著者
増田 豊 久保 喜広 山下 大輔 柏村 文郎 鈴木 三義
出版者
公益社団法人 日本畜産学会
雑誌
日本畜産学会報 (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.85, no.1, pp.1-12, 2014-02-25 (Released:2014-04-04)
参考文献数
28
被引用文献数
1

農用馬の体重ならびに体尺測定値(体高,尻高,体長,胸深,胸幅,尻幅,腰幅,尻長,胸囲,管囲)に関して遺伝的パラメータを推定した.データは,家畜改良センター十勝牧場において1999年から2011年までに誕生したブルトン種307頭とペルシュロン種324頭から得た.測定間隔は平均して2ヵ月であった.誕生から6ヵ月齢まで,7から19ヵ月齢まで,20から34ヵ月齢までを,それぞれステージ1,2,3と定義した.各ステージを異なる形質とみなした3形質の反復アニマルモデルを当てはめて分散成分を推定した.各ステージの遺伝率は,11の測定項目について,ブルトンでそれぞれ0.05~0.36,0.16~0.54,0.08~0.66,ペルシュロンで0.05~0.38,0.03~0.76,0.23~0.84の範囲にあった.各ステージ間の遺伝相関は,いずれの品種においても正であり,0.37から1.00の範囲にあった.
著者
増田 豊
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.45, no.9, pp.613-620, 2002
被引用文献数
4 4

Webベースの学術出版チャネルが拡大する中で,利用者を最適な情報資源へ誘導することは電子図書館に求められる機能になりつつある。本稿では,柔軟で発展性のある方法で状況に応じたリンキングを実現するS・F・Xにフォーカスを当て,誕生の背景,従来のリンキングとの違い,システム構成と今後の学術リンキングの課題,CrossRefとの関係について概説する。また,S・F・X開発の過程で生まれ,Webベースのオープンリンキングを実現するためのメタデータや識別子の事実上の標準となっているOpenURLについても仕様とNISO Committee AXにおける標準化の現状などを含めて紹介する。
著者
増田 豊
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.71, no.9, pp.386-391, 2021-09-01 (Released:2021-09-01)

本稿では,学術コミュニケーションの中で信頼される学術成果を発信する役割を負っている学術出版社の近年の動向を,世界的な業界団体として存在感のある国際STM出版社協会の活動から考察する。具体的には,同機関が毎年発表する業界の動向予測「STM Trends」を現状俯瞰のための材料として取り上げ,利用認証のイニシアチブSeamlessAccessやフルテキストアクセスのGetFTR,AIなどへの取り組みも概説する。
著者
増田豊
出版者
明治大学法律研究所
雑誌
法律論叢 (ISSN:03895947)
巻号頁・発行日
vol.61, no.6, pp.1-60, 1989-03-31
著者
増田 豊
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.268-274, 2009
参考文献数
10

電子ジャーナルは学術図書館における定期刊行物予算の多くを占めているが,その管理をどのようにシステム化するかに関しては模索が続いている。本稿では,電子情報資源管理システム(ERMS)とリンクリゾルバーが電子ジャーナルの業務にどのような効果をもたらすのか,代表的な製品であるEx Libris社のVerdeとSFXの機能を概説することにより考察する。また,ERMSとリンクリゾルバーとの連動,その他の図書館システムとの相互運用性や,出版機関との連携とその背景にあるデータの標準化の動向などを通じて製品の位置づけの現状を近未来も含めて報告する
著者
菊池 幸恵 樋口 比登実 増田 豊 橋本 誠 岡本 健一郎 八代 亮 細山田 明義
出版者
THE JAPAN SOCIETY FOR CLINICAL ANESTHESIA
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.19, no.10, pp.609-612, 1999-12-15 (Released:2008-12-11)
参考文献数
10

