著者
大島 義和 宮地 朝子 佐野 真一郎
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2022-04-01

名詞述語文は,一般に「aとbは同一である」または「aはAに包摂される」という関係をあらわす(例:「平塚らいてうは {『青鞜』の創刊者 / 作家} だ」)が,その一方で,「ユミはウナギだ (= ユミはウナギを注文した,ユミはウナギの専門家だ,等)」「ヒロシはスーツだった (= ヒロシはスーツを着ていた)」「ナオミは東京に行く予定だ (= ナオミには東京に行く予定がある)」といった,非典型的な意味を持つ有標的な名詞述語文も存在する。本研究では,このような有標的名詞述語文の分類と,形式意味論,歴史言語学,対照言語学,語彙論といった諸観点からの分析に取り組む。
著者
斉藤 貴明 犬塚 和徳 佐野 真規 片橋 一人 矢田 達朗 嘉山 貴文 露木 肇 山中 裕太 山本 尚人 海野 直樹 竹内 裕也
出版者
日本静脈学会
雑誌
静脈学 (ISSN:09157395)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.413-417, 2018-12-21 (Released:2018-12-21)
参考文献数
27

症例は45歳女性.糖尿病性腎症のため左上腕内シャントで透析を行っていた.透析導入から6年後にシャント静脈高血圧による左顔面および左上肢の浮腫が出現し,当科紹介となった.造影CT検査でシャント静脈高血圧の原因となる左腕頭静脈の高度狭窄を認めた.最初に左腕頭静脈の経皮経管的バルーン拡張術を行ったが,3週間後には症状が再燃したため14 mm×40 mmステント(SMART, Cordis, Dublin, Ohio, USA)留置術を施行した.以降,顔面および上肢の浮腫は軽減したが,術後1カ月で左胸水が出現した.超音波検査にてシャント血流量が1537 mL/minと高値であったため,シャント血流過多による心不全の診断で,人工血管PTFEグラフト(PROPATEN, GORE, Newark, USA)を使用しシャント静脈バンディング手術を施行した.術中超音波検査を併用しシャント血流量を491 mL/minに減量させた.術後は心不全の改善を認め,顔面および上肢の浮腫も増悪なく経過している.
著者
瀧井 一博 大久保 健晴 勝部 眞人 植村 和秀 永井 史男 谷川 穣 前田 勉 國分 典子 五百籏頭 薫 小川原 正道 松田 宏一郎 島田 幸典 佐野 真由子 塩出 浩之 福岡 万里子 中村 尚史 牛村 圭 今野 元 山田 央子 清水 唯一朗 岩谷 十郎 奈良岡 聰智 Breen John
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

明治維新から150年が経過した。日本は今、明治日本という西洋近代に対する稀有なキャッチアップを遂げた自らの歴史的経験を振り返り、その経験を学術的に分析して、その功罪を人類の歴史的遺産として今後似たような歩みをするかもしれない世界中の他の国々や地域に対して提供する使命を有しているといえる。本研究課題においては、明治日本の世界史的意義を学際的かつ内在的に把握するための研究ネットワークを構築することが掲げられた。そのために、海外の研究者とも積極的に連携して、明治史のグローバルな関心と日本の学界を接合することを促進した。
著者
中川 ゆり子 金田 純平 林 良子 佐野 真弓 佐藤 正之 関 啓子
出版者
日本言語聴覚士協会
巻号頁・発行日
pp.174-183, 2010-11-15

