著者
岡本 哲和
出版者
関西大学
雑誌
情報研究 : 関西大学総合情報学部紀要 (ISSN:1341156X)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.11-35, 2007-01
被引用文献数
1

本稿の目的は,2005年9月に行われた第42回衆議院選挙のデータを用いて,候補者によるウェブサイトの開設とその内容に影響を及ぼす要因を,数量分析によって検証することにある.ウェブサイトの内容については,インターネットの4つの機能,すなわち,(1)相互作用性(2)情報提供(3)プレゼンテーション(4)アクセスの容易性に基づいて,その洗練度を測る指標を作成した.サイトの洗練度を従属変数としたTobitによる分析によって,日本においてもいわゆる「通常化」の現象がサイバースペースにおいて進行していること,そして選挙制度が候補者による情報発信行動に影響を及ぼしていることを明らかにする.
著者
岡本 哲和
出版者
關西大學法學會
雑誌
関西大学法学論集 (ISSN:0437648X)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.866-886, 2016-11

【論説】Articles
著者
星 正治 遠藤 暁 大瀧 慈 木村 昭郎 岡本 哲治 豊田 新 山本 政儀 川野 徳幸 今中 哲二 片山 博昭
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

セミパラチンスク旧ソ連核実験場周辺の村、ドロン、セミパラチンスク、ズナメンカ、サルジャル他の村等で土壌を採取し、Cs-137、1-129、Puの同位体を測定し結果をまとめた。それぞれの村の被ばく線量を推定した。測定結果は、Bq/m2の単位で放射能の降下量として求めた。セミパラチンスクでの個人線量評価方法を確立し、個人被ばく線量推定のための方式を確立したのでコンピュータ入力している。
著者
名取 良太 岡本 哲和 石橋 章市朗 坂本 治也 山田 凱
出版者
関西大学
雑誌
情報研究 : 関西大学総合情報学部紀要 (ISSN:1341156X)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.31-42, 2016-08-10

地方議会は,民主主義において重要な役割を担う存在である.しかしながら,日本の地方議会は,多くの市民から信頼されず,その役割を十分に果たしていないと考えられている.ところが,「地方議会が十分に役割を果たしていない」と主張するための定量的な根拠は,ほとんど示されていない.その原因の一つは,地方議会に関する膨大な資料から,適切なデータを取得するのが困難なことにある.そこで我々は,会議の開催状況や議案の審議過程,各議員の属性・発言内容・議案への賛否態度などを,定量データとして格納した地方議会データベースを開発した.本論文では,会議録や広報紙などから,どのようにデータテーブルを作成したかを説明するとともに,データベースを活用してどのような分析が可能になるかを紹介していく.
著者
岡本 哲和
出版者
関西大学法学会
雑誌
関西大学法学論集 (ISSN:0437648X)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.866-886, 2016-11
著者
久我 秀功 太田 健太郎 伊川 雄希 坂下 泰靖 西田 周平 溝兼 通矢 岡本 哲
出版者
マツダ株式会社
雑誌
マツダ技報 (ISSN:02880601)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.102-106, 2019 (Released:2019-12-02)
参考文献数
1

新型MAZDA3の開発では,CO2排出量低減技術の一環として,実際の市場環境に近い走行状態で車両全体の風流れの運動エネルギーマネジメントを行い,空気抵抗の低減とサーマルマネジメント効率化の両立を目指した。この実現にむけ,フロントグリルを通過する風を用いてラジエーターを効率的に冷却するための導風構造を設定し,無駄な風を極限まで減らした。そして,アクティブエアシャッターをラジエーターの全面に配置し,シャッター開度を6段階で制御することで,走行シーン毎にエンジンルーム内の部品温度をコントロールするとともに,排出する際に生じる風流れの運動エネルギー損失が最少となる風量にコントロールした。更に,冷却に用いた風を排出する際,車両周りの風流れの運動エネルギー損失量が最少となるように構造を作り込むことで,クラストップレベルの空気抵抗係数とCO2排出量の低減に貢献した。
著者
岡本 哲和
出版者
関西大学法学会
雑誌
関西大学法学論集 (ISSN:0437648X)
巻号頁・発行日
vol.71, no.3, pp.547-593, 2021-09