要旨 レーベル遺伝性視神経症(以下Leber病)の診断にて眼科的治療を受けるも回復せず,星状神経節ブロック(以下SGB)を施行し,両眼視力回復が認められた症例を経験した.症例は20歳男性.当科初診時視力(以下すべて矯正視力)は右眼0.07,左眼0.02,視野上大きな中心暗点を認めた.急性期の右眼に対し,1日2回のSGBによる治療を開始し,治療開始7ヵ月後(左右SGB合計約200回),視力右0.6,左0.2,視野上も中心暗点が縮小し,中心視力も出現,週1回の外来通院となっている.眼疾患に対するSGBの作用機序は未知の部分も多いが,副作用なく長期にわたって治療可能なSGBは,治療法の一つとして選択されうると考えられた
著者
増田 豊
出版者
Japan Society of Pain Clinicians
雑誌
日本ペインクリニック学会誌 (ISSN:13404903)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.42-47, 1994-04-25 (Released:2009-12-21)
参考文献数
11

The effect of stellate ganglion block (SGB) on peripheral facial palsy were studied by comparing the results of electroneuronography (ENoG), palsy score (40-point scoring method) and the period from onset to initial block and recovery. The subjects were 114 patients with Bell's palsy and Hunt syndrome who were treated in our department within 14 days after onset.Of the 114 patients, 102 patients had a response to ENoG of 5% or greater and 97% among these caces revealed complete recovery. On the other hand, 12 patients had a response of 4% or less of normal and 67% of those showed unsatisfactory recovery of function. In addition, 8 patients had mild to moderate sequela.In conclusion, excellent therapeutic cure rate of facial palsy was obtained by SGB. More earlier treatment of SGB shortened the period of recovery and diminished the drop of ENoG value. From electrophysiological examination, it was suggested that SGB prevented the progress of the nerve degeneration and accelerated the recovery of injured nerve.
著者
小堀 正雄 高橋 厳太郎 岡本 健一郎 増田 豊 細山田 明義
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和医学会雑誌 (ISSN:00374342)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.563-567, 1987-08-28 (Released:2010-09-09)
参考文献数
6

濃厚赤血球液を使用する場合, 稀釈する溶液として一般に生理食塩水が用いられる.しかし, 大量輸血の場合には稀釈液による電解質の負荷が増す.そのため, 稀釈液に電解質を含まない糖質を使用した場合の赤血球の溶血度および溶液中のカリウム値の変化を測定した.20歳代男性からCPD液用採血バックに採血し, 採血当日血, 保存1週間目, 3週間目の3群に分けた.実験に先立ち, 血漿成分の影響をとり除き, 赤血球の抵抗性を調べるため洗浄赤血球液を作成した.添加する溶液は生理食塩水をコントロールとし, 10%マルトース液, 5%キシリトール液, 5%, 10%グルコース液とした.10%グルコース液以外は血液との浸透圧比は1である.これらの溶液を洗浄赤血球液と同量加え, 室温で2, 6, 24時間放置し, 各溶液の遊離ヘモグロビン値, カリウム値を測定した.その結果, 10%マルトース液, 5%キシリトール液は保存期間, 放置時間をとわず, 遊離ヘモグロビン値, カリウム値は生理食塩水とほぼ同様の傾向を示した.しかし, 5%グルコース液では, 血液の保存期間をとわず, 2時間後にはすでに高度な溶血を示した.一方, 10%グルコース液は比較的溶血が少なく, 溶質の赤血球内への流入により添加溶液の低張化がある程度抑えられたことが示唆された.また, キシリトール液, グルコース液でpHの異った溶液を作成し, 遊離ヘモグロビン値の差を測定した.その結果, 溶液中のpH5~9の範囲内では, 血液の溶血度には何ら影響がないことが示唆された.
著者
増田 豊
出版者
日本行動医学会
雑誌
行動医学研究 (ISSN:13416790)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.30-32, 1997 (Released:2014-07-03)
参考文献数
2

