著者
本中 真
出版者
社団法人 日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.223-231, 1991-02-28 (Released:2011-07-19)
参考文献数
40

前報では, 橘俊綱が白河上皇との会話の中で「地形」「眺望」を指標として選定した4庭園をとりあげ, 4者の相互の形態的な比較検討を試みた。そして彼の選抜に合格した庭園と選に漏れた庭園との差を明らかにし, 同時に彼の挙げた2つの選考指標の意味についても明らかにした。本報告は, さらに考察を進めて2人の間に交わされた会話の政治的背景を探り, 選考基準のいま一つの性格について明らかにしようとするものである。
著者
藤野 良孝
雑誌
情報学研究 = Studies in Information Science (ISSN:24322172)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.47-52, 2017-03-31

本研究では、醤油を入れる動作でたびたび表現される「チョロッ」、「ドバッ」、「ポタッ」、塩をふる動作でたびたび表現される「パラパラ」、「サッサッ」、「シャカシャカ」のオノマトペに着目し、それらの掛け声が実際の動作にどのような影響を与えるのかを分析・考察した。その結果、オノマトペの掛け声の種類に応じて醤油の入れる量に差異が認められたこと、塩の散り具合に変化が見られたことが分かった。このようなオノマトペの掛け声によって微妙に動きや量が変わることから、料理の効率的な作業や指示を行う際に役立つ可能性が示唆された。
著者
鈴木 公啓 菅原 健介 完甘 直隆 五藤 睦子
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.113-127, 2010

<p>本論文では,見えない衣服である下着の関心の実態と背景にある心理について,下着に対する"こだわり''の観点から明らかにすることを目的とした.研究1では,下着に対するユーザの意識,特に,求める心理的機能の実態を明らかにし,その世代間の違いを検討した.結果,現代女性の比較的幅広い年代(18~59歳)において,下着への強く多様なこだわりが見られることが明らかになった.特に,若い世代は異性との交流場面でこだわりが強いが,決して異性に対する直接的な効果ばかりではなく,自分自身に対する効果を意識していることが示された.研究2では,お気に入りの下着に対する意識を調査し,下着へのこだわりの背景にある心理について明らかにすることを目的とした.その際には,心理的機能がどのような場面,目的で期待されているのか,心理的機能は下着の何が作り出しているのか,心理的機能を期待する背景にどのような欲求や個人要因が関与しているのかについて検討し,下着のこだわりの背景にある心理的機能について,新たな側面から明らかにすることを目的とした.さらに,下着のこだわりの心理モデル構築を目指した.結果,モデルは支持され,下着にも心理的な機能があり,その機能への期待が,下着へのこだわりに結びついているということが明らかになった.中でも,気合いの効果が極めて重要であり,様々な場面でのベースとなっていることが確認された.このことから,幅広い年代の女性が,日常生活において直面する様々な場面において,その場面に取り組み課題を達成するための心理的資源を得るために,それに合わせたお気に入りの下着を選択して着用していることが明らかになったといえる.</p>
著者
阿久根 優子 細江 宣裕
出版者
GRIPS Policy Research Center
雑誌
GRIPS Discussion Papers
巻号頁・発行日
vol.19-05, 2019-06

独占的競争下の製品差別化を取り入れた枠組みは、おもに製造業について適用され、農業は製品差別化のない同質財部門として単純化して描写されることが多い。一方、農業経営や農業政策に関する分析では、製品差別化を通じて高付加価値化を図る、高い起業家精神や生産性を持つ一部の生産者に注目が集まる。現実はどちらに近いのであろうか。本研究では、『農家経営統計調査』の個票データを用いて、農家の全要素生産性とその分布を導き、合わせて、Crozet and Koenig (2010)の手法を用いて、差別化財(バラエティ)間の代替の弾力性を推定する。分析の結果、施設野菜作や施設花卉作といった施設園芸関連、畑作や果樹作で、生産者間の異質性が相対的に高いことが確認された。製品差別化の程度は、畜産関連の営農類型で相対的に高い傾向にある。バラエティ間の代替の弾力性は大きくても3程度であり、製造業について得られる弾力性と大きく異なるものではないことがわかった。

3 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1936年03月24日, 1936-03-24

3 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1916年10月23日, 1916-10-23

3 0 0 0 OA 学位録

著者
文部省専門学務局 編
出版者
文部省専門学務局
巻号頁・発行日
vol.自明治21年5月至大正7年3月, 1921

3 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1891年08月25日, 1891-08-25

3 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1945年10月26日, 1945-10-26
出版者
東京帝国大学
巻号頁・発行日
vol.明治44-45年, 1912
著者
TAKAMURA Nao WADA Akiyoshi
出版者
Meteorological Society of Japan
雑誌
気象集誌. 第2輯 (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
pp.2020-035, (Released:2020-05-26)
被引用文献数
3

In August 2016, a total of eight typhoons formed in the western North Pacific, and four of which landed on northern and eastern Japan. These typhoons were associated with heavy rainfall and strong winds and caused massive damages in the Japanese archipelago. Moreover, five of the eight typhoons underwent extratropical transition (ET), which was more frequent than an average of 2.1 typhoons per year during August. To clarify the characteristics of the typhoon tracks that caused such unusual landfall and frequent ET in August 2016, we conducted k-means cluster and cyclone phase space (CPS) analyses for typhoons that occurred in August and September. Composite analysis and case study were also conducted to clarify the synoptic environments around the typhoons. To examine the unusual characteristics in August 2016, we compared the results of the analyses for this period with those in August from 2001 to 2015 and those in September 2016. The k-means cluster analysis showed that the direction of the typhoon tracks in August 2016 were more northward than that of the typhoons in August from 2001 to 2015 and those in September 2016. Moreover, the CPS analysis revealed that ET in August 2016 was characterized by a more indistinct structural change from a warm-core structure to a cold-core structure with a shorter duration than ET in August from 2001 to 2015. The synoptic environments around the typhoons in August 2016 were characterized by enhanced undulations of the upper-tropospheric jet stream, increased amplitudes of the mid-tropospheric trough, and relatively warm air around the typhoons in the lower troposphere. These synoptic environments explained the unusual landfall of typhoons with a more northward track and the more frequent ET and more indistinct structural evolution of ET in August 2016.

3 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1919年12月29日, 1919-12-29