著者
仲東 春香 沼崎 俊哉 中村 浩 吉岡 大輔 芦塚 勇樹 吉宗 良祐 本多 宣子
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
pp.19-00091, (Released:2019-06-21)
参考文献数
18
被引用文献数
1 5

Compared to oral medication, the base plays a large role in the external preparation for skin, and dermatologists select the dosage form based on understanding of the effect of the base as well as according to skin symptoms and conditions, application site, age, season, etc. Further, in treatment with external preparations, it is important for patients to understand the application method and continue to apply an adequate amount to achieve the treatment goal. However, there is little evidence regarding the relationship between base properties or usability and the application amount. In this study, we investigated the usability and application amount of three bases with different properties (ointment base, cream base, and lotion base) in 62 adult subjects and exploratively examined the effect of the different base properties on the application amount. The results of this clinical study showed that the usability and preference for the base used for external preparations varies, and poor usability and low preference may lead to a reduction in the application amount. Even with good usability and high preference, there were many cases in which an adequate amount was not applied due to lack of specific instructions on external use. When selecting or changing the base in an external therapy, it is important for not only dermatologists but also pharmacists providing instructions on external use to be aware of the importance of the base and actively instruct patients to apply an adequate amount of the preparation.
著者
吉岡 大樹 河野 祐輔 福田 富滋余 碇 秀樹 國崎 忠臣
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.301-304, 2008 (Released:2008-06-30)
参考文献数
16

【目的】モルヒネ投与により, 排便コントロールが困難な患者に対してミソプロストールを投与したところ, 排便状態の改善が得られた症例を経験した. 【症例】70歳代, 男性, 膀胱がん術後再発, 右骨盤転移. 右骨盤の疼痛に対して, 放射線治療および硫酸モルヒネ徐放剤の投与で安静時の疼痛緩和が得られた. モルヒネ投与による排便困難と腹部膨満の症状があり, 複数の緩下剤を併用投与しても高度便秘と水様便を交互に繰り返すという状態が続いていた. ミソプロストール800μg/日を投与したところ, 定期的な自力排便がみられるなどの排便状態の改善が得られた. 【考察】ミソプロストールは小腸の蠕動運動を亢進させ, 水およびナトリウムの吸収を阻害する. 本症例は, この作用機序により排便状態の改善が得られたと考えられる. ミソプロストールはオピオイド投与による難治性の便秘に対する治療薬の選択肢の1つとして有用であると考える. Palliat Care Res 2008:3(1);301-304
著者
吉岡 大輔 杉浦 一徳 中嶋 剛太
雑誌
マルチメディア,分散協調とモバイルシンポジウム2017論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.91-96, 2017-06-21

二次元(アニメや漫画)と三次元(現実世界での動き)を融合した2.5次元とも呼べるコンテンツの一つとして,美少女・美少年着ぐるみ(Animegao Kigurumi),具体的にはコスプレや着ぐるみといったコンテンツのキャラクターに扮する活動が広がっている.本研究では,これら着ぐるみを楽しむ環境を拡大していく上で必要となるリテラシーに着目し,それらを1)実世界,2)インターネットの双方を活用することによってコミュニティ内で共有し,経験の共有へとつなげ,着ぐるみを発展させてゆく手法の確立を目指す.具体的には着ぐるみ活動を1)着ぐるみマスク入手・制作過程,2)着ぐるみ体験,3)着ぐるみイベントの参加,の3つに区分し,それぞれにおいて必要となる経験共有を伴ったリテラシーの共有手法について,インターネットを活用した共有基盤,ならびに実世界活動を連携することによって実現した.実証実験としてのワークショップ,イベントを例にネットワークを活用することによって効率的な経験共有を実現し,着ぐるみコミュニティの発展につながっていくための手法を提言する.本研究によって,着ぐるみ活動がより効率的に,かつグローバルに展開することが可能である事が立証できた.
著者
吉岡 大二郎
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.71, no.9, pp.650, 2016-09-05 (Released:2017-01-09)
参考文献数
1

会員の声「「蜘蛛の糸」仕事をしたのはカンダタの筋力か?」へのコメント
著者
黒田 剛士 吉岡 大貴 宮崎 真
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
pp.88.16403, (Released:2017-09-30)
参考文献数
65

The tau and kappa effects are perceptual illusions involved with spatiotemporal interactions. In the tau (kappa) effect, the spatial distance (duration) between two stimuli is perceived as longer when the duration (spatial distance) between these stimuli is made physically longer. The occurrence of these effects is explained by two hypotheses, both assuming the perception of motion between locations in which the stimuli are presented. Additionally, the first hypothesis posits that the motion speed is kept constant, whereas the second hypothesis is based on a Bayesian model with prior knowledge that the speed is slow. Perceived spatial distance and duration are estimated from the predicted motion velocity, resulting in the tau and kappa effects. This article aims to discuss the validity of each hypothesis, as well as future avenues, through a review of recent studies related to the tau and kappa effects.
著者
吉岡 大貴 横山 諒平 劉 傅軍 小野寺 武 内田 誠一 中野 幸二 林 健司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.409, pp.53-56, 2014-01-17

匂いは目に見えないが,危険信号として重要な情報を持つ.匂いは気体であるため,匂い情報として匂い物質の種類,濃度,空間分布が考えられる.本研究では匂い物質を可視化するために蛍光物質を混ぜたアガロースゲルフィルムを蛍光プローブとして用い,匂い情報を蛍光変化として取り出している.本稿では,蛍光物質を複数用いたマルチ蛍光プローブを用いてマルチスペクトルイメージングを行い,匂い物質の識別を行っている.また,混合匂いに対するマルチ蛍光プローブの反応は各匂い物質毎の各単一蛍光プローブの反応に分割できるため,混合匂いを含めた匂い濃度の空間分布を識別することができる.
著者
太田 勝巳 武田 栄治郎 吉岡 大輔 浅尾 俊樹 細木 高志
出版者
日本生物環境工学会
雑誌
植物工場学会誌 (ISSN:09186638)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.22-25, 1999-03-01 (Released:2011-03-02)
参考文献数
8

ミニトマトと大型トマトを供試して, 高温期と低温期において水耕培養液濃度を変えて栽培することによって, 尻腐れ果発生の差異を比較するとともに, 尻腐れ果発生初期の小果柄の離層部周辺の維管束の様子を観察した.1.ミニトマトでは低温期には尻腐れ果が全く発生しなかったが, 高温期には16~18%の発生が見られた.大型トマトでは低温期, 高温期いずれも高濃度培養液で栽培すると多くの尻腐れ果が発生した.2.ミニトマトの果実縦径当たりの果実生長量は栽培時の気温や培養液濃度によって変化しなかったが, 大型トマトのそれは高温期において高濃度より低濃度の培養液で栽培するとやや大きかった.3.尻腐れ果発生初期の小果柄の離層部周辺の維管束を正常果のそれと比較した.ミニトマトでは両者に大きな差異はみられなかったが, 大型トマトでは維管束数が減少し, かつ導管の径が小さくなっていた.