MIT日本語版は発語失行の治療技法であり,その有効性は,1983年,関らにより確認された.しかし,それ以降日本語版に関する報告はなく,わが国で日本語版が普及しているとは言い難い.そこで,本研究の目的を①日本語版の有効性を客観的に再検証する,②音響分析で前後の発話特徴を比較する,こととした.対象は58歳男性,脳梗塞発症1年1か月後の重度Broca失語症者で,MITを10日間行い,前後の発話を比較した.MIT後,訓練課題およびこれと同アクセントの非訓練課題で音の正答数が有意に増加し発話明瞭度が改善したが,異アクセントの非訓練課題では改善しなかった.本研究では維持期の失語症者に,効果測定デザインを用いて短期介入を行い,介入効果と,その他自然回復などの要因を可能な限り区別した.発話判定を第三者が行った本研究はMIT日本語版の有効性を客観的に証明したといえる.
著者
佐野 真弘 柴山 充弘 櫻井 伸一 黒川 秀信 野村 春治
出版者
The Society of Fiber Science and Technology, Japan
雑誌
繊維学会誌 (ISSN:00379875)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.74-83, 1992-02-10 (Released:2008-11-28)
参考文献数
32
被引用文献数
1 1

Poly (vinyl alcohol) (PVA) reacts with borate ions to give a thermoreversible gel. In this work, gel films (PVA-G) were successfully prepared by drying this gel or by soaking PVA films (PVA-O; crosslink-free PVA films) in a solution containing borate ions. On the other hand, the crosslinks formed in PVA-G can be removed by soaking PVA-G in an acid solution. The mechanical properties and structure of PVA-G were investigated by means of dynamic viscoelastic, wide angle X-ray diffraction, hot water resistance and thermogravimetric measurements, and were compared with those of PVA-O.The results of dynamic viscoelastic measurements show that PVA-G retains a high value in storage modulus up to ca. 200°C which are different from PVA-O. In addition, there appeared a mechanical dispersion around ca. 220°C. Wide angle X-ray diffraction patterns show that the crystallite size of PVA-G is smaller than PVA-O. The characteristic behaviors in viscoelasticity are explained by the presence of crosslinks and/or crystallite size. Hot water resistance of PVA-G was also found to be improved by the introduction of crosslinks.
著者
中根 悠 佐野 真紀
出版者
愛知教育大学特別支援教育講座・福祉講座
雑誌
障害者教育・福祉学研究 (ISSN:18833101)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.59-65, 2018-03

本研究は,ソーシャルワーク・アセスメントを実践するうえで核となる概念や方法が確立されていないまま,実践方法が展開されているという指摘に基づいて,先行研究の分析を通して現状におけるソーシャルワーク・アセスメントの意義と課題を考察することを目的とした。その結果,ソーシャルワーク・アセスメントの実施者はクライエントの主観的情報を含むあらゆる情報を収集・分析しているが,ケアマネジメントにならって使用されるようになったアセスメントツールでは,主観的な情報を書き起こすことができない,アセスメントを実施する際の援助者の主観をアセスメントツールでは考慮することができないという課題が明らかになった。そのため今後の研究では,アセスメント実施者の「技」の分析が必要になるということが示唆された。
著者
佐野 真人
出版者
皇學館大学研究開発推進センター
雑誌
皇學館大学研究開発推進センター紀要 = Bulletin of the Research and Development Center of Kogakkan University (ISSN:21892091)
巻号頁・発行日
no.1, pp.87-99, 2015-03

『延暦儀式帳』は、『皇太神宮儀式帳』と『止由気宮儀式帳』の総称で、伊勢の神宮における最古にして最重要の古典である。両儀式帳を合わせて約二七〇本に近い写本の存在が確認できる。しかしながら、延暦二十三年(八〇四)注進の原本は現存しない。写本のほとんどが近世以降に書写されたものである。皇學館大学研究開発推進センター神道研究所では、『延暦儀式帳』の内容を詳細に検証し、『延喜式』を始めとする古代の基本文献を利用して研究を進めている。これは今日行われている遷宮・神宮祭祀・行事を対象とした研究の進展に寄与することは言うまでもないが、その成果は広く我が国古代の神祇・法制・文化史等の研究に資することになろう。その基本作業として、大学共同利用機関法人人間文化研究機構国文学研究資料館を中心とする様々なデータベース等を利用し、写本所蔵リストを作成した。本稿は、『皇太神宮儀式帳』と『止由気宮儀式帳』の写本を所蔵する機関の目録(稿)である。
著者
佐野 真人
出版者
神道史学会
雑誌
神道史研究 (ISSN:05830702)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.24-37, 2015-04