著者
渡辺 健太郎 Watanabe Kentaro ワタナベ ケンタロウ
出版者
大阪大学大学院人間科学研究科 社会学・人間学・人類学研究室
雑誌
年報人間科学 (ISSN:02865149)
巻号頁・発行日
no.38, pp.139-157, 2017-03-31

社会学 : 論文本稿では、「なぜ若年層の権威主義化が生じたのか」を明らかにするため、「大学進学率」と「専攻分野」を用いた説明を試みた。先行研究では、若年・高学歴層の権威主義化が指摘されていたが、高学歴層のうち、どのような人たちが権威主義化しているのかについては明らかにされてこなかった。そこで、SSM1995データとSSP2015データの比較を行った結果、若年層における権威主義化は高学歴男性において生じていたことが確認された。そして、高学歴層の権威主義化についてより詳細に検討するために、SSP2015データを用いた構造方程式モデリングにより、「大学進学率」と「専攻分野」の交互作用効果を検討した。その結果、大学進学率の高まりにともなって、文系学部卒の男性が権威主義傾向を示すことが明らかとなった。大学進学率と権威主義的態度に関連が見られたのは、相対的権威主義層の高等教育への流入と学生同士の相互作用によると考えられる。以上より、高等教育の拡大に伴う文系学部卒男性の権威主義化によって、若年層の権威主義化がもたらされたことが示唆された。
著者
渡邉 朋子 船山 桂子 大和田 康代 Watanabe Tomoko Funayama Keiko Owada Yasuyo ワタナベ トモコ フナヤマ ケイコ オオワダ ヤスヨ
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
no.94, pp.18-27, 2012-03

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震において,筑波大学附属図書館は震度6 弱の地震に見舞われた。開館中の地震にも関わらず人的被害は幸いにしてゼロであったが,図書の大量落下を筆頭に施設設備・所蔵資料は多大な被害を受けた。そのような状況下で,当館は部分的開館と復旧作業を並行して行うことになった。本稿では,当館の職員およびボランティアによる復旧の過程について報告する。
著者
宮下 佳廣 渡辺 均 岩崎 寛 渡辺 均 Hitoshi Watanabe ワタナベ ヒトシ 岩崎 寛 Yutaka Iwasaki イワサキ ユタカ 山口 利隆 Toshitaka Yamaguchi ヤマグチ トシタカ
出版者
千葉大学大学院園芸学研究科
雑誌
食と緑の科学 (ISSN:18808824)
巻号頁・発行日
no.64, pp.77-89, 2010-03

2009年,千葉大学園芸学部は創立100周年を迎えた.今日までの多くの研究業績を踏まえ新たな世紀に向けて取り組むテーマの一つとして,2010年から園芸学部と戸定会との共同による社会貢献教育プログラムをスタートさせる.修了者には資格として「環境園芸士」を授与することで検討を進めている.その目的は園芸技術を広め園芸文化を高めることにある.対象は社会人と学生を含めた市民の園芸愛好者・園芸入門者である.教育プログラムの内容は花卉,蔬菜,果樹・植木の各専門科目とし,個人の趣味園芸のレベル向上と「花と緑の街づくり」の指導者養成を目指し,2010年9月に花卉のプログラムから開始する予定である. 本稿の筆頭者は,「環境園芸士」の提案者として,100周年記念行事の一環として進められた「園芸資格制度検討委員会」(第1表)の発起人の一人となった.本稿は,「園芸資格制度検討委員会」設立の経緯と活動状況,及び「環境園芸士」資格制度に関する調査・研究の経過を著わすものである.In 2009, 100 years had passed since Faculty of Horticulture, Chiba University was established. To spread knowledgewhich has been achieved in these 100 years, university staffs and alumni will start a program, called 'EnvironmentalGardener' as a part of memorial events. The aim of this program is to spread technologies of horticultureand to enrich cultures of horticulture. A certifi cation is going to be given for people who fi nished this program.There are four courses for this program: fl owers, vegetables, fruits and garden plants. This is designed for studentsand members of society. The fl ower course will start September 2010 at fi rst. Each course has lectures on basicplant knowledge such as plant cultivation, plant physiology, ecology, soil, fertilizer, pest control and garden design,as well as practices at university farm.
著者
河田 純一 坂場 優 富澤 明久 福井 敬 宮澤 寛幸 弓山 達也 渡邉 龍彦 Kawata Junichi Sakaba Yu Tomizawa Haruhisa Fukui Takashi Miyazawa Hiroyuki Yumiyama Tatsuya Watanabe Ryugen カワタ ジュンイチ サカバ ユウ トミザワ ハルヒサ フクイ タカシ ミヤザワ ヒロユキ ユミヤマ タツヤ ワタナベ リュウゲン
出版者
「宗教と社会貢献」研究会
雑誌
宗教と社会貢献 (ISSN:21856869)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.1-33, 2018-10

論文本稿の目的は、東京・山谷地区の浄土宗寺院を拠点に路上生活者支援を行うひとさじの会に焦点を当て、そこに集うボランティアがどのような宗教性や価値を共有し、共同性を醸し出しているかを明らかにするところにある。そのため関与型調査の方法を模索し、Tled 法を開発して本稿に実装した。その結果、この路上生活者支援がもつ宗教性・価値・共同性について相反する性格を見出せた。In this paper our purpose is to show what types of religiosity / spirituality, values and cooperation volunteer workers share and how they share them, focusing on Hitosaji-no-Kai (one spoon club) based in the Jōdō Shū temple in Sanya, one of the biggest flophouse areas in Japan. We explore the use of an intensive "researcher in the loop approach" and develop the Tled Method for this paper. We found contradictory or conflicting characteristics among these homeless support volunteers regarding religiosity / spirituality, values and cooperation in their movement.