著者
石井 由香理
出版者
首都大学東京
巻号頁・発行日
2015-02-19

首都大学東京, 2015-02-19, 博士(社会学)
著者
内藤 永
出版者
Tohoku University
巻号頁・発行日
2015-03-25

課程
著者
片山 きよみ 上村 文子 舛井 雅子 柳田 惠理子
出版者
熊本大学
雑誌
熊本大学留学生センター紀要
巻号頁・発行日
vol.12, pp.39-64, 2008-12-26

初級教科書の作成を初めて2年半、ようやく「試用版」の完成にこぎつけることができた。新学期からの試用を前に、ここで一度、これまでの作成過程を振り返ってみることによって、今後の課題をさぐりたい。 私達が目指したのは、熊本で学ぶ留学生に「日本語でコミュニケーションするときに必要な文法」を教える教科書作りである。初級レベルの学習者が「話す」のに必要な文法項目は何か、従来の初級教科書の文法項目の見直しから始めた。何を教え、何を教えないか、どのような順序で提示するか、さらに、その文法項目を各課でどう教えるか、内容についての検討を重ねてきた。このような試行錯誤の過程の中で、私達がこだわった点、作成の方針にした点などを整理し、新教科書の概要と特徴を示した。最後に、参考資料として、「試用版」で扱う文法項目一覧および主用教科書との対比表を付けておく。
著者
若林 正丈
雑誌
東洋文化研究 (ISSN:13449850)
巻号頁・発行日
no.5, pp.121-139, 2003-03-31

It is a well-known fact that identity politics emerged in Taiwan following its political democratization. Competing notions and discourses concerning the identity of Taiwan’s polity are vying for political support. This can be better understood in the context of post-war years, when the Taiwall state was reconstructed as a“settler state”(in Ronald Weitzer’s term)by the Chinese Nationalist Party(the Kuomintang:KMT). KMT’s retreat to Taiwan after its defeat in the Civil War against the Chinese Communists restructured Taiwan’s multi-ethnic society by bringing in a new “ethnic”group, the Mainlanders. The Mainlanders or Waishengren (literally people of outer provinces), who fled with the KMT regime to Taiwan, also monopolized the core positions of the settler state. Although this is a widely recognized fact, academic studies concerning this situation and the role of Waishengren in post-war Taiwan remain limited. This study is a preliminary effort to contribute to the existing researches on Waishengren. It first shows that a deep ethnic division between Waishengren and Benshengren (literally people of this province)was formed as a result of Bensh engren’s uprising against the KMT-led Taiwan provincial government, on February 28,1947, and the subsequent harsh suppression which claimed between 180,00 and 28,0001ives(the February 28 1ncident). Based on the demographic data of Waishengren, the study then provides a rough picture of the social outlook of Waishengren during the early years of their settlement in Taiwan.
著者
加藤 克知
雑誌
保健学研究 = Health science research (ISSN:18814441)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.1-17, 2009-03

南米古代アンデス社会におけるヒト頭部の変工または加工に関係する風習的事象,「人工頭蓋変形」,「生体頭蓋穿孔(開頭術)」および「首狩りと首級」という3つのテーマについて,筆者のデータを交え形質人類学の観点から解説した.それぞれは古代アンデス社会に深く浸透し,おおむねアンデス文明成立当初からインカ帝国滅亡の日まで,社会の中で連綿と生き続けた.ペルーの考古学の父であるJulio C. Telloは,古代アンデス社会においては,頭部は宗教的シンボル,権力のシンボルであり,最も高貴な神格をもったものであった,と述べた.つまり,これらの頭部関連風習の原点は,古代アンデス社会における頭部崇拝の宇宙観にあったと考えられる.

