著者
石井 晃 奥村 和 有澤 光弘
出版者
鳥取大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2011-04-01

担持型触媒として鈴木宮浦カップリング反応などに利用できるゼオライト担持Pd触媒と硫化金基板担持Pd触媒をターゲットに、計算物理学と実験の両面から研究した。USYゼオライトに担持させたPd触媒は鈴木カップリング反応を起こし、Pd0-PdO/USYを熱処理すると,PdOが活性種になることがわかった.硫化金基板Pd触媒も電顕・XAFS実験と計算からその構造が明らかになった。また、計算からNi触媒も可能であることが示唆され、試行実験を裏付けた。
著者
小川 直茂 藤田 篤 奥村 和則
出版者
岐阜市立女子短期大学
雑誌
岐阜市立女子短期大学研究紀要 = Bulletin of Gifu City Women's College (ISSN:09163174)
巻号頁・発行日
vol.68, pp.43-52, 2018

We focused on the similarity between “Abstract Approach” in design work and “Comparing Play” in early childhood. Both of them use imagination, and train imagination. So we thought that it would be possible to utilize the “Comparing Play” as an eective method of design education. To verify this hypothesis, we conducted an experiment study using a toy called “LaQ”. As a result of the investigation, it was found that the type of “Abstract Approach” of subjects can be judged by analyzing the process of “Comparing Play” and the deliverables.
著者
吉川 欣亮 設楽 浩志 野口 佳裕 STEVE Brown 奥村 和弘
出版者
東京農業大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

新規難聴モデルマウスの樹立およびそれを応用した難聴発症機構の解明を目指し、ポジショナルクローニングおよび分子間相互作用解析に基づき研究を実施した結果、以下の主要な成果を得た。1)2種の難聴モデルマウスの発症原因遺伝子が共通してMyosinVIであることを明らかにした。2)発現解析および蛋白質相互作用解析に基づき、4.1BおよびGelsolinが感覚毛伸長に機能することを明らかにした。3)SansおよびWhrlinの2重変異マウスの表現型から両者が有毛細胞上の感覚毛の平面細胞極性に機能することが示された。
著者
奥村 智子 奥村 和則
出版者
愛知文教女子短期大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:13405225)
巻号頁・発行日
no.30, pp.43-50, 2009

In the schools that learn the fashion, it is done as a chaance to show all of expertise and the skill. At that time, everything that the fashion-shows did was often taken charge of it by the students to do the direction, clothes design, sewing, models, lighting, image-movies, sounds, and the stage. It has increased to direct, only with the lighting but with combination of the image-movies and the model walking, in recent years. It has increased to direct, only with the lighting but with combination of the image-movies and the model walking, in recent years. It reports the method of enriching the direction of fashion-shows in the future, focuses on the method of easily making the image-movies and the effect used, on the educational institutions where the students don't learn the movies specialty.
著者
伊藤 克弘 上戸 賢 砂田 拓郎 加藤 敬司 植月 祐次 川西 博晃 奥村 和弘
出版者
一般社団法人 日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科学会雑誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.105, no.4, pp.202-206, 2014-10-20 (Released:2015-10-21)
参考文献数
15
被引用文献数
1

傍糸球体細胞腫により二次性高血圧を来し,腹腔鏡下腎部分切除術により治癒した症例を経験したので報告する.症例は22歳,男性.学校検診で高血圧を指摘され近医受診,精査にてレニン高値,左腎腫瘍を認め当科紹介受診した.CTにて左腎上極に17 mmの腫瘤を認め,カプトプリル負荷試験でレニンの自律性分泌を認めたため,レニン産生腫瘍と診断した.腹腔鏡下左腎部分切除術を施行し,病理組織では電子顕微鏡検査にて菱形のプロレニン顆粒を認め,傍糸球体細胞腫と診断した.術翌日より血圧,レニン活性ともに正常化し,術後半年の現在まで腫瘍,高血圧ともに再発を認めていない.傍糸球体細胞腫は稀ではあるが,手術により治癒が可能であり,若年性高血圧の鑑別診断として重要であると考えられた.
著者
奥村 和子
出版者
日本語学会
雑誌
日本語の研究 (ISSN:13495119)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.49-56, 2016-07-01 (Released:2017-03-03)
著者
奥村 和美
出版者
人間環境大学
雑誌
(ISSN:1348124X)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.27-33, 2003-03-20

