著者
阿部 伸太 Shinta Abe
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.121-129,

風致地区制度は1919(大正8)年公布の旧「都市計画法」を根拠法として創設されたもので,地域制緑地としては最も歴史ある制度である。都市化の中で一定の効果をあげてきたが,第二次世界大戦期間の風致行政の中断,および戦後の取締り再開後に高度経済成長期を迎えたことで形骸化した地区も多く存在するようになった。本研究は,創設期における風致地区制度の都市計画上の意義を明らかにし,当初,風致保全育成のシステムを制度としてどのように仕掛けていたのかを明らかにすることを目的とした。研究課題は,第一に風致地区制度の都市計画的意味の把握,第二に風致の保全・維持,活用・育成概念の風致地区制度における内包状況の解明,第三に風致育成をねらいとした風致協会の意義の解明とした。その結果,風致地区制度は,風致保全が目的であるが,これは都市化の進行を受け止めとめることを想定しており,その過程には地域住民による組織を形成することによって風致を育成していく計画体系でもあったこと,つまり,風致地区制度は指定することによってのみ風致の保全を図ろうとする制度ではなく,指定の後,その地区を維持管理していく組織を設立し,これを機能させることによってはじめて,変化する地区の都市化の実状を踏まえた風致の維持を可能にしようとした制度であったことを明らかにした。
著者
篠原 百合子 山口 恵 大澤 優子 五十嵐 愛子 丸山 昭子 福田 里美
出版者
東都大学
雑誌
東都医療大学紀要 = Tohto University bulletin (ISSN:21861919)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.45-50, 2015-03

在宅で緩和ケアを受ける対象のスピリチュアルペインに対する看護援助の実際を村田理論をもとに検討した。緩和ケア病棟で勤務する看護歴10年以上30代看護師1名、緩和ケア病棟癌認定看護師歴5年以上の看護師1名を対象とした。患者は癌ターミナル期にあり、スピリチュアルペインを意識して言語的・非言語的シグナルを捉えてケアしていた。村田のスピリチュアルな考えを参考に半構成的面接ガイドを作成し、これに沿って面接を実施した。面接内容を逐語録にし、スピリチュアルペインが潜んでいると思われる部分を抽出し、村田理論の軸に沿ってデータを時間軸に沿って分類した。看護師は対象患者の苦痛に対して傾聴・反復を行い、苦痛の緩和を図っていた。さらに看護師は対象患者の過去を振り返るという関わりを行っていた。看護師は傾聴・反復を通し、今、患者自身がどのような状態にいるか理解と患者が他者にゆだね、他律の中の自立を見出すことができるよう関わっていた。
著者
土佐 信道
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.63, no.11, pp.600-601, 2022-10-15
著者
金田 重郎 Shigeo Kaneda
出版者
同志社大学政策学会
雑誌
同志社政策科学研究 = Doshisha University policy & management review (ISSN:18808336)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.21-45, 2012-03-15

要求分析では,母語を用いて仕様を記述する.Object 指向分析は要求分析の代表的な手法の一つであるが,ここでも,クラス名等には母語が使われる.本稿では,英語圏で生まれたObject 指向を利用するとき,日本語と英語の違いを考慮するべきことを問題提起する.具体的には,認知言語学の立場から,クラス図の構造は英語の5 つの基本文型そのものであることを示す.例えば,クラスとは可算名詞,メソッドは動作動詞,関連は状態動詞,Has-s 関係は第4 文型(S+V+O+O),Is-a 関係は第5 文型(S+V+O+C),である.これによって,GOFのデザインパタンの理解も容易になる.一方,日本語と英語の構造は大きく異なっている.日本語仕様からクラス図を描くことは,日英翻訳に等しいことを明らかにしている.更に,本論文では,日本語クラス図における「関連名」について,考察を加えている.そして,手島によって提案された概念データモデリングと関係モデルとの関係を論じている.
著者
安西 祐一郎
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.11, pp.1121, 2016-10-15
著者
奈良﨑 英穂
出版者
大阪樟蔭女子大学
雑誌
樟蔭国文学 (ISSN:03898792)
巻号頁・発行日
vol.58, pp.13-31, 2022-03-01
著者
葛西 真記子 高山 満里奈 Makiko KASAI Marina TAKAYAMA
出版者
鳴門教育大学
雑誌
鳴門教育大学研究紀要 = Research bulletin of Naruto University of Education (ISSN:18807194)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.1-17, 2022-03-31

In this study, we developed a gender dysphoria scale based on the diagnostic criteria of DSM-5 and examined the relationship between childhood gender dysphoria and family influence. Furthermore, Harima (2014) examined the relationship between gender dysphoria and autism spectrum traits, as some individuals with pervasive developmental disorder have confused gender identities and show gender dysphoria. The survey was conducted to 219 subjects, and the questionnaire consisted of (1) gender, (2) age, (3) gender dysphoria scale (as a child and now), (4) family influence scale, and (5) autistic spectrum index test. The subjects were divided into four groups based on their gender dysphoria as children and their current level of gender dysphoria (LL, LH. HL, HH). In four groups, we analyzed the relationships with gender dysphoria and family influence and gender dysphoria and Autism spectrum tendencies. The results showed that 1) perceptions of gender dysphoria in childhood were related to family influences, and 2) there was some relationship between gender dysphoria and autism spectrum tendencies. Regarding the influence of family members, we were only able to identify an overall trend. In the future, we felt the need to use a questionnaire that asks about the relationship with specific family members.
著者
山内 康晋
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.606-607, 2000-05-15
著者
角 康之
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.614-617, 2011-05-15