著者
千葉 正展
出版者
法政大学現代福祉学部現代福祉研究編集委員会
雑誌
現代福祉研究 (ISSN:13463349)
巻号頁・発行日
no.19, pp.101-114, 2019-03

本稿では、社会福祉法人制度改革において新たに制度化された社会福祉充実残額について、その会計学的な意義と問題点及び経営実務における活用可能性について検討することを目的とする。本論考を通じて、充実残額は貨幣資本に対応した利益剰余金から再生産に必要な財産(国庫補助金等の補助率の低減分及び建設工事費物価の上昇分等)を控除した額と同一性があることが明らかになった。また充実残額は再生産に向けた財務状況を知る一つの手段として法人の長期的な財務戦略への活用可能性が示唆された。
著者
千葉 正史
出版者
公益財団法人史学会
雑誌
史學雜誌 (ISSN:00182478)
巻号頁・発行日
vol.108, no.1, pp.65-92, 153-152, 1999-01-20

The pupose of this paper is look at the events surrounding the Yihetuan 義和団 Incident in the light of the communications revolution touched off by the invention of the telegraph during the late Qing period and consider the overall political transformation brought about by this technological breakthrough. During the Yihetuan Incident, communication between the capital and the provinces became very difficult due to the destruction of the telegraph lines around Beijing by the Yihetuan. The speedy transmission of information had taken on utmost importance: for example, in the conclusion of a mutual defense agreement between the southern provinces and foreigh countries, there was fear of contradictions arising from the central government already having declared war on them. This possible conflict of interest was easily dissolved by telegraph messages sent from Baoding 保定 via Shangi 山西. Just after this event, the Yihetuan began to tear down telegraph lines in Shangxi, thus pushing the Qing empire to verge of destruction. During the occupation of Beijing by the allied forces of the eight world powers, the telegraph network was put under their control. Under this state of affairs, the lack of telegraph facilities for communication concerning peace ne-
著者
スリヨン タンスリヤボン 千葉 正広 花木 真一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア = The journal of the Institute of Image Information and Television Engineers (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.56, no.12, pp.1980-1988, 2002-12-01
参考文献数
19
被引用文献数
3 1

A circumstantial video image should convey sufficient information about the situation, while protecting the privacy of the specific person' s in the scene. This paper describes a concealment system which automatically identifies a person by using face recognition, tracks him or her, and displays his or her image in a modified form such as in silhouette with or without name, or displays only a name instead of the original video image. A method for comparing situational information obtained from the modified or raw circumstantial video image with one required in several applications is also described. A subjective evaluation was carried out in order to ascertain how people evaluate modified video images from the observer or subject viewpoint. As a result of an experiment in which the several applications were considered, the silhouette with name list type of concealment seems to be the most appropriate observer-subject compromise.
著者
スリヨン タンスリヤボン 千葉 正広 花木 真一
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.1-6, 2000
参考文献数
13

ビデオでの状況映像中の被写体のうち, 予め登録された人物のプライバシは保護しつつ, それ以外の部分の映像は十分な情報を伝えることのできる方法を検討し提案する.ビデオ映像から, 実時間で顔認識による人物識別を自動的に行い, その人物の移動を追跡して, 状況映像中の人物像の部分のみを隠蔽して表示する.隠蔽手法として, シルエット表示, 名前付きシルエット表示, 名前だけの表示(透明人間表示)を用いた.検討した利用例の中では名前付きシルエット表示が最も適していると判断された.
著者
明石 正和 千葉 正
出版者
城西大学
雑誌
城西大学研究年報. 自然科学編 (ISSN:09149775)
巻号頁・発行日
no.23, pp.71-80, 1999-12

平成11年度関東大学男子バレーボール2部リーグ戦は, 25点ラリーポイント制採用の最初の国内大会で, Jチームとほぼ同等の実力と思われる3チームを抽出しゲーム分析を行い技術指導上の基礎資料を得る目的で行った結果は, 次のとおりである。1)チームの得点総数および失点総数を比率でみると, スパイク得点は最高値で, 62.1%, 最低値52.3%, 平均値で57%で全てのチームで50%以上の値を示した。Jチームは, 平均値57.3%である。ブロック得点は最高値, 18.6%, 最低値4.9%, 平均値で12.8%でゲームによって差がある。Jチームは, 平均値15.4%で全体の平均値より高い値を示した。サーブ得点は最高値6.3%, 最低値0.9%, 平均値で3.7%で予想よりサーブ得点は低い値である。Jチームは, 平均値3.4%で強いサーブを打つ指示のわりにサーブ得点が少ない。スパイク失点は, 最高値16.2%, 最低値9.1%, 平均値13.7%である。Jチームは, 平均値で13.6%で全体の平均値とほぼ同様な値である。サーブ失点は, 最高値16.9%, 最低値4.4%, 平均値で10.2%である。Jチームは, 13.7%で全体の平均値より高い値を示した。2)サーブレシーブの返球率は, Dチーム89.8%で優れたが, 有意差は認められなかった。Sチームは87.2%で優れ, 危険率5%以下で有意差が認められた。Jチームは対Nチーム戦で88.8%で優れ, 危険率1%以下で有意差が認められた。サーブレシーブの返球率とサーブレシーブからのスパイク決定率の関係は, サーブレシーブ返球率が高い値を示してるが, スパイク決定率に結びついてない。3)ブロック力は, Jチームの対Nチーム戦で22点16.7%で最も優れ, 危険率0.1%以下で有意差が認められた。Dチームブロック決定率, 14.5%, 12点で高い値を示したが, 有意差は認められなかった。Jチームは, ブロック決定率, ブロック効果率も含めて, 高い値を示した。4)ブロック阻止率は, ブロック力とレシーブ力を合わせて算出するので, ブロック阻止率が高い値のチーム程, 競技成績も上位になる。ここの3ゲームでは, ブロック阻止率がほぼ同等な値を示したゲームは全てフルセットになった。アタックレシーブ率は, Sチーム, Nチームは45.5%, 46.6%で非常に高い値を示した。