-01

制度:新 ; 報告番号:甲3476号 ; 学位の種類:博士(スポーツ科学) ; 授与年月日:2012/3/15 ; 早大学位記番号:新5808
著者
松原 朗
出版者
中國詩文研究會
雑誌
中國詩文論叢 (ISSN:02874342)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.52-67, 2002-12-31

2 0 0 0 OA 明治の美学

著者
宮永 孝
出版者
法政大学社会学部学会
雑誌
社会志林 (ISSN:13445952)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.154-86, 2015-09
著者
小畑 俊太郎
出版者
東京都立大学法学部
雑誌
東京都立大学法学会雑誌 (ISSN:03868745)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.151-210, 2005-01-14
著者
是枝 亜子
出版者
熊本大学
巻号頁・発行日
2008-03-11

本稿では、発展途上国における法中毒学に対して学術的支援を行う目的から、CQの法中毒学的研究として以下の3つの研究を行った。まず、急性CQ中毒死事例における組織中CQ濃度の定量(第VI章)においては、簡便な高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によるCQ分析方法を考案し、その方法を用いてタンザニアでの急性CQ中毒死事例におけるCQの体組織分布を調べた(Yonemitsu et al., 2002; Yonemitsu et al., 2005)。また、急性CQ中毒マウスにおけるCQの組織内分布(第VII章)においては、CQに対するポリクローナル抗体を作製し、抗CQポリクローナル抗体を用いた免疫組織染色法によって急性CQ中毒モデルマウスの組織中におけるCQの分布状態を検索し、これをCQの急性毒性機序の理解を深める一助となる様に検討を行った(Koreeda et al., 2007a)。さらに、抗CQモノクローナル抗体(MAC)を用いた試料中CQ濃度の簡易半定量システムの開発(第VIII章)では、CQの簡易検出法を開発することを目的に、 CQに対するモノクローナル抗体を作製し、これを用いた半定量法を考案してその有用性について検討した。