筆者は、37歳男性の精神分裂病患者の行動変容を観察した。この患者は強度の思考障害はなかったが、入院当初から治療者の様々な精神療法的な介入にもかかわらず拒薬が著しかった。そこでスタッフがこの患者を除く同室の患者全員に、その病室内で同時に服薬するように指導していったところ、指導後3週間でその拒薬患者も自ら服薬するようになった。この症例について筆者は以下のように考察した。1) この患者は同一時刻に同一の病室で服薬するという行動の提示によって集団を認知した。2) 自らこの集団に帰属したことにより、この患者は服薬という行動をとるようになった。3) 具体的な行動の提示による集団の認知と集団帰属好性は、この患者のみならず、ヒトの集団に関わる根本的なありようであろう。
著者
増田 豊
出版者
明治大学社会科学研究所
雑誌
明治大学社会科学研究所紀要 (ISSN:03895971)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.201-211, 2007-10
著者
武冨 麻恵 信太 賢治 大嶽 浩司 泉山 舞 山元 俊憲 蜂須 貢 増田 豊 亀井 大輔
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和学士会雑誌 (ISSN:2187719X)
巻号頁・発行日
vol.76, no.4, pp.514-519, 2016 (Released:2017-03-16)
参考文献数
14

神経因性疼痛の治療にSSRIが有効であるという報告がある.加えて近年新しく臨床使用されているノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(noradrenergic and specific serotonergic antidepressant:NaSSA)であるミルタザピンは三環系抗うつ薬やSSRIと異なる機序により脳内でノルアドレナリンとセロトニン神経を活性化する抗うつ薬である.本研究の目的は帯状疱疹関連痛(zoster-associated pain:ZAP)に対するミルタザピンの除痛効果を明らかにすることである.2010年〜2013年にZAPによるアロデニアを発症している患者を前向きに調査した.SSRIであるフルボキサミンを50mg/日で一週間内服し,その後NaSSAのミルタザピンを15mg/日で一週間内服し効果を確認した.評価項目は視覚アナログスケール(visual analogue scale:VAS),嘔気,眠気の発生率とした.エントリー症例12例(男性8例.女性4例)の平均年齢は70歳(58〜79歳)であり,うちミルタザピンを7日間服用できたのは8例であった.ミルタザピンを内服中に中止となった3例はいずれも眠気とふらつきとが主な理由であり,7日間服用できた症例の中でも1例,眠気のため半量しか服用できなかった症例があった.ミルタザピン服用の8例中4例でVASは減少し,嘔気が問題となった症例はなかった.抗うつ薬にはさまざまな種類があり,どの薬を選択するかは難しいが,ミルタザピンは眠気の副作用があるもののフルボキサミン無効例にも効果があった.
著者
木内 祐二 増田 豊 亀井 大輔 向後 麻里 中村 明弘
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.133, no.2, pp.231-241, 2013-02-01 (Released:2013-02-01)
参考文献数
4
被引用文献数
3 4

In Showa University School of pharmacy, 7 competencies for outcome-based education were set up in 2011. We are now creating sequential curriculum in order to achieve these competencies. As a member of team medical treatment, pharmacist must share a patient's information with other members, assess each patient's condition, propose the best medication with evidence, and also check the effect of medication. Therefore, many active practices in a hospital and community and problem-based learning (PBL) tutorials are carried out in curriculum in School of Pharmacy. As a training for the future pharmacists who positively perform primary care with responsibility in community pharmacy, students study the method of clinical assessment (assessment of condition of disease from the patient's complain, and choice of appropriate proposal). Furthermore, the exercise and training of parenteral medication, physical assessment, and first aid, etc. are also taken in the curriculums as new clinical skill. The systematic and gradual interprofessional education curriculum for the team medical education has been carried out aiming at training of active members in medical team in a hospital and community. At this symposium, I will introduce these systematic advanced curriculums for the pharmacist of a new age, and to show the usefulness and learning effect.
著者
増田 豊
出版者
日本端末研究会
雑誌
オンライン検索 (ISSN:02863200)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.106-117, 2005-09
被引用文献数
1