出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.35-55, 1989 (Released:2022-07-14)

パネリスト潮田健次郎(トーヨーサッシ株式会社社長)三戸 公(中京大学商学部教授)今井賢一(一橋大学商学部教授)植之原道行(日本電気株式会社副社長)司会 伊丹敬之(一橋大学商学部教授)
著者
沼上 幹
出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.59-69, 1989 (Released:2022-07-14)

この論文の目的は,組織と戦略と技術の三つ巴の相互進化プロセスを捉えるための概念的な足場を構築することにある.まず,技術進化が市場の需要によって導かれると考える市場プル理論と,技術自体の論理によって導かれると主張する技術プッシュ理論を対比させながら検討することから議論を始める.その上で,技術進化が企業進化を一方的に規定するのではなく,企業による概念創造活動が技術進化の方向を規定すると考える構想ドリブン・モデルを検討する.
著者
上田 義朗
出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.39-49, 1989 (Released:2022-07-14)

日本企業の役員兼任によって生じる企業間ネットワーク・人的ネットワークは,その存在が確認されているにもかかわらず,その意義は未だに明らかではない.本稿は,ネットワークの研究動向のなかに自らを位置づけ,次に,役員兼任ネットワークの断絶と修復に関するアメリカの先行研究2編を紹介する.さらに,日本の都市銀行3社における役員兼任の実態が具体的に議論される.これらによって,日本での今後の体系的な実証研究の手がかりを提示する.
出版者
国民図書
巻号頁・発行日
vol.第22巻, 1928
著者
外山 圭助
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.83, no.6, pp.890-894, 1994-06-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
5

リンパ増殖性疾患の診断には,理学的所見としてリンパ節腫脹.検査所見として末梢血異常,すなわちリンパ球増加などが認められることによって,その存在が予測される.確定診断には,リンパ節生検による組織検査,および免疫組織学的・免疫細胞学的検索が必須である.末梢血異常を認めた場合は,リンパ球の形態学的検索と細胞表面形質の検索が重要である.
著者
森川 和則
出版者
一般社団法人 色材協会
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.89, no.1, pp.11-16, 2016-01-20 (Released:2016-04-20)
参考文献数
7

人間の視覚により知覚される主観的現実が物理的現実とは異なる場合がある。この現象は錯視と呼ばれる。この論文では日常生活に潜む錯視を視覚心理学の観点から論じる。錯視を積極的に活用している文化の代表格は化粧と服装(ファッション)であり,この分野での実証的・定量的研究を解説する。また,服装におけるバイカラー錯視,大きさ対比の錯視,アモーダル補完の錯視など,および服装以外の商品・製品における同化のデルブーフ錯視の例を紹介する。