1 0 0 0 OA 「国津罪」考

著者
杉山 晴康
出版者
早稲田大学法学会
雑誌
早稲田法学 (ISSN:03890546)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1-2, pp.17-50, 1968-03-20
著者
青井 未帆
出版者
信州大学経済学部
雑誌
信州大学経済学論集 (ISSN:02880466)
巻号頁・発行日
vol.58, pp.25-41, 2008-05-21

2007年12月4日に、信濃毎日新聞社「憲法勉強会」(社内勉強会)において行った報告原稿に、脚注を付す等の加筆修正を加えたものである。政教分離原則関連の判決(九州靖国訴訟福岡地裁判決)を素材にして、憲法や憲法上の権利の特徴であるところの「個人的なものを超える性格」に注目して、従来の議論とは異なる視角から、憲法訴訟や憲法判断の意味について考察を加えたものである。
著者
志賀 市子 Shiga Ichiko
出版者
神奈川大学 国際常民文化研究機構
雑誌
国際常民文化研究叢書3 -東アジアの民具・物質文化からみた比較文化史-=International Center for Folk Culture Studies Monographs 3 -Comparative Cultural History from the Perspective of East Asian Mingu and Material Culture-
巻号頁・発行日
pp.151-167, 2013-03-01

本稿は2000年代の台湾において一種のブームとなっているQ版神仙のキャラクター商品に注目し、ブームの背景の分析を通して、台湾における信仰文化の商品化と消費をめぐる社会状況についての考察を試みるものである。Q版神仙のQは、英語のcute(キュート、かわいい)の諧音(発音をもじったもの)であり、Q版神仙とは、日本の漫画やアニメのキャラクターに見られるような「かわいい」形象に変身させた神仙キャラクターを指す。近年台湾の寺廟では、より多くの参拝客を呼びよせるために廟内に土産物ショップを設け、Q版神仙の公仔(フィギュア)やその携帯ストラップ、帽子、Tシャツなど、さまざまな商品を販売するところが増えてきている。本稿ではまずQ版神仙ブームがいつ頃から、どのような背景のもとに興ってきたのかを、一つはコンビニエンスストア競争が巻き起こしたブームから、もう一つは台湾政府が推し進める文化創意産業計画との関連から論じた。次に台湾中部の媽祖廟を事例として、Q版媽祖のキャラクター商品がどのように開発され、販売されているのか、その実態を明らかにした。最後に台中県の著名な媽祖廟、大甲鎮欄宮を事例として、近年の進香活動に見る新たな展開や信者層の変化に注目し、Q版神仙商品の売れ行きとの関連性について検討した。また結論部分では、台湾のローカルな文化とグローバルな形象をミックスさせたQ版神仙は、21世紀の台湾における新しい文化創出のひとつであると指摘した。
著者
一丸 禎子
雑誌
人文 (ISSN:18817920)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.87-106, 2009-03-28

本論は学習院大学から申請した科学研究補助金(平成20 年度)によりデジタル化されることになった日本の「マザリナードコレクション」をインターネット上で次世代型の人文科学研究のコーパスとして構築するための方法を考察する。初めに近年の人文科学研究をとりまくWeb 環境の例として、フランス語圏の電子図書館、研究用サイトの歴史的発展の経過を分析し、新しい技術を応用して、より開かれた形態での共同作業が今後の人文科学研究を活性化することを確認する。つぎにその分析結果を生かしつつ、具体的事例として「マザリナードコレクション」をコーパスとしてWeb 上に公開することの意義および人文科学研究への貢献を考察する。
著者
李 志炯 Lee Jee-Hyung
出版者
筑波大学比較・理論文学会
雑誌
文学研究論集 (ISSN:09158944)
巻号頁・発行日
no.21, pp.176-154(1, 2003-03-31

はじめに 『分配』は、昭和二年八月『中央公論』に発表された島崎藤村の短編小説である。この小説は、藤村の晩年の大作である歴史小説『夜明け前』以前に書かれたものとしては最後の小説である。小説の内容は藤村の実体験を題材としている。 ...