著者
太田 健太郎 小林 健太郎 山里 敬也 片山 正昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. USN, ユビキタス・センサネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.378, pp.137-142, 2011-01-13

太陽エネルギーの取得を行う無線センサネットワークにおけるノード稼働率の向上を目指している.ネットワーク全体の消費エネルギーを低減できる方法として,データ送信時にノードがデータの中継を行う協力伝送方式がある.しかし,取得エネルギーの変動を考慮しない場合,夜間にノード稼働率が低下する問題が生じる.本稿では,電池切れにより停止したノードの再稼働条件を導入することで昼夜のノード稼働率の平滑化を行い,要求される高いノード稼働率を達成する.
著者
太田 健一 綿 祐二
出版者
日本福祉大学健康科学部, 日本福祉大学健康科学研究所
雑誌
日本福祉大学健康科学論集 = The Journal of Health Sciences, Nihon Fukushi University
巻号頁・発行日
no.24, pp.1-10, 2021-03-30

Participation of International Classification of Functioing, Disability and Health(ICF)is considered an important achievement in the field of rehabilitation. But there are few reports about the effect of participation. As a factor, in this study, we focused "involvement in social roles" in participation and investigated the recognition of participation by therapists. The method was to conduct an interview survey and content analyze of 25 therapists who are engaged in rehabilitation services in the long-term care insurance law in prefecture A. As a result, the therapists recognized in the participation of the ICF that execution of some action, such as Hobby activity, Involvement with others, Go to a place of participation, etc. rather than "involvement in social roles" and many of them were supposed to go out. Therefore, the participation was regarded as difficult, and the importance was lowered compared to the activities of the ICF. Since the therapists have little awareness of "involvement in social roles" in ICF participation, we would like to raise their awareness by creating evaluation indicators for future participation, and would like to lead to intervention in participation. 国際生活機能分類(International Classification of Functioning, Disability and Health:以下,ICF)における参加は,リハビリテーション領域の重要な成果とされているが,現状,参加に踏み込むことが出来ていない.その要因として本研究では,参加において「社会的役割への関与」に重きを置き,理学療法士・作業療法士・言語聴覚士(以下,セラピスト)の参加の認識を調査した.方法は,A 県内で介護保険法の訪問・通所リハビリテーションサービスに従事するセラピスト 25 名に対し,インタビュー調査を行い,内容分析を行った.結果,セラピストは ICF の参加において,「社会的役割への関与」ではなく,【趣味活動を行う】,【個人以外と関わりを持つ】,【参加の場に出向く】等,何らかの行為の遂行と認識し,これらには外出を想定されるものが多かった.これにより参加を難度の高いものと捉え,ICF の活動に比して重要度を下げていた.よって,セラピストは ICF の参加において,「社会的役割への関与」の認識が薄く,今後参加の評価指標作成を通して認識を促し,参加への介入に繋げていきたい.
著者
久我 秀功 太田 健太郎 伊川 雄希 坂下 泰靖 西田 周平 溝兼 通矢 岡本 哲
出版者
マツダ株式会社
雑誌
マツダ技報 (ISSN:02880601)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.102-106, 2019 (Released:2019-12-02)
参考文献数
1

新型MAZDA3の開発では,CO2排出量低減技術の一環として,実際の市場環境に近い走行状態で車両全体の風流れの運動エネルギーマネジメントを行い,空気抵抗の低減とサーマルマネジメント効率化の両立を目指した。この実現にむけ,フロントグリルを通過する風を用いてラジエーターを効率的に冷却するための導風構造を設定し,無駄な風を極限まで減らした。そして,アクティブエアシャッターをラジエーターの全面に配置し,シャッター開度を6段階で制御することで,走行シーン毎にエンジンルーム内の部品温度をコントロールするとともに,排出する際に生じる風流れの運動エネルギー損失が最少となる風量にコントロールした。更に,冷却に用いた風を排出する際,車両周りの風流れの運動エネルギー損失量が最少となるように構造を作り込むことで,クラストップレベルの空気抵抗係数とCO2排出量の低減に貢献した。
著者
西村 良太 森 雷太 太田 健吾 北岡 教英
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.IDS-F_1-13, 2022-05-01 (Released:2022-05-01)
参考文献数
30

