- 著者
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友定 賢治
陣内 正敬
- 出版者
- 社会言語科学会
- 雑誌
- 社会言語科学 (ISSN:13443909)
- 巻号頁・発行日
- vol.7, no.1, pp.84-91, 2004-09-30
近年,関西方言が,一度東京を経由しての全国発信であるが,若年層を中心に全国的に広がりつつあり,地元方言や共通語とともに新しいスピーチスタイルが形成されつつある.それは単に「ことば」だけではなく,関西的なコミュニケーションの受け入れという面がある.関西的な「楽しさ」「笑い」が,現在の豊かな社会・娯楽社会での,会話を楽しむという時代風潮に一致したためであろう.関西方言受容の背景にある日本人のコミュニケーション観にも変化が生じているということである.