本研究はJSPS科研費(19K01494)の助成を受けた研究成果の一部である。
著者
岡本 哲雄
出版者
教育哲学会
雑誌
教育哲学研究 (ISSN:03873153)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.92, pp.40-58, 2005-11-10 (Released:2010-05-07)
参考文献数
16

Dieser Aufsatz ist ein Versuch, die klinische Philosophie V. E. Frankls, die “Logotherapie und Existenzanalyse” genannt wird, als den Dienst (therapeía) an “das Werden durch den Sinn (logos)” zu beurteilen, und dann dadurch die Bedeutsamkeit der Erziehung zu vertiefen.Die Frage nach dem Sinn des Lebens liegt immer schon auf den Boden der menschlichen und zwischenmenschlichen Tätigkeit. Seine klinische Philosophie kann so verstanden werden, daß sie den Begriff “Sinn” “auf die Stätte einer fortwährenden Begegnung des Endlichen mit dem Unendlichen” setzt, und aus diesem Stützpunkt heraus die Menschwerdung zu erläutern versucht. Die “Logotherapie und Existenzanalyse” hat die Bestimmung, seinen eigenen Sinn finden zu lassen. Also hat sie auch die “Besinnung” und “Gesinnung” den Alltag durchsichtig zu machen nämlich durch ihn hindurch sehen zu lassen auf das Ewige und dann auch sehen zu lassen, wie dieses Ewige auf das Zeitliche (das Alltägliche) zurückverweist.Der Begriff “Sinn (logos)” ist immer schon mit “Leiden (pathos)” unterteilbar in der Wirklichkeit seiner praktische Philosophie. Beide sind zwei Brennpunkte seiner Anthropologie. Aber niemand hat bis jetzt verstanden daß beide “immer schon unterteilbar” sind. Also richten wir hier unseren Buick darauf und versuchen daraus seine Philosophie umzudeuten. Danach werden wir zum Wesen seines Glaubens geführet. “Die Bezogenheit auf ein Unbeziehbares” so erklärte er es in paradoxer Weise. Dieses paradoxe Verhältnis zum Transzendentalen liegt immer schon auf dem Grund der Alltäglichkeit die wir auch mit Kinders zusammen leben. So, was ist im tiefsten Sinn die Gesinnung der fränkische praktischen Philosophie? “Man müsse der Vorsehung eine Chance geben” so sagte Frankl. Das muß der Kern der Gesinnung aller Berufe sein, die die Bestimmung menschlicher Unterstützung haben. Aber in der Zeit der Spezialisierung und des Empirismus wird sie vergissen, auch auf dem Feld der Erziehung.
著者
西村 拓生 岡本 哲雄 吉田 敦彦 山内 清郎 井谷 信彦 辻 敦子 神戸 和佳子 山田 真由美
出版者
奈良女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

教育における宗教性は、教育という営みの根底を考える際に非常に重要な契機である。この問題を考える際に思想史的に注目すべきなのが、京都学派の哲学に源流をもつ教育哲学の系譜である。この研究では、京都学派教育哲学の諸思想を分析し、その中に、「生命性と超越」を鍵概念とする系譜、「臨床性から公共性」という志向をもつ系譜、そして「言語の限界と可能性」をめぐる系譜を見出した。さらに、その分析を基盤として、教育における宗教性・超越性に関する多様な思想史的・人間学的研究を行ない、包括的・体系的な研究への足掛かりを構築した。
著者
岡本 哲明
出版者
慶應義塾大学法学研究会
雑誌
法学研究 (ISSN:03890538)
巻号頁・発行日
vol.89, no.2, pp.447-473, 2016-02

関根政美教授退職記念号はじめにロイド=ジョージの戦後帝国共通外交政策構想カナダ, 南アフリカの戦後帝国関係構想とイギリスの戦後共通防衛外交政策構想との乖離オーストラリアの「利益共同体」観ジェリコー報告書に基づくヒューズの太平洋艦隊構想イギリスの帝国内コミュニケーション構想ヒューズの帝国内コミュニケーション構想チャナク危機から一九二三年の帝国会議へブルースの帝国内コミュニケーション・協議改革構想ロンドン駐在の豪連絡事務官制度帝国内コミュニケーション・協議の限界とその後
著者
星 正治 山本 政儀 坂口 綾 大瀧 慈 岡本 哲治 川野 徳幸 豊田 新 今中 哲二 遠藤 暁 木村 昭郎 片山 博昭 ズマジーロフ カシム ステパネンコ ヴァレリー シンカレフ セルゲイ 武市 宣雄 野宗 義博
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