In this study, we propose a method for generating response utterances which take into account contexts and topics of the dialog by complementing omitted words such as subjects in the input utterances of dialog systems. In order to complement omitted words in the input utterances, an automatic anaphora resolution based on the centering theory is performed. To achieve highly accurate anaphora resolution, we also performed spoken-to-written style conversion based on sequence-to-sequence model using LSTM as a preprocessing. The results of evaluation experiments using NUCC, the Nagoya University Conversation Corpus showed that our proposed complementation method works robustly against errors in spoken-to-written style conversion.
著者
太田 健吾 島 康洋 渡辺 研一
出版者
水産増殖談話会
雑誌
水産増殖 = The aquiculture (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.225-231, 2010-06-20
参考文献数
44

小型種苗に有効な外部標識を開発することを目的に、アンカー部分とチューブの長さを短く改良したスパゲティーアンカータグ標識を作製した。平均全長50〜80mmサイズのオニオコゼに装着して、生残率、成長および標識の残存状況から有効性と識別可能期間を検討した。その結果、平均全長50mmサイズの小型の種苗でも標識の脱落は認められず、標識残存率は100%を示した。また、同サイズでは装着作業のみに起因する死亡も認められなかった。平均全長60mmサイズで装着した標識は少なくとも装着後2年間は脱落せず、外部からの識別が可能であることが判った。しかし、20%の個体では装着500日以降標識の一部が魚体中に埋没し、改善が必要と考えられた。
著者
渡辺 研一 高橋 誠 中川 雅弘 太田 健吾 佐藤 純 堀田 卓朗
出版者
水産増殖談話会
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.255-263, 2006-09-20
被引用文献数
1

2-フェノキシエタノールの麻酔剤としての効果を、9種の主要な増養殖対象種(ブリ、マダイ、マアジ、カンパチ、シマアジ、ヒラメ、トラフグ、メバル、クロソイ)について、水産用医薬品であるFA100と比較、検討した。網で掬っても魚が暴れない程度に麻酔が罹り、麻酔後清水に移して一晩経過後に死亡個体が認められない2-フェノキシエタノール濃度は、おおむね200~1,000μl/l であった。一方、FA100の効果的で安全な濃度はおおむね100~500μl/l であり、2-フェノキシエタノールの場合と比較して範囲が狭かった。2-フェノキシエタノールで麻酔すると、FA100の場合より麻酔からの覚醒時間が短く、麻酔翌日の生残状況が優れた。さらに、2-フェノキシエタノールでは観察されなかった麻酔液表面の泡立ちがFA100で観察された。以上のことから、2-フェノキシエタノールは増養殖における麻酔剤として優れていることが示唆された。
著者
太田 健一
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.117, 2004

1.はじめに大雪山国立公園では,近年の登山ブームによる登山客の増加により,土壌侵食による登山道の荒廃が問題となっている.これまで,後藤(1993),渡辺・深澤(1998),沖(2001)らの研究によって登山道における土壌侵食のメカニズムや,侵食に影響を与える環境因子との関係が解明されてきた.それにより,登山道のきめ細かな維持管理の必要性が議論されるようになった(沖,2001)が,国立公園内全域に渡る登山道の現状把握調査や適切な侵食対策に関する議論はまだ行われていない.そこで本研究では,大雪山国立公園の中でも多くの登山者が利用すると思われる,旭岳,間宮岳,裾合平,沼の平,愛山渓を結ぶ登山道の侵食状況を明らかにし,適切な侵食対策について考察を行った.2.調査地と方法調査地である大雪山国立公園は,北海道の中央に位置し,総面積226,764 haにおよぶ日本最大の国立公園である.調査は2003年8月_から_9月にかけて行った.調査対象地域は,旭岳ロープウェイの終着駅がある姿見を起点として,姿見_-_旭岳山頂_-_裾合平_-_間宮岳山頂_-_沼の平_-_愛山渓を結ぶ登山道約12 _km_とした.この登山道は標高1230 mから2185 mに位置する.この登山道上のほぼ100 mおきにプロットを設置し,各プロットにおいて登山道の両側にアルミアングルを打ち込み,登山道の形状を測量した,測量は,近年,注目を浴びているデジタル写真測量を行った.これは,写真測量の応用で,_丸1_市販のデジタルカメラを用いて被写体を2方向から写しこみ,_丸2_得られたステレオ写真を三次元計測ソフトに入力し三次元座標計算を行い,_丸3_登山道の三次元モデルを作成して断面図を出力し,断面積を求める,という方法である.この測量法は,_丸1_ある区間の侵食量を体積で示せる,_丸2_高い精度が期待できるという利点がある.本研究では,多くの三次元計測ソフトの中でも最も信頼性が高いといわれている倉敷紡績株式会社製の三次元計測システムKuraves-Kを使用した.次に,現地踏査および地形図を用いて登山道が位置する斜面形を谷形斜面,平滑斜面,尾根形斜面の3タイプに区分し,さらに登山道の横断面形をその形態的特徴から平型,ガリー型,谷型,複合型の4タイプに区分した,3.結果と考察 調査の結果,AからHまでの8コース計108地点についてステレオ写真が得られた.それより,Kuraves-Kを用いて各プロットの侵食量を求めた.侵食量は,登山道の両側にあるアルミアングル同士を結んだ線を中心として,登山道の平面図上にアングル幅×1 mの方形区を想定し(図),方形区内における登山道側面の植生と裸地の境界から下の部分の体積を登山道の侵食量として算出した.その侵食量は最大で3453657.4 _cm_<sup>3</sup>(裾合平,D-10),最小で1248.6 _cm_<sup>3</sup>(沼の平,G-10)であった.B,C,Dコース(裾合平_-_間宮岳)において侵食量が大きく,A,Gコース(旭岳,沼の平)において侵食量が小さい傾向が示された.また,コースごとに登山道幅と侵食度合い(侵食量/断面積)を平均し散布図を作成したところ,F,Hコースは登山道幅が狭いにもかかわらず侵食を受ける強度が強く,B,Cコースは登山道幅が広い上にある程度の侵食を受けやすいことが示唆された.これらの登山道には早急な対応策が必要である.
著者
太田 健吾 島 康洋 渡辺 研一
出版者
日本水産増殖学会
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.225-231, 2010

