著者
Rie KOIDE Shoichi SAKAGUCHI Makoto OGAWA Takayuki MIYAZAWA
出版者
公益社団法人 日本獣医学会
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
pp.15-0239, (Released:2015-08-11)
被引用文献数
4

Feline morbillivirus (FmoPV) is an emerging virus in domestic cats and considered to be one of the causes of chronic renal failure in cats. In this study, we established a reverse transcription loop-mediated isothermal amplification (RT-LAMP) assay for the detection of FmoPV. The results indicated that the detection limit of the assay was 10 50% tissue culture infective dose (TCID50)/ml in the original sample, and sensitivity of the assay was calculated as 0.12 TCID50 per one RT-LAMP reaction. We also detected FmoPV in clinical urine samples from cats infected with FmoPV. The FmoPV RT-LAMP assay is rapid, simple and highly specific for the detection of FmoPV, and thus, it would be a reliable detection method for FmoPV.
著者
中山 仁史
出版者
香川高等専門学校
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

現在,高齢化が進み医療現場はこれまで以上に,医療診断における精密検査などの必要性が高まってきている.これに伴い,精密検査を行うための機器がより多く用いられるようになってきた.その中の一つとして, MRI(Magnetic Resonance Imaging)が挙げられる. MRIは磁気共鳴現象を用いた分析装置で,画像撮影時には強磁場と100dBSPLを超える騒音が生じる.そのため,被撮像者はブザーを押してオペレータ室に異常を知らせるか,非磁性体によって構成されたMRI用の光マイクロフォンを用いた通信を行う.ところが,気導音である音声は雑音の影響を直接受けやすいため, MRI用の光マイクロフォンを用いたとしても明瞭な信号を得ることはできない.そこで,本研究では高騒音下でも明瞭な信号を抽出することができる骨伝導光マイクロフォンの開発を行う.本研究ではまず,骨伝導光マイクロフォンを用いた信号採取により,従来用いてきた加速度ピックアップよりも高い周波数成分を得ることが確認できた.そして,研究代表者らが提案する明瞭化アルゴリズムを用いて骨伝導光音のみで周波数特性の改善を実現し,高磁場・騒音下でもより明瞭度の高い音声抽出が可能なことを確認した.
著者
吉海 直人
出版者
京田辺
雑誌
同志社女子大学学術研究年報 (ISSN:04180038)
巻号頁・発行日
no.65, pp.80-75, 2014

新島八重の研究において、八重自作の和歌は彼女の心情を探る上でも重要な資料だと思われる。そこで現在知られている八重の和歌をすべて網羅し、それを詠作年代順に並べてみた。その上で、一首毎に和歌の内容を検討してみた。その結果、若い山本八重時代の和歌がないこと、もっとも早い歌は鶴ヶ城開城に際して詠まれた「明日の夜は」であることがわかった。これは唯一、川崎八重時代の和歌である。その後、新島襄と結婚した後はほとんど和歌を詠んでおらず、襄が亡くなった後、堰を切ったように和歌を詠んでいることが明らかになった。また晩年には会津若松に関する和歌が増加しており、さらに八重自身の人生の節目に詠まれた和歌も少なくないことがわかった。論文 (Article)
著者
林田 真志
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.226-235, 2015 (Released:2015-08-31)
参考文献数
16
被引用文献数
1

聴覚障害者と健聴者を対象として,リズムの時間構造と強度アクセント,日常での音楽鑑賞時間を変数としたリズム再生課題を実施した.連続する音刺激でリズムを構成し,隣接する音刺激間の時間間隔(inter-stimulus interval; ISI)の比を基に3タイプのリズムの再生を求めた結果,両対象者の再生率はISI比1:2のリズムで最も高く,1:3,1:2:3の順で低くなった.日常での音楽鑑賞時間を基に,聴覚障害者を鑑賞群と非鑑賞群に分けて分析した結果,ISI比1:3と1:2:3のリズムにおいて,鑑賞群のリズム再生率が非鑑賞群を上回った.また,強度アクセントの付与によって,特に非鑑賞群のリズム再生率が顕著に向上した.以上の結果から,聴覚障害の有無を問わずリズム再生の難易傾向は類似していること,音楽鑑賞時間や強度アクセントの付与がリズム再生に効果的な影響を及ぼすことが明らかになった.
著者
西島 千尋 Chihiro Nishijima
出版者
日本福祉大学福祉社会開発研究所
雑誌
現代と文化 : 日本福祉大学研究紀要 (ISSN:13451758)
巻号頁・発行日
no.131, pp.163-173, 2015-03

富山県は獅子舞が盛んな地域と言われており,現在でも約1,200団体が継承しているとされる.それらは主に,「氷見型」「五箇山型」「砺波型」「加賀型」「射水型」「二頭型金蔵獅子」「一頭型金蔵獅子」「下新川型」「越後型」「行道型」に分類されるが,本エッセイは「氷見型」の獅子舞を受け継ぐ高岡市C村の調査にもとづくものである.現代日本では祭礼の担い手不足が頻繁に取り沙汰され,その理由として少子化および高齢化,過疎化があげられることが多い.だが,C村の事例に着目すると,原因は必ずしもそれだけではないことが明らかになった.かつては獅子舞を含む村の行事へのコミットが自明視されていたが現代はそうではなくなった,つまり村の行事よりも個人の事情を優先させるという選択肢が生じていることにある.本エッセイでは,そうした事柄をC村で使用されている「天狗をつくる」という表現から考察する.獅子舞,コミュニティ,芸能,伝統
著者
石田 晴久
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.12, no.11, 1971-11-15
著者
柳川 響
出版者
早稲田大学演劇博物館
雑誌
演劇映像学
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.330-318, 2013-03-22
著者
矢部信太郎 編
出版者
竹帛社
巻号頁・発行日
vol.第1集, 1914