『萬葉集』の漢字表現に初学書である『千字文』がどのような意識のもとに利用されているのか、『千字文』の出典としてのありかたを考察する。まず、アメツチを「玄黄」(巻13-3288番歌)と記すことについては、一般的な訓詁の知識によるものであって『平字文』を特に典拠としたとは言えないことを明らかにする。次に、月のミチカケを「盈呉」(巻7-1270香歌、巻19-4160番歌)と記すことについては、『千字文』を出典とし、李暹注に典拠として示される『周易』の文脈を十分に理解した上で、その典拠を短く圧縮したところの一種の佳句のように利用したと捉える。また次に、吉田宜の書翰中の「年矢」(巻五)という表現については、『千字文』を出典とするのみならずその李暹注を通して『論語』をも踏まえると考える。このように注をあわせてみれば、『千字文』は、引用すべき原典の要約版のように使われていると言えるのであって、それは類書の利用に近い側面をもつ。つまり、『萬葉集』において『千字文』は佳字佳句から成る類書的性格の書物として利用されていたと言うことができる。
著者
木部 佳延 奥村 和史
出版者
一般社団法人 日本接着学会
雑誌
日本接着学会誌 (ISSN:09164812)
巻号頁・発行日
vol.52, no.9, pp.271-275, 2016-09-01 (Released:2018-07-03)
参考文献数
8

種々のポリカーボネート系ポリオールを原料とするポリウレタンを合成した。1,6-ヘキサンジオールポリカーボネート系ポリウレタンは100%モジュラスが高く,高硬度であったのに対し,3-メチル-1,5ペンタンジオールポリカーボネート系ポリウレタンは低モジュラスで柔らかく,その引張強さは低かった。1,10-デカンジオールポリカーボネート系ポリウレタンは低モジュラスで,高引張強さを示した。半経験的分子軌道法(PM6)の計算より見積もった分子鎖間の相互作用による安定化効果は,1,10-デカンジオールポリカーボネート系>1,6-ヘキサンジオールポリカーボネート系>3-メチル1,5-ペンタンジオールポリカーボネート系の順であった。ウレタン結合間の水素結合が強いポリウレタンほどその引張強さが高いと考えられる。
著者
松村 善昭 奥村 和弘 今村 正明 東 新 松本 慶三 井本 卓 寺地 敏郎
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.48, no.10, pp.599-601, 2002-10

55歳男.人間ドックで骨盤内腫瘤,左水腎症を指摘された.CTで仙骨前面に接し骨盤内臓器を腹側に圧排する13×11×15cmの腫瘤を認め,内容は嚢胞成分,脂肪織,石灰化等が混在していた.手術は,まず砕石位で下腹部正中切開から経腹膜的に直腸後方の腫瘍に到達した.その際,右総腸骨動脈部に右萎縮精巣を認め,摘除した.腫瘤と直腸との間の剥離を進めると,腫瘍は仙骨前面の一部と強く癒着していた.経仙骨アプローチを加えることとし,体位をJack knife positionに変え,仙骨後方に逆Y字切開した.S4,S5神経,尾骨神経根を結紮切断した後,S4以下の仙骨,尾骨を切断し腫瘍後面に到達した.鈍的に剥離を進めたが,S3仙骨と腫瘍との間に強い癒着を認めた.一部嚢胞壁が残存し嚢胞内容がこぼれたが,腫瘍を一塊に摘出した.組織学的には悪性所見を認めず,良性の成熟奇形腫と診断した.術後排便障害は1ヵ月で軽快し,尿閉を術直後に認めたが,1年後には自尿1回200mlと回復した