放射線の危険度(リスク)はほぼ広島・長崎の被ばく者の調査を元に決められてきた。そして国際放射線防護委員会(ICRP)での議論を経て放射線障害防止法で規定され、被ばくの限度を定めてきた。原爆の放射線は一瞬の被ばくである。セミパラチンスクやウラン鉱山の被曝は長時間被曝である。そのリスクは異なっていると考えられ本研究を推進した。内容は線量評価と共同研究によるリスク評価である。測定や調査は以下である。1.土壌中のセシウムやプルトニウム、2.煉瓦による被曝線量、3.歯から被曝線量、4.血液の染色体異常、5.聞き取り調査による心理的影響、6.データベースの整備とリスクなどであり、被爆の実態を解明した。
著者
岡本 哲和
出版者
関西大学政策創造学部
雑誌
政策創造研究 = The journal of policy studies (ISSN:18827330)
巻号頁・発行日
no.10, pp.1-20, 2016-03

日本の国会で成立する法案の中には、一定期間後にその内容を見直すことを求める、いわゆる「見直し条項」が含まれることが多くなってきている。見直し条項は、法案成立をめぐる与野党の政治的妥協の産物であると一般的に考えられてきた。それに対して本稿では、将来における法律の修正と廃止をスムースに促すための、政策デザインのツールとして見直し条項を再評価する。さらに、日本における利用状況およびその利用を促す要因についての検討を行うことによって、見直し条項が政治的妥協の手段というよりも、むしろ政策デザインのための方法として用いられている傾向があることを明らかにする。There has been increasingly widespread adoption of "re-examination provisions," which require legislators to review the content of legislation after a certain period of time, to bills enacted by the Japanese Diet. The attachment of re-examination provisions has been considered as a product of political compromise between the ruling party and opposition parties. This article, contrary to this common belief, reassesses re-examination provisions as an effective tool for policy design to facilitate policy termination. By examining the factors that affect the adoption of reexamination provisions, the author indicates that there is a tendency of re-examination provisions to be employed as a policy design tool rather than the way for political compromise.
著者
岡本 哲治 吉岡 幸男 福井 康人 星 正治
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

1949 年から 1989 年の間に、旧ソ連(現カザフスタン共和国)セミパラチンスク核実験場(SNT)において行われた 458回の核実験により、周辺住民に、高い頻度で造血系、循環器系、腫瘍性疾患等が発症している。本研究では SNT 周辺および対照地域住民における先天異常、口腔疾患の調査研究を行い、高線量および中等度被曝地域での高い唇顎口蓋裂発症率と口腔疾患罹患率を見いだし、放射線の顎・顔面・口腔系への影響は深刻であることが強く示唆された。
著者
岡本 哲和 石橋 章市朗
出版者
関西大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

2010年参議院選挙および2011年大阪市長選挙におけるインターネット・ユーザーを対象とした調査によって、以下のことが明らかになった。(1)投票先の決定におけるインターネットからの影響の受けやすさに対して、政治知識が及ぼす影響は非線形的であった。すなわち、投票先の決定においてインターネット上の選挙情報から影響を受けにくいのは、政治知識の程度が低い有権者およびそれが高い有権者であった。それに対して、最も影響を受けやすいのは、政治知識の程度が中程度の有権者であった。(2)投票先の決定におけるインターネットからの影響の受けやすさに対しては、年齢の及ぼす効果はきわめて限定的であった。
著者
岡本 哲和 石橋 章市朗 脇坂 徹
出版者
関西大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

2007年参院選における候補者ウェブサイト調査によって、以下のことが明らかにされた。第1に、中小政党よりも大政党からの候補者が、そして新人候補よりも現職がより高い確率でサイトを開設している。第2に、有権者が投票意思決定のためにアクセスしている可能性は否定できない。候補者サイトへのアクセス数の増加は、その候補者への投票を増加させることが統計分析により確かめられた。