小型種苗に有効な外部標識を開発することを目的に,アンカー部分とチューブの長さを短く改良したスパゲティーアンカータグ標識を作製した。平均全長50~80 mm サイズのオニオコゼに装着して,生残率,成長および標識の残存状況から有効性と識別可能期間を検討した。その結果,平均全長50 mm サイズの小型の種苗でも標識の脱落は認められず,標識残存率は100%を示した。また,同サイズでは装着作業のみに起因する死亡も認められなかった。平均全長60 mm サイズで装着した標識は少なくとも装着後2年間は脱落せず,外部からの識別が可能であることが判った。しかし,20%の個体では装着500日以降,標識の一部が魚体中に埋没し,改善が必要と考えられた。
著者
太田 健児
出版者
尚絅学院大学
雑誌
尚絅学院大学紀要 (ISSN:13496883)
巻号頁・発行日
no.63, pp.59-69, 2012-07

In Moral EducationII, Durkheim tried to put a theory of moral education(in Moral Education I) to practical use, to apply "Collective representation" and "Social Realism" in his sociological works at this time , to pedagogy. He result from them, he constructed a theory on "altruism" in the child, established the authority of the secular teacher, developped the school teaching, and reconstructed tha role of school as "aasociation" in the thierd Republic in French. Even so, "Collective representation" and "Social Realism" contributed many ideas to the field of Pedagogy, Moral Laique, and Moral science. Moral Education II is further a works of theory,not only practical manual.
著者
太田 健一 中田 昌 宮脇 冨士夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.78, no.8, pp.1196-1204, 1995-08-25
被引用文献数
1

最近, 日本の夜空が明るすぎ,「光害」と呼ばれる公害が存在することが知られてきた.夜空の光量の絶対値を測定することは, この新たな公害のレベルを知る上で重要であり,特に簡単で高精度の計測手法の開発に対する要求が大きい.本論文では,冷却CCDにカメラレンズを結合して夜空の光学画像を得て,夜空の明るさを計測する手法を提案する. この方法では,観測画像に映る個々の星の除去が必要であるが,基本星表との照合は行わない.一般的に「周囲より明るい微小像が星である」と視覚が認識することを星像モデルに置き換え,この星像モデルと合致する部分を探す. これは,星像中心となる画素を検出し,星像の裾野を検索して,星像成分の存在する画素を決定して除去するものである. この手法を実際に撮影した夜空の画像に適用し,都市夜光の量の測定について,その有効性の確認を行った. また,フィールド調査で得た画像を処理して,等光度線図作成や離れた地点の絶対値比較ができた.従来の写真濃度を測微光度計で測光する方法と比べて,本法では背景光の平均値と標準偏差などが,短時間で正確に得られた.