著者
荒尾 宗孝 今泉 一郎 近藤 三男 伊藤 隆子 伊藤 幹子 栗田 腎一
出版者
Japanese Society of Psychosomatic Dentistry
雑誌
日本歯科心身医学会雑誌 (ISSN:09136681)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.75-79, 2001-06-25 (Released:2011-09-20)
参考文献数
7

A 45-year-old female patient was referred to us from the Department of Endodontics at Aichi-gakuin University School of Dentistry with a long and complex dental history. Her chief complaint was chronic pain in teeth which had been pulpectomied at other dental clinics. We chose brief psychotherapy and chemotherapy with the use of just one anti-anxiety drug. While at the Department of Endodontics, root canal treatment had also been performed on the teeth with chronic pain. First, we had her come to the hospital once a week and listened to her account of the degree of chronic pain and the related anxiety experienced. Her chronic pain decreased gradually and she started coming to our hospital once in two weeks instead. Finally, root canal filling and prosthodontic treatment were performed without any trouble. She has recently been coming to the hospital about once a month. We let her consult with us about her anxiety and ask questions related to the experience of chronic pain in teeth to prevent the recurrence of her state of fear.
著者
伊藤 隆 田中 哲朗 胡振江 武市 正人
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2001論文集
巻号頁・発行日
vol.2001, no.14, pp.56-63, 2001-10-26

’しりとり’を完全情報ゲームとして数学的に定義した’しりとりゲーム’を考えると,グラフ上のゲームとしてモデル化することができる.これは完全情報ゲームであるため理論上は解けることになるが,問題のサイズが大きくなるにつれ全探索は困難となる.本論文では,しりとりゲームに関する解析を行い,ゲームを効率的に探索する手法を提案する.この手法は数理的解析,探索の効率化の二つの部分から成っており,数理的解析としてグラフのより簡単な形への変形を行っている.加えて,しりとりゲームにおける先手の勝率に関して実験,考察を行う.
著者
石橋 みゆき 吉田 千文 樋口 キエ子 丸谷 美紀 伊藤 隆子 雨宮 有子 諏訪部 高江 神谷 明美 平野 和恵 林 弥生 木暮 みどり
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究の目的は、療養の場の移行支援の構築を目指し、退院支援に係る看護技術を体系化することである。計26病院に勤務する協働して退院支援を実施している関係にある看護師ら計48名へ半構成インタビューを実施し、先行研究の枠組みを基盤に内容を分類・統合し計21の退院支援技術が明らかとなった。退院支援に係る21の看護技術は、#0本人の意向を見極めセルフケア能力を高める、#1家族への支援と家族との協働、#2医療福祉専門職との連携と協働、#3退院支援体制発展に向けたシステム構築という4段階で体系化でき、個への支援(ミクロ)から地域への貢献を意図した支援(マクロ)に向かって拡大する方向であると考えられた。
著者
鈴木 文武 岡本 友好 船水 尚武 伊藤 隆介 藤岡 秀一 矢永 勝彦
出版者
日本外科系連合学会
雑誌
日本外科系連合学会誌 (ISSN:03857883)
巻号頁・発行日
vol.39, no.5, pp.906-910, 2014 (Released:2015-10-30)
参考文献数
16

症例は70歳男性.繰り返す胃潰瘍で近医加療中,腹部CT検査にて膵体部に58mm大の腫瘤を指摘され,当院紹介受診となった.潰瘍部より2度の生検が行われたが,いずれも良性の診断であった.血液生化学検査では,CEA14.1ng/ml,CA19-9 45U/ml,AFP 507ng/mlと腫瘍マーカーの上昇を認めた.当院の腹部超音波検査では,膵体部に内部不均一で比較的境界明瞭な等~低エコーの腫瘤として描出された.超音波内視鏡下穿刺吸引生検の結果,低分化腺癌を認めた.膵悪性腫瘍の診断にて膵体尾部切除,リンパ節郭清を行った.術中に胃前庭部に漿膜側へ突出する腫瘍を認めたため,幽門側胃切除術を併施した.術後病理組織診断では,胃はAFP産生腫瘍であり,膵の腫瘤は胃癌の転移リンパ節であった.以上,膵腫瘤が発見契機となったAFP産生胃癌膵周囲リンパ節転移の切除例を経験した.膵腫瘤性病変にAFPの上昇を伴った場合は,胃の十分な精査が肝要と考えられた.
著者
伊藤 隆
出版者
日本エアロゾル学会
雑誌
エアロゾル研究 (ISSN:09122834)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.237-245, 2021-12-20 (Released:2021-12-24)
参考文献数
29

