著者
名取 琢自 今井 完弌 秋田 巌 禹 鍾泰 平尾 和之 佐々木 玲仁 平田 俊明
出版者
京都文教大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

申請時の研究計画に基づき、海外の心理臨床家への半構造面接による調査を企画し、平成20年度はアメリカと韓国、平成21年度はスイスとフィンランド、平成22年度はオーストリアを調査対象地として面接調査を行い、調査票と録音データを収集した。面接調査は研究計画で設定した規模で実施でき、資格や就業形態、勤務内容、想定される賃金、他職種との連携のイメージについて、心理臨床家の生の声を得ることができた。音声データは逐語記録化され質的分析が行われた。
著者
佐々木 玲子 石沢 順子
出版者
慶應義塾大学体育研究所
雑誌
体育研究所紀要 (ISSN:02866951)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.7-15, 2016-01

The purpose of this study was to assess the physical activity of preschool children during free play, using accelerometry and direct observation methods. Accelerometry is increasingly being used to objectively assess physical activity in children. Direct observation is often considered a criterion measure for physical activity in young children because of its practical and comprehensive nature. In this study, the participants were 6 preschool children aged 5-6 years. Children's physical activity levels (intensities) during free play (30 minutes) in the kindergarten were measured by the triaxial accelerometer (HJA-350IT ; Omron). These time series data were time-matched with behaviors and/or movement patterns from the video footage of children engaging in free play. Thus, we tried to indicate the physical activity levels of children during various activities and/or fundamental movements. Results were as follows. 1) Skilled children were more active and performed more high-intensity physical activity than unskilled children did during free-play periods. The amount and intensity of physical activity was much lower in unskilled girls than in other children. 2) More types of activities and/or fundamental movements were performed by skilled children than by unskilled children. 3) Movement intensity of children during free-play activities was adequately classified. Based on these findings, a cut-off point of moderate-to-vigorous physical activity was determined.
著者
鳴岩 伸生 桑原 知子 川部 哲也 佐々木 玲仁 加藤 奈奈子 佐々木 麻子 渡邉 研太郎 大野 義一朗 重田 智
出版者
京都光華女子大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

長期閉鎖環境におけるストレスの実際と有効な対処を明らかにするために,南極地域観測隊の越冬隊員に対し,出発前の日本および現地での質問紙調査と帰国後の面接調査を実施した。その結果,越冬後半の白夜の時期に,怒り・敵意の感情が高まる者が現れる一方で,高まらない者も多くおり,隊内に感情の溝が存在することが明らかになった。また,越冬中の肯定的感情が積極的なストレス対処に影響を与え,否定的感情が非建設的なストレス対処に影響することが明らかになった。
著者
佐々木 玲子
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム学会誌 (ISSN:02850885)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.73-78, 2012 (Released:2016-04-15)
参考文献数
18
被引用文献数
5 4

我々は自身や他者の動きに伴って何らかの時間,空間的なリズムを感じ取ることができる.発達的にみると,自発的に内 在するリズムやテンポの発現は乳児の段階でも見られ,それが発話やのちの身体運動とも深くかかわっていることが推察される.また成長に伴い,外界からのリズムを読み取り自身の動きを適切に調節していくことも可能となり特に自己の抑制的な調節にその発達をみることができる.神経系機能の発達が著しい乳幼児から児童期にかけては,様々な動きを獲得しさらにそのスキルを高めていく可能性を持っている.動きの発達には,知覚,認知などの機能および環境が相乗的に作用し,そこに時間調整的要素をもつリズムは非常に関わりの深いものとなっている.
著者
佐々木 玲子 石沢 順子
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.67, pp.208_2-208_2, 2016

<p> 子どもの体力・運動能力の低下や身体活動量の減少が問題とされている中で、幼児期から適切な運動の量と質を確保することの重要性が指摘されている。日常的に身体活動量の多い子どもは運動能力も高いという傾向がこれまでの研究で示されてきたがその多くは横断的なデータによるものである。そこで本研究では、幼児を対象にしたこれらの関係を縦断的な視点から検討することを目的とした。対象は、東京都内の公立幼稚園に通う男女45名であり、年少クラス在籍時および1年後同時期の年長クラス在籍時に同一の測定を行った。運動能力は25m走、立幅跳、ソフトボール投げ、体支持持続時間、連続両足跳越しの5種目を、身体活動量は3軸加速度計式活動量計を用いた8日間の連続測定により1日あたりの歩数と中高強度活動時間を指標とした。それらから運動能力や身体活動量の経年変化および各項目の関係性について検討した。全般に運動能力は各種目とも1年間で統計的に有意な向上を示した。身体活動量は、平日における中高強度活動時間のみ有意に増加した。運動能力、身体活動量、ならびに各項目間の関係性は、年少から年長かけてより明確にみられる傾向であった。</p>
著者
大野 智子 鎌田 好美 佐々木 玲
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 平成25年度(一社)日本調理科学会大会
巻号頁・発行日
pp.45, 2013 (Released:2013-08-23)
被引用文献数
1

【目的】これまでに、ゼラチン、寒天、米粉をゲル化剤に用いて、秋田県の郷土料理のひとつである「豆腐カステラ」の高齢者用ソフト食の開発を試みてきた。本研究では、高齢者施設等で利用されている3種のゲル化剤を使用し、物性および食味を比較検討することを目的とした。【方法】材料は、絹ごし豆腐、上白糖、鶏卵とし、ゲル化剤には介護食用寒天、ゼラチン寒天、ソフティア2を用いて3試料を調製した。物性の測定は、消費者庁が定める特別用途食品「えん下困難者用食品許可基準」の試験方法に準拠した。試料を直径40mm、高さ20mmの容器に15mm充填し、直線運動により物質の圧縮応力を測定することが可能な万能試験機(5544 社製:INSTRON)を用いて、直径20mm、高さ40mmの樹脂製のプランジャーにより、圧縮応力10mm/sec、クリアランス5mmで2回圧縮測定した。得られた記録曲線から硬さ、付着性、凝集性を算出した。さらに、20代女子学生をパネルとし、評点法を用いて食味に関する官能評価を行った。評価項目は、外観、色、硬さ、べたつき、飲み込みやすさ、口中でのばらつき、口中での残留感、おいしさ、総合的評価の9項目とした。【結果】物性測定の結果、硬さ、付着性、凝集性のいずれも介護食用寒天とソフティア2を使用した試料がえん下困難者用食品許可基準Ⅱに該当した。ゼラチン寒天を使用した試料は他の試料に比べて有意に硬く、基準に該当しない結果となった。官能評価では、外観、硬さ、べたつき、飲み込みやすさ、口中での残留感、おいしさの6項目に関して有意差が認められ、ソフティア2、介護食用寒天、ゼラチン寒天の順によいと評価された。