Severe acute respiratory syndrome coronavirus 2 (SARS‑CoV‑2) is the virus that causes the new coronavirus infection (COVID-19). The molecular structural basis of SARS-CoV-2 infection has been investigated by various structural biological studies including three-dimensional (3D) structural analysis of virus Spike protein, which directly mediates infection to human cells through the interaction with Angiotensin-converting enzyme 2 (ACE2), which locates on the cell surface of some of our tissues (e.g. lungs). Further, the 3D structures of main protease (3CLpro) and RNA-dependent RNA polymerase (RdRp) of SARS-CoV-2 provided useful information for understanding the mechanism of the amplification of viral genome RNA in our cells. In this paper, I would like to give an easy-to-understand overview of the current state of structural biology studies related to COVID-19, and also discuss the possibility of rational design of drugs.
著者
川島 春佳 木村 容子 伊藤 隆
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.69, no.4, pp.359-365, 2018 (Released:2019-08-01)
参考文献数
21

アレルギー性鼻炎は,鼻粘膜のアレルギー性疾患であるが,様々な要因が増悪因子となる。今回,随証治療により用いた当帰芍薬散が奏功したアレルギー性鼻炎の4症例について報告する。症例1は31歳女性。冷え・月経不順に対して当帰芍薬散の内服を開始したところ,元々あった鼻炎症状が改善し,休薬により鼻炎症状が再燃した。症例2は40歳女性。子宮筋腫に対して内服していた桂枝茯苓丸加薏苡仁から当帰芍薬散に転方して,毎年認めていた花粉症状が軽快した。症例3は49歳女性。多種類の漢方薬を内服しても改善しなかった鼻炎症状が,当帰芍薬散に転方して速やかに消失した。症例4は65歳女性。葛根湯加川芎辛夷の内服後も残存した鼻炎症状に対し当帰芍薬散を併用して症状が改善した。古典では,当帰芍薬散の鼻炎に関する記載は見当たらないが,陰虚証で,水毒に加えて瘀血・血虚を認める鼻炎には,当帰芍薬散も鑑別処方の一つと考えられる。
著者
伊藤 隆子
出版者
千葉看護学会
雑誌
千葉看護学会会誌 (ISSN:13448846)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.56-64, 2004-12-30
被引用文献数
1

本研究の目的は,要介護者が病院から在宅療養へ移行する際,在宅での生活を選択し準備し開始し継続していくためのケアマネジメント過程において,在宅介護支援センター所属の看護職ケアマネジャーは,その行動の背景にどのような認識をもつのかを明らかにすることである。データ収集は,看護職ケアマネジャーが過去に担当した事例を想起してもらい,退院前から関わり在宅療養が開始されるまでのケアマネジメント過程に対して半構成的インタビューを実施した。看護職ケアマネジャーの選定は,介護保険制度以前からケアマネジメント業務に専念していた在宅介護支援センターに所属する看護職ケアマネジャーへ依頼した。インタビュー内容は逐語録に起こしデータとし,質的内容分析を行なった。抽出された認識カテゴリーは,1.入院中の療養者の病状・ADL・精神心理状態の査定,2.外部支援導入の可能性を含めた在宅での介護力の査定,3.在宅療養に関して起こりうる問題の予測,4.看護専門職の判断への追認と留保,5.能動的態度による在宅介護実現の可能性の模索,6.在宅生活継続のための生命維持に必要な条件の判断,7.療養者(あるいは家族介護者)の望む生活への共感,8.外部支援サービスの調整と拡大のための工夫,であった。今回分析の対象となった看護職ケアマネジャーが語ってくれた6事例共に一貫して現れていた認識は,自分自身が決して感じたことのない他人の感情の只中へ,自己を投入する能力であるともいえる「能動的な態度で在宅介護実現の可能性を模索する」という認識であった。看護職ケアマネジャーは,看護専門職として査定した医療的ニーズを優先しようとする自分と,療養者の望む生